第16回 今も心に残る、子どもの頃の「つかえ」

第16回 今も心に残る、子どもの頃の「つかえ」

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第16回 今も心に残る、子どもの頃の「つかえ」

理由もなく、涙が出そうになることがあります。

分かっているのに、同じところでいつも立ち止まってしまう。

それは、子どもの頃のあなたが、まだそこにいるからかもしれません。




大人になっても、消えていないもの

大人になれば、子どもの頃の出来事は過去のものになる。多くの方が、そう思っています。けれど実際には、子どもの頃に感じた寂しさや、我慢した気持ち、うまく言葉にできなかった悲しみは、時間が経っても消えてなくなるわけではありません。


それは記憶として覚えているかどうかとは、また別の話です。はっきりと思い出せる出来事でなくても、その時に感じた感覚だけが、心のどこかに残り続けていることがあります。長年チャネリングを続けてきた私が感じるのは、大人になった今の生きづらさの中には、その頃の「つかえ」と静かにつながっているものもある、ということです。




「つかえ」は、弱さの証ではない

「いつまでも昔のことを引きずっている自分は弱い」――そう感じて、自分を責めてしまう方は少なくありません。けれど、それは弱さではありません。


子どもは、自分の感情を十分に受け止めてもらえなかった時、その気持ちを行き場のないまま、自分の中にしまい込んでしまうことがあります。それは、その時のあなたが持てる精一杯の対処だったのです。大人になった今、その時の感情がふとした瞬間に顔を出すのは、まだ十分に受け止められていない気持ちが、今になって表に出ようとしていることもあるのではないかと、私は感じています。




なぜ、昔の対処が今も残るのか

子どもの頃には、悲しい、寂しい、怖いと感じても、それを言葉にする力がまだ十分ではありません。さらに、親や周囲の大人との関係を保つために、「平気なふりをする」「我慢する」「自分が悪いと思う」ことで、その場を乗り越えることもあります。


当時のあなたを守ってくれた対処が、大人になった今も、無意識の反応として繰り返されることがあります。




「つかえ」は、思わぬところに現れる

子どもの頃の傷は、そのままの形で表に出てくるとは限りません。むしろ多くの場合、形を変えて、今の人間関係や日々の反応の中に静かに現れます。


人に頼ることがどうしても苦手だったり、褒められても素直に受け取れなかったり、大切な人との関係で、なぜか同じようなすれ違いを繰り返してしまったり。そうしたパターンの奥に、子どもの頃に満たされなかった気持ちが、まだそこに留まっていることがあります。そのすべてを「自分の性格が悪いから」と決めつける必要はありません。もしかすると、その奥には、まだ十分に言葉になっていない昔の気持ちが残っているのかもしれません。




癒すとは、忘れることではない

子どもの頃の傷を癒すというと、辛かった記憶を忘れることだと思われがちです。けれど、本当に必要なのは、忘れることではありません。


その時に感じた気持ちを、今のあなたが、あらためて丁寧に受け止め直してあげることです。あの時、誰にも言えなかった悲しみや寂しさに、今のあなたがそっと寄り添ってあげる。それだけで、長く固まっていた「つかえ」が、少しずつ緩んでいくことがあります。過去を消し去るのではなく、過去との関わり方を、少しずつ優しいものへ変えていく。それもまた、癒しの一つの形なのだと私は感じています。




今のあなたを楽にするために

子どもの頃の「つかえ」に丁寧に向き合うことは、過去を掘り返して苦しむためのものではありません。むしろ、今のあなたが、これからをもっと楽に、自分らしく生きていくためのものです。


もし、理由の分からない生きづらさをずっと抱えているなら、それは、かつてのあなたが、今のあなたに向けて送っている、静かな合図なのかもしれません。




もし、子どもの頃から心に残っているものを一人で抱え続けるのではなく、今の自分のために丁寧に見つめてみたいと感じられた方には、そうした心の「つかえ」に向き合う鑑定もご用意しています。



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