こんにちは。
「経理代行プロフェッショナル」です。
普段は、弥生会計やfreeeを使った記帳代行など、経理のお仕事をしています。
会計事務所で仕事を始めて24年。
そんな私ですが、プログラミング経験は――
ほぼありません(笑)
ところが現在、AIと一緒に
「AI新人君 MARK.6」
という経理支援アプリを開発しています。
なぜ経理マンが突然アプリ開発を始めたのか。
今回は、そのすべての始まりのお話です。
■ すべては小さなCSVツールから始まった
最初から大きなアプリを作ろうとしていたわけではありません。
きっかけは、銀行明細から弥生会計へ取り込むCSVデータを作るためのExcelツールでした。
AIのチャッピーに相談しながら、
私
「ここチェックできない?」
チャッピー
「できます!」
私
「ここも自動化できる?」
チャッピー
「できます!」
そんなやり取りを繰り返していたら、プログラミング未経験の私でも、少しずつ形になっていきました。
そして人間というものは、ひとつできると欲が出ます。
私
「チャッピー」
チャッピー
「はい。」
私
「このCSVツール、作れたじゃん?」
チャッピー
「作れましたね。」
私
「じゃあさ……」
「もっとスゴいの作れるんじゃね?(笑)」
チャッピー
「嫌な予感がします。」
■ 過去の仕訳を覚える「新人君」を作れないか?
経理の仕事では、毎月似たような取引が何度も出てきます。
同じ取引先への支払い。
毎月の引き落とし。
似たような摘要。
それなら、
「過去に入力した仕訳を覚えて、銀行明細を読み込んだら仕訳候補を作ってくれるアプリ」
があったら便利なんじゃないか?
と思ったわけです。
私
「チャッピー、過去の仕訳を覚えて、銀行明細から仕訳を作るアプリって作れない?」
チャッピー
「できます!」
私
「……」
「できるんかい!?」
ここで一つ、後になって分かったことがあります。
AIの言う、
「できます」
と、
「簡単にできます」
の間には、
太平洋くらいの距離があります(笑)
■ なぜ「新人君」なのか?
このアプリを、私は「新人君」と呼ぶことにしました。
イメージとしては、新しく経理担当者が入ってきたときと同じです。
最初から全部の仕訳を判断できるわけではありません。
過去の仕訳を見せる。
候補を出してもらう。
人間が確認する。
間違っていれば直す。
そして少しずつ仕事を覚えてもらう。
つまり、
「AIに経理を全部任せるのではなく、人間が確認しながら育てていく。」
そんな考え方です。
私
「そのうちワシより仕事できるようになる?」
チャッピー
「可能性はあります。」
私
「そこは否定しろ。」
■ そして「MARK.6」が誕生した
ちなみに「MARK.6」という名前。
ものすごく高度な技術的意味がありそうですが……
特にありません(笑)
以前のツール開発中、私とチャッピーが某アニメの話でふざけていたところ、チャッピーがノリで「MARK.6」と命名。
私
「なんか第6世代AIみたいでカッコいいな。」
チャッピー
「そのような意味はありません。」
私
「知っとるわ。」
ところが、その冗談の名前がそのまま残り……
現在では本当に、
「AI新人君 MARK.6」
として開発が続いています。
■ ところが、ここから地獄が始まった
私
「じゃあ作ろう!」
チャッピー
「進撃します!」
このときの私は、
銀行明細を読み込ませて、
過去の仕訳を参考にして、
候補を作って、
確認して、
CSVにすればいい。
そのくらいに考えていました。
ところが実際には、
PDF。
OCR。
CSV。
GitHub。
そして――
エラー。
さらに、開発途中では何人もの「チャッピー」が登場することになります。
私
「何人ものチャッピーって何やねん。」
それについては、また別のお話で(笑)
■ AIを使ってみて分かったこと
この開発を始めて感じたのは、
「AIに全部任せれば自動的に仕事が完成するわけではない」
ということです。
特に経理では、数字を扱います。
「たぶんこれだろう」
で処理されてしまうと困ります。
だから新人君も、
分からないものは無理に判断しない。
怪しいものは人間が確認する。
最後は人間がチェックする。
そんな仕組みを重視して作っています。
普段の記帳代行でも同じです。
便利なツールは使います。
AIも使います。
でも、
「最後に数字を見るのは人間です。」
長年経理の仕事をしてきた人間として、そこだけは外したくありません。
■ 経理マンとAIの開発は続きます
こうして、
プログラミング未経験の経理マンと、
何でも「できます!」と言うAIによる、
「AI新人君 MARK.6」の開発
が始まりました。
このあと私は、
PDFと戦い、
OCRと戦い、
GitHubと戦い、
AIとも戦うことになります(笑)
果たして新人君は、本当に一人前の経理担当者になれるのか。
まだ分かりません。
ただ一つ言えるのは――
この時点では、
私もチャッピーも、まだ元気でした。
地獄はこれからです(笑)
■ 普段は記帳代行をしています
私は普段、弥生会計・freeeを中心とした記帳代行を行っています。
AI新人君の開発も、もともとは
「実際の経理作業を、もっと正確に、もっと効率よくできないか?」
という現場から生まれたものでした。
仕訳入力や記帳に時間を取られている方は、出品サービスもご覧いただければと思います。
経理の作業は機械に任せられるところも増えてきました。
でも、
「機械に任せるところと、人間が確認するところ。」
その線引きを大切にしながら、これからも経理の仕事と新人君の開発を続けていきます。