「味が良くてもお客様が来ない」を解決する、飲食店のトータルデザイン戦略

「味が良くてもお客様が来ない」を解決する、飲食店のトータルデザイン戦略

記事
ビジネス・マーケティング

美味しいだけでは届かない?

「自信作の料理なのに、なぜか客足が伸びない……」 飲食店を経営されている方なら、一度はそんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。

実は、お客様がお店を選ぶとき、味の良さを知るのは「入店して、食べてから」です。 では、食べるまでの間、何がお客様の背中を押しているのか。

それが「デザイン」です。

今回は、のぼり、メニュー表、チラシなどの販促物が持つ本当の力と、売れるお店が実践している「デザインの豆知識」についてお話しします。

販促物は「無言の営業マン」たちのチームプレー

お店の販促物は、それぞれがバラバラに動いているわけではありません。お客様をお店の中へ、そして注文へと誘導する見事なリレーを行っています。

・チラシ・SNS画像(認知): まずはお店の存在を知らせる「招待状」。ここで「あ、美味しそう」「行ってみたい」と思わせるフックが必要です。

・のぼり・タペストリー(誘導): お店の近くまで来たお客様に対する「目印」。 飲食店あるあるですが、人は動くものを目で追う習性があります。風にはためく「のぼり」や、シズル感(熱々・ジューシーな感じ)あふれる「タペストリー」は、空腹の脳に直接訴えかける最強の呼び込み役です。

・メニュー表(注文): 席に着いたお客様への「プレゼン資料」。 ただの料理名リストになっていませんか? 写真の配置やフォントの選び方一つで、「これを食べたい!」と思わせ、客単価をコントロールすることができます。

残念な「ちぐはぐデザイン」になっていませんか?

ここで少し、厳しい現実をお伝えします。 よくある失敗例が、デザインの不統一(ちぐはぐ)です。

・ロゴは高級感がある筆文字
・チラシはポップで可愛い手書き風
・メニュー表は事務的なパソコン文字

これでは、お客様は無意識に「このお店、なんか不安だな」と感じてしまいます。

これを心理学で「ハロー効果」(ある対象を評価する際、目立ちやすい特徴に引きずられて他の評価も歪められる現象)といいます。 逆に言えば、ロゴ、ショップカード、テーブルクロスなどのデザインや色味が統一され、洗練されていると、「細部までこだわっている=料理も間違いなく美味しいはずだ」というプラスのバイアスがかかるのです。

神は細部に宿る:テーブルクロスとショップカード

「え、そこまで?」と思われるかもしれませんが、テーブルクロスやショップカードも重要なキャストです。

・テーブルクロス: 空間の面積を大きく占めるため、お店の雰囲気を決定づけます。布の質感一つで、ランチの価格帯が高く見えたり、逆に親しみやすく見えたりします。

・ショップカード: 「美味しかったから友達にも教えたい」と思った時、お財布に入れたくなるような素敵なデザインなら、それは「持ち運べる看板」になります。

一貫性こそが最強のブランディング

美味しい料理を作るのがシェフの仕事なら、「美味しそう」とお膳立てして入店させるのがデザインの仕事です。

チラシで興味を引き、のぼりで誘導し、心地よい空間(テーブルクロス・内装)で迎え、魅力的なメニュー表で注文してもらう。 この一連の流れ(導線)をデザインで整えることこそが、繁盛店への近道です。

「うちは大丈夫かな?」と思ったら、一度お店の外に出て、お客様の視点で入り口から席までを歩いてみてください。そこに「一貫したストーリー」はありますか?
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら