今日の夕食は何にしよう。
そう考えたとき、最初に浮かぶのは、自分が食べたいものではなく、夫が好きそうなもの、子どもが食べてくれそうなもの。
服を選ぶときもそうです。
「これ、可愛いな」と思っても、
「派手かな」
「変に思われないかな」
と考えて、結局いつもの無難な一着を選んでしまう。
会話でも、本当は違う意見なのに「そうだよね」と合わせてしまう。
そんなふうに、気づけば毎日の選択のほとんどが、
「私はどうしたいか」ではなく
「どう思われるか」
で決まっていることがあります。
もし、そんな自分に心当たりがあるなら、まず知ってほしいのです。
それは、あなたが弱いからではありません。
他人軸で生きてきたのは、弱さではなく“生き方”だった
結婚し、母になってからの私は、誰かに合わせることが当たり前になっていました。
いい妻でいなければ。
いい母でいなければ。
そう思うほど、自分の気持ちより、周りからどう見えるかを優先していました。
でも、その生き方を変えるきっかけになったのが、
「他人軸ではなく、自分軸で生きる」
という考え方でした。
その言葉に出会ったとき、私はとても衝撃を受けました。
人に合わせ続けなくていい。
自分らしく生きてもいい。
そう思えたとき、少しずつ現実が変わり始めたのです。
自分軸を取り戻す、小さな一歩
最初にやることは、難しいことではありません。
何かを選ぶ前に、自分にこう聞いてみることです。
「私は、本当は、どうしたい?」
夕食でも、服でも、予定でも、なんでもかまいません。
最初は答えが分からなくても大丈夫です。
長い間後回しにしてきた自分の声は、すぐには出てこなくて当然だからです。
でも、この問いを向けるだけで、思考の向きが少しずつ他人から自分へ戻ってきます。
小さなことを、自分で決める
問いへの答えが少し見えてきたら、次は小さなことから、自分で決めてみます。
食べたいものを選ぶ。
着たい服を着る。
やめたいことをやめる。
負担になっていることは、頼れるものに頼る。
大きな決断でなくていいのです。
小さな「自分で決めた」の積み重ねが、自分軸を育ててくれます。
境界線を引くことは、冷たさではなく尊重
もうひとつ大切なのは、人との間に境界線を引くことです。
「あなたの人生はあなたのもの。
私の人生は私のもの。」
これは、相手を突き放すことではありません。
お互いを尊重するための感覚です。
この境界線が持てるようになると、他人の顔色に必要以上に振り回されにくくなります。
自分を大切にすると、家族にもやさしくなれる
自分を優先することは、誰かを大切にしないことではありません。
むしろ、自分を後回しにしすぎて不満を溜めるより、自分を満たせているほうが、家族にもやさしくいられることがあります。
「嫌われたくないから」で選んできたのは、あなたが弱いからではありません。
それだけ周りを大切にしてきた証です。
でも、これからは少しずつ、
「私は、本当は、どうしたい?」
という問いを、自分にも向けてあげてください。
その一歩が、他人軸から自分軸へ戻る始まりになります。
もし、自分の本音が分からなくなっていたり、人の顔色ばかり気にして苦しくなっていたりするときは、一人で抱えなくて大丈夫です。
夫婦関係やパートナーシップのご相談では、あなたの本当の気持ちを一緒に整理しながら、安心して自分らしく選べる土台を整えていきます。
必要なときは、お話を聞かせてくださいね。