「はっきり断れなかった自分」を責め続けている人へ

「はっきり断れなかった自分」を責め続けている人へ

記事
コラム
「あの時、どうしてはっきり断れなかったんだろう」
「嫌だったなら、ちゃんと言えばよかった」
「何も言わなかった自分が悪いんじゃないか」

過去の出来事を思い出しては、
何度も何度も、自分を責めてしまうことはありませんか?

そして時間が経てば経つほど、周りからは
「もう終わったことだよ」
「今さら考えても仕方ない」
と言われてしまうこともあるかもしれません。

でも、あなたの中では
まだ終わっていないのだと思います。
大事なのは、断れなかったのはあなたが弱かったからではない事。

まず、はっきりお伝えしたいことがあります。

あの時、断れなかったのは
あなたの意志が弱かったからでも、
判断力がなかったからでもありません。
多くの場合それは、身につけてきた生き方の反応です。

・相手を怒らせてはいけない
・場の空気を壊してはいけない
・自分の気持ちは後回しにするもの
・嫌だと言うと、関係が壊れる

こうした考え方は、
ある日突然身につくものではありません。
子どもの頃から、
そうすることで安全を保ってきた人ほど、
いざという場面で「断る」という選択肢が浮かばなくなります。
それは、あなたが生き延びるために覚えてきた反応だったのです。

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そしてもっと大事なのは
「嫌だ」と分かったのは、あとからでも遅くないという事。
よくあるのが、その場では何も感じなかったのに
あとになって強い違和感や嫌悪感が出てくるケースです。

「その時は平気だと思った」
「同意したつもりだった」

でも、時間が経ってから
心や体が強く反応し始めることがあります。
それは、あなたの感覚が間違っていたのではなく、
ようやく安全な場所で感じられるようになったというだけのことです。
嫌だと感じたタイミングが遅かったとしても、
その感情は正当なものです。

自分を責めるほど、回復は遠ざかります。

「私がちゃんと断っていれば」
「私にも責任がある」

そうやって自分を責め続けることは、
一見するとその時あった事をきちんと見つめているように見えます。
でも、あなたが「嫌だ」と感じたその事は
本当に「自分が悪い」のでしょうか?
あなたを「嫌だ」と思わせた相手がいるのです。
それなのにあなたが自分1人を責める事は
心を同じ場所に縛りつけ続けてしまい
あなたの身動きが取れなくなっていきます。

ここであなたが一番必要としているのは、
裁判官のように自分を裁くことではなく、
当時の自分を理解し直すことです。

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少しだけ、視点を変えてみてください。
もし、同じことが友人に起きていたら?

もし大切な友人が
「断れなかった自分が悪い」と泣いていたら、
あなたはどんな言葉をかけるでしょうか。
「あなたが悪い」
「もっと強く言うべきだった」
そう言う人は、きっと少ないはずです。

あなたが自分に向けている言葉は、
本来、他人には向けない様な
厳しいものになっていないでしょうか。

今からできることは、「責める」のをやめることです。

過去を消すことはできません。
でも、過去との関わり方は変えられます。
今日できることは、
「断れなかった自分」をこれ以上罰しないこと。
あの時のあなたは、
その時点でできる最善を尽くしていました。
それを認めることは、
甘えでも開き直りでもありません。

ここからが傷から立ち直るスタートです。

最後に

「はっきり断れなかった自分」を責め続けている人ほど、
本当はとても誠実で、
人との関係を大切にしてきた人です。
だからこそ、自分の気持ちよりも相手を優先してしまった。

もし今も、その出来事が心の中で引っかかり続けているなら、
一人で抱えなくていい。
安心して話せる場所で、少しずつ整理していくこともできます。

あなたが悪かったのではありません。
あなたは、これまで覚えてきた防衛方法を生き延びるために
やってきただけなのです。



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