農業・屋外作業で天気データを活用したいとき、最初に必要になることが多いのが「作業地点の緯度・経度」です。
たとえば、圃場、漁場、乾燥場、倉庫、屋外作業場所など、地点ごとの天気データを取得したい場合、気象APIでは住所ではなく緯度・経度を使うことがあります。
この記事では、Googleマップを使って緯度・経度を調べる基本的な方法と、複数地点を管理するときの工夫を紹介します。
1. Googleマップを開く
まず、Googleマップを開きます。
調べたい圃場や作業場所の周辺を検索し、地図を拡大して目的の地点を表示します。
住所がある場所なら住所検索でも構いません。
住所がない圃場や海岸沿いの作業地点などは、地図を見ながら場所を探します。
2. 調べたい地点をクリックする
パソコンの場合は、調べたい地点の上で右クリックします。
するとメニューの一番上に、数字が2つ並んだ表示が出ます。
例:
45.1783, 141.1383
この数字が緯度・経度です。
スマホの場合は、調べたい場所を長押しします。
赤いピンが立ち、画面下部や検索欄に緯度・経度が表示されることがあります。
3. 緯度と経度の順番に注意する
Googleマップでは、基本的に次の順番で表示されます。
緯度, 経度
例:
45.1783, 141.1383
この場合、
緯度:45.1783
経度:141.1383
となります。
気象APIやCSVに入力するときは、この順番を間違えないように注意が必要です。
4. 小数点以下もそのまま使う
緯度・経度は、小数点以下の数字も大切です。
たとえば、
45.1783
45.1700
では、地図上では別の場所になります。
農地や作業地点ごとの差を見たい場合は、Googleマップで表示された数字をなるべくそのまま使うのがおすすめです。
5. 複数地点はCSVで管理すると便利
複数の圃場や作業場所を扱う場合は、緯度・経度をCSVでまとめておくと便利です。
例:
name,latitude,longitude
圃場A,45.1783,141.1383
圃場B,45.2417,141.1867
作業場C,45.1631,141.1434
このようにしておくと、Pythonなどのプログラムから複数地点の天気データをまとめて取得しやすくなります。
補足:地点IDを座標から作ると管理しやすい
私が実際に気象データ活用アプリを作ったときは、作業地点のIDを座標から作るようにしました。
たとえば、北緯45.1631、東経141.1434 の地点であれば、
H_1631_1434
というIDにします。
これは、
H_(北緯の小数部分4桁)_(東経の小数部分4桁)
というルールです。
このようにしておくと、IDを見るだけでだいたいの位置が分かります。
また、地点名が変わってもIDは変えずに済むため、CSVや記録データとの紐づけがしやすくなります。
農地や作業地点が多い場合、あとから「これはどこの地点だったか」を確認する場面が出てきます。
そのとき、座標に基づいたIDにしておくと、地図やCSVとの照合がしやすくなります。
もちろん、すべての用途でこの方法が必要なわけではありません。
地点数が少ない場合は「圃場A」「作業場B」のような名前でも十分です。
ただ、複数地点を長く管理する場合は、
・地点名
・緯度
・経度
・座標由来のID
をセットで持っておくと、後から整理しやすくなります。
6. よくある間違い
緯度・経度を使うときによくある間違いは、次のようなものです。
・緯度と経度を逆に入力してしまう
・カンマを消してしまう
・全角数字で入力してしまう
・地点名に余計な記号を入れてしまう
・だいたいの住所だけで済ませてしまう
特に、緯度と経度の逆入力はよくあるミスです。
日本国内の場合、緯度はおおむね20〜45前後、経度は120〜150前後になることが多いです。
北海道であれば、緯度が45前後、経度が140前後というイメージです。
7. 気象データ活用へのつなげ方
緯度・経度が分かると、公開気象APIを使って、その地点の気温、湿度、降水量、風速などを取得できるようになります。
たとえば、
・農薬散布前の風速確認
・乾燥作業前の湿度確認
・収穫作業前の降水確認
・屋外作業地点ごとの天気比較
といった使い方が考えられます。
まとめ
Googleマップを使えば、専門的な地図ソフトがなくても、作業地点の緯度・経度を調べることができます。
農業・漁業・屋外作業で気象データを活用したい場合、まずは自分の作業地点を緯度・経度で整理しておくと、その後のデータ活用がしやすくなります。
公開気象APIを使って、地点ごとの天気データを取得してみたい方向けに、初心者向けPDF教材「気象API活用スターターキット」も出品しています。
Pythonで気象データを取得し、CSVに保存する流れを学びたい方は、そちらもご覧ください。