忘れるために書く

忘れるために書く

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今日も、学びを少し前へ。
大人の学びをナビゲートする「オトナビ先生」です。

・家族から頼まれたこと。
・急に思いついたアイデアのこと。
・今抱えているタスクのこと。

あなたは、すぐに思い出せるでしょうか。

そんな急には思い出せませんよね。
思い出せなくても、心配する必要はありません。
なぜなら、人は、忘れる生き物だからです。

今回は、「忘れないため」ではなく、「安心して忘れるため」に書くことについて考えてみます。

📒人は思っている以上に忘れる

記憶に関する有名な考え方に、エビングハウスの「忘却曲線」があります。

定説では、

・20分後には「42%」
・1時間後には「56%」
・1日後には「74%」

の記憶が失われるとされており、覚えた内容は時間の経過とともに忘れられていきます(Murre & Dros, 2015)。

ただし、すべての人が同じ時間に、同じ割合で忘れるわけではありません。しかも、内容の難しさ、理解の深さ、復習の有無などによって、記憶の残り方は変わります。

ここで大切なのは、「忘れることは、当たり前」だと知ることです。

仕事の予定、学んだ知識、買いたい物、思いついたアイデア。
すべてを頭の中だけに置いておくことはできません。
忘れるたびに自分を責めるよりも、忘れることを前提に仕組みをつくるほうが現実的です。

📒忘れるために書く

私たちはふつう、「忘れないためにメモをする」と考えませんか。
しかし、私は反対に「忘れるために書く」という考え方もあってよいと思います。

・予定をカレンダーに入れる。
・思いついたことをメモする。
・学んだ内容を短くまとめる。
・仕事の手順を一覧にする。

どこかに残したと分かれば、ずっと頭の中で抱えておく必要がありません。

心理学では、思考や記憶の負荷を外部の道具や環境に預け、頭の負担を減らすことを「認知的オフローディング」と呼びます(Risko & Gilbert, 2016)。

私たちの頭は、記憶だけを貯めておく倉庫ではありません。
今考えること、判断すること、目の前の人と話すことに使う場所でもあります。

だからこそ、後から確認できる情報は外に残し、安心して頭から手放してよいのだと思います。

📒私が実践していること

私自身も、日々のタスクやふと思いついたアイデアを頭の中に留めないよう、ある仕組みを使っています。

それは、オンラインで同期している「TODOリスト」に書き込むことです。

スマホ、パソコン、どの端末からでもすぐに閲覧・編集できるようにしています。

「あとで調べよう」「今日はこれを終わらせよう」といった細かな予定を頭の中で抱えていると、脳はそれだけでエネルギーを消費してしまいます。

ですが、信頼できるTODOリストに預けてしまえば、その瞬間は完全にそのタスクを「忘れる」ことができます。

どの端末を開いても必ずそこにある、という安心感があるからこそ、目の前の作業や学びに100%集中できるのです。

私にとって書くことは、忘れないよう記憶するためのものではありません。
忘れても、必要なときにいつでも戻れる場所をつくることなのです。

📒まとめ

人は、忘れる生き物です。

それは意志が弱いからでも、年齢を重ねたからでもありません。
人の記憶には限りがあるからです。

もちろん、身につけたい知識は、復習したり、思い出したりする練習が必要です。
一方で、予定、手順、気づき、アイデアまで、すべてを覚えておく必要はありません。

覚えたいものは、繰り返し学ぶ。
忘れてよいものは、外に残す。

その区別ができれば、頭の中を少し軽くできます。
紙のノートでも、スマホのメモでも、TODOアプリでも構いません。

大切なのは、すべてを記憶していることではなく、必要になったときに戻れることなのだと思います。
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