注文住宅やリフォーム時の間取り検討の際に、収納スペースを適所に設けるのは大切なポイントです。
インテリアプランナーは、空間全体のデザインにおいて収納を重要視します。収納は単なる収納だけでなく、全体のデザインプランの一環として、組み込みます。今回は、ご提案やご依頼も多い埋込収納についてご紹介します。
置き家具収納と埋め込み収納の違い
置き家具は、通常は工場で生産されて完成した家具が購入された場所に
配置されます。一般的なシェルフ、収納棚、本棚などがこれに該当します。
一般的に標準的なサイズやデザインがあり、カスタマイズの余地が限られています。
また、独立したアイテムとして存在し、場所を取ります。
ただ、デザインや機能性に優れたものは、圧倒的存在感を放つことも
あるでしょう。配置の際には、空間全体のカラーや、テイストなどの
バランスを考える必要があります。
一方、埋め込み収納は建物の構造に合わせて、埋め込み収納とは壁や床の中に収納スペースを確保し、直接収納が組み込まれます。これは、限られたスペースを有効に活用でき、置き家具を減らせる利点もあり、収納スペースを効果的に利用する手法でもあります。また、カスタマイズ性がとても高いです。
そして、統一感のあるデザイン、部屋との一体感も実現できます。
埋込収納
空間の効果的な利用
空間のスペースを最大限に活用した収納は、効果的なアイデアとデザインによって実現されます。
(リビング収納実例)
予め収納できるスペースと収納するものを想定し、
計算された埋込収納です。
上下収納の間にあるオープンなスペースは、ディスプレイのための寸法を計算し、ディスプレイスペースを確保しました。
また、居室のドアやほかの建材と色味を合わせることで
変に主張しない家具となっています。
(洗面収納実例)
収納扉色は、ドア色と合わせて、空間的にはかなりすっきりと見える埋込収納です。
日本語のラベルの洗剤や日用品等は生活感が出がちです。
扉を付ければ、別の容器にわざわざ入れ替えの必要もありませんし、何も気になりません。
洗面室という比較的狭い空間のために、床面は広く確保しておきたいものです。
床から浮いているために床の掃除はしやすく、必要なものが手元近くにあり、使いやすさが向上します。
(廊下収納実例)
こちらは廊下の壁面すべてを収納にした実例です。
大容量収納な上に、内部にコンセントやルーター設置のスペースまでを確保し、あらゆるものを収納できるプランです。
クライアント様ご自慢の、コア収納です。
廊下への収納は、間取り検討の段階でプランニングを進めていかないとなりませんが、動線や間取りによっては最高なプランになります。
置き家具収納の注意点
スタイルの不一致
家の雰囲気やデザインと選んだ家具のスタイルが合っていない場合、違和感が生じます。また、調和の取れた色彩を選べていないと統一感がなくなってしまいます。
スケールの不適合
家具のサイズや形状が部屋のスケールに合っていないと、圧迫感や寂しさが生まれます。配置場所の検討も重要になります。
また、購入者自身で収納量をしっかり把握していないと
収納の役割を果たせないなんてことになってしまいます。
これらの要因を考慮し、家具選びを慎重に行うことで、家の雰囲気との調和が生まれ、快適な空間を実現できます。
限られた用途
置き家具には、それぞれとしての独立した役割があり一般的には特定の機能や目的に合わせて使われます。
例えば、電池のような細かいものの収納が出来て、ルンバの充電基地を
兼ね備えた収納を求めるならば…置き家具ではなかなかないでしょう。
置き家具収納
シェルフ・ラック
シェルフやラックはオープンな構造のため、収納物が見えやすいです。
何がどこにあるか一目でわかるでしょう。
また、本体単体では美的である一方で、収納として使うと見栄えが悪くなりがちなのです。それゆえ、インナーボックス等で目隠しをされるケースも多く見かけます。
また通気性が良い一方で、ホコリや汚れがたまりやすく定期的な掃除が必要になります。
キャビネット
キャビネットは主に書類、衣類、食器、書籍、アクセサリーなど、さまざまなアイテムを整理収納するために使用されます。
キャビネットにはさまざまなデザインがあり、引き出しや扉、オープンシェルフなどの形態があります。
木材、金属、プラスチックなどさまざまな素材で作られ、インテリアに合わせて選ぶことができ、リビングルーム、寝室、キッチン、書斎など、さまざまな部屋で利用されます。
本棚
最近では優れたデザインの家具も多いですが、デザインのバリエーションが限られていることがあります。個性的な要望に対応するのが難しい場合があります。
また、部屋のサイズや配置に合わないサイズの本棚がある可能性があります。特に狭いスペースや低い天井の部屋には適したサイズの本棚を見つけるのが難しいことがあります。
個性を表現するアクセント家具
インテリアの主役となる家具を選ぶ際には、部屋のコンセプトや目的に合わせたものを選ぶことが大切です。部屋の雰囲気を決定づけ、機能性とデザインのバランスが重要です。
調和とアクセントの絶妙なバランスを追求することで、魅力的な空間を実現できます。
(出展:KARE/kartell)
インテリアコーディネーター歴10年の私ですが
「ココナラ」でサービスを開始しました。
実は…無料相談なども行いたのですが、
無料出品サービスを持ち合わせていないようです…
こちらについては、少し考えてみようと思います!
どうぞよろしくお願いします。