研究経験がある人ほど、ESで何を書けばよいか迷うことがあります。
研究テーマ、背景、目的、方法、結果、今後の課題をすべて説明しようとすると、専門的な説明が増え、自分が何を担当したのかが見えにくくなることがあります。研究成果がまだ完成していない場合は、なおさらです。
このとき、実績を大きく見せる必要はありません。研究全体の説明と、自分が考えて動いたことを分けて整理すると、伝わりやすくなります。
■ 1. テーマと課題を一文にする
最初に、研究テーマを専門外の人にも伝わる一文にします。
・何を対象にしているか
・どんな課題を扱っているか
・なぜその課題が重要か
専門用語をすべて削る必要はありません。ただ、用語を説明する前に「何を明らかにしたい研究なのか」が分かるようにします。
■ 2. 研究全体と、自分の担当を分ける
「研究室で〇〇を研究しています」だけでは、本人の役割が分かりません。次の点を分けて書きます。
・研究室やチーム全体のテーマ
・自分が担当した部分
・自分が考えて選んだ方法
・途中で困ったこと
・結果をどう確認したか
研究全体の成果が大きくても、それを自分一人の成果として書く必要はありません。「チームとして何を目指し、その中で自分はどこを担当したか」を分ける方が、面接で説明しやすい文章になります。
■ 3. 結果が少ないときは、工夫と判断を書く
研究が途中で、最終的な成果がまだ出ていない場合もあります。その場合は、結果を無理に大きく見せず、次の点を整理します。
・どのような仮説を立てたか
・なぜその方法を選んだか
・どのような条件を試したか
・うまくいかなかったときに何を見直したか
・次に何を確認しようとしているか
「工夫した」「改善した」と書く場合は、何をどのように変えたのかを説明できるようにします。確認できない数字や成果を足す必要はありません。
■ 4. ESに書くことと、面接で補足することを分ける
ESでは、研究の概要と本人の役割を短く伝えます。一方、面接では次のような質問をされる可能性があります。
・なぜそのテーマを選んだのか
・なぜその方法を使ったのか
・一番難しかったことは何か
・自分の判断で変えたことは何か
・結果をどのように確認したのか
・研究経験を仕事でどう生かしたいか
ESにすべて詰め込む必要はありません。本文に入れる内容と、面接で補足する内容を分けておくと、文字数を抑えながら説明の準備もできます。
■ 提出前の3つの確認
・研究テーマを専門外の人に一文で説明できるか
・研究室全体の成果と、自分の担当を分けられるか
・研究の工夫や判断を、自分の言葉で説明できるか
研究成果が少ないことだけを気にして、専門用語や大きな表現を増やす必要はありません。確認できる事実の範囲で、テーマ、課題、自分の担当、工夫、現在分かっていることを整理してみてください。
■ まず1設問を確認してほしい方へ
すでに研究経験をもとにしたES原稿があり、まず1設問だけ第三者の目で確認してほしい方には、ライトサービスがあります。
良い点、優先して改善したい点、改善理由、具体的な直し方をお返しします。