探偵という「人を信じられなくなる仕事」への一歩目

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「最初は、ただの興味と少しの勢いだった」

プロの探偵になろう!なんて、大それた志があったわけじゃないんです。
最初はただ、目の前の困ってる人を助けたくて――
ちょっと首を突っ込んだ。それだけの話でした。

でも、まさかその時の出来事が、自分を探偵の道へと引っ張っていくなんて。
当時の自分には、まったく想像もつかなかったんですよね。

探偵を始めたきっかけ

きっかけは、友人のひと言でした。
「元カノに貸したお金、返してもらえなくてさ…」と。
詳しく話を聞いて、代わりに弁護士にも相談してみたんですが――
結局「法的にどうすることもできませんね」と言われてしまって。

でも、「なんとかならないのかな」って思ったんですよ。
いろいろ調べていくうちに出会ったのが、いわゆる“なんでも屋”と呼ばれる人たち。
今でいうところの「探偵」に近い仕事をしている人たちでした。

その中のひとりに連絡を取って、喫茶店で相談してみたんです。
すると相手は、相手女性の状況を聞いたうえで、
「こういう方法なら、回収できるかもしれない」と具体的な提案をいくつかくれました。

流れで、着手金として5万円を預けて、様子を見ることに。
……なんか、ドラマみたいな展開ですよね。

で、後日、状況報告のためにまた会った時、
その探偵さんから思いがけないひと言が飛び出しました。

「一緒に仕事してみない?」


――え?まさかのスカウト?

驚きましたよ、そりゃあ。
その場では即答できず、数日考えさせてもらいました。
怖さもありましたけど、それ以上に「この世界、もっと知りたいな」って気持ちが勝ちました。

で、数日後。腹をくくって飛び込んだんです、探偵の世界に。

あ、ちなみに友人の件は……いつの間にか自然消滅しました(笑)

はじめての依頼:浮気調査
人生初の依頼は、浮気調査でした。
対象は遠距離恋愛中の彼女さん。
「最近、誰かを家に連れ込んでるっぽい」っていう相談でした。

張り込み、人生初です。

でも車の中じゃなくて、近所に立って、できるだけ目立たないように気を張って……
正直、緊張MAXでした。近所の目も気になるし、「通報されるんじゃ…?」ってビクビクしてました。

そんな中で、依頼者さんから方針が変更されて。

「誰かの声が聞こえれば、それで十分」

つまり、インターホンを押して確認してみようって話になったんです。
(冷静に考えるとすごい)

緊張するわい。
インターホン押すだけなんですけど、
本当に緊張しました。指が震えるってこういうことかって思いましたもん。笑

でも意を決して、ピンポン。

……しばらくして、聞こえてきたのは、対象の彼女ではない「別の女性の声」でした。
私はそれとなく話を流して、その場を離れ、依頼者に報告。

結果的に、浮気ではありませんでした。
疑いが晴れて、依頼者さんは本当にホッとした顔をしていました。

あのときの気持ち

正直、自分も「浮気してないといいな」と思ってました。
依頼者さんが安心できる結果になればいいなって、心から願ってたんです。

だからこそ、「潔白でした」って伝えられたときは、
自分のことのようにホッとしました。

今の自分

今では、どんな結果が出ても冷静に受け止めて、
それを依頼者にちゃんと伝えるだけです。

浮気でも、潔白でも。
こっちは感情を入れず、ただ事実を届ける。
それがプロの探偵としての役割だと思っています。

……でも、あの頃のピュアな自分も、悪くなかったなって、今でも思ったりします。

次回予告

次回は、
「元カレに捨てられた女性が依頼してきた、復讐のための調査」について書こうと思います。

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「これって浮気かな?」

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