「自信作のメニューなのに、なぜか注文されない…」 「客単価がなかなか上がらない…」
もし今、そんなお悩みを抱えているなら、それは料理の味ではなく「デザインの配置」に原因があるかもしれません。
実は、私たち人間には、無意識のうちに特定の順番で物を見てしまう習性があります。今回は、大手チェーン店や繁盛店もこっそり実践しているデザインの豆知識「Zの法則」と、店内販促におけるデザインの重要性についてお話しします。
人の目は「Z」を描いて動く
お客様がメニュー表を開いたとき、最初にどこを見ると思いますか?
正解は「左上」です。
横書きの媒体(メニュー、チラシ、Webサイトなど)を見るとき、人の視線は以下の順序で動くと言われています。
左上→右上→左下→右下
アルファベットの「Z」を描くように移動するため、これをマーケティング用語で「Zの法則」と呼びます。
「左上」には何を置くべきか?
この法則を知っていると、メニュー作りが劇的に変わります。 一番最初に視線が集まる「左上」は、いわばメニュー表における一等地です。
ここに配置すべきは、以下のどちらかです。
・お店の看板メニュー(一番自信があるもの)
・粗利が高い利益商品(お店が売りたいもの)
「とりあえずこれにしておこう」 「写真がおいしそうだったから」
お客様がついそう言ってしまう「あるある」な行動は、実は偶然ではなく、計算されたデザインによって引き出されていることが多いのです。逆に、あまり目立たせたくない安価なサイドメニューなどは、視線が最後にたどり着く右下や下部に配置するのがセオリーです。
のぼりやタペストリーも「デザイン」が命
視線誘導が大切なのは、メニュー表だけではありません。 店頭を飾るのぼり、タペストリー、ショップカード、チラシなども同様です。
例えば、
・のぼり: パッと見て「何屋さんか」「何がウリか」が0.5秒で伝わる視認性
・タペストリー/テーブルクロス: お店のロゴやテーマカラーで統一し、居心地の良さを演出
これらがチグハグだと、お客様は無意識に違和感を覚え、入店や再来店をためらってしまうことがあります。 逆に、ロゴからショップカード、店内の装飾までデザインに統一感があると、それだけで「しっかりしたお店=味も信頼できそう」という安心感(ブランド力)につながります。
「たかがデザイン、されどデザイン」。 綺麗に飾るだけでなく、「お客様の視線を誘導し、行動を後押しする」のが、商業デザインの本来の役割です。
一度、お店のメニュー表を広げてみてください。 あなたのお店の「左上」、ちゃんと活かせていますか?