※誰かの正解ではなく、
あなたと愛犬に合う形を一緒に考える場所です。
必要な時はこちらへどうぞ。
▶ 犬の相談窓口(ココナラ)
私はペットショップで20年間、たくさんのワンちゃんと飼い主さんを見てきました。
その中で、「最期をどう迎えるか」「安楽死を選ぶべきか」というご相談を受けることがあります。
ただ、このテーマには 絶対的な正解がありません。
どんな選択にも迷いがあり、どんな選択も“愛しているからこそ”生まれる葛藤だと感じています。
■ 犬のQOL(生活の質)をどう考えるか
私は犬が生活していく上での QOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質) をとても大切にしています。
具体的には、次のような状態が続いていないかを気にしてほしいのです。
食事が取れず体力が落ちている
水を飲むだけでぐったりしてしまう
歩こうとしてもふらつき、倒れてしまう
ほとんどの時間を酸素室で過ごす必要がある
発作や痙攣が頻繁に起きてしまう
これらは、
“この子はいま、苦しくないかな?”
その視点を持つための材料になります。
もちろん、「こうなったら治療をやめるべき」という線引きはありません。
その子の体、飼い主さんの考え、生活環境…すべてが違うからです。
■ 私の愛犬が肺がんになった日のこと
私自身、愛犬が肺がんになり、抗がん剤治療を続けていたことがあります。
ある晩、ひどい発作が起き、痙攣が止まらなくなりました。
私は抱きしめながら、ただただ「少しでも楽になって」と願うしかありませんでした。
「この子にとって一番良いのは何だろう…」
「治療を続けるべきなのか、やめるべきなのか…」
正解がどこにも見つからず、気持ちは揺れるばかりでした。
病院が開く時間を待とうとしていた早朝、
その子は私の腕の中で静かに息を引き取りました。
亡くなったあと、
今でも考えます。
「もっとしてあげられたことはあっただろうか」
「別の選択肢があったのではないか」
でも、それは 深く深く愛していたからこそ湧いてくる思い だと、いまは思っています。
■ “安楽死”も“治療継続”も、どちらも「愛がある選択」
私はこの仕事をして20年、
治療を続ける飼い主さん
自然な流れに寄り添う飼い主さん
苦痛を取るという選択をする飼い主さん
どんな決断も見てきました。
そこで強く感じるのは…
💡 どれも間違いではないということ
そして、
💡 決めた理由の中心には必ず“愛”があるということ
だからこそ、
他人が「それは正しい」「それは間違っている」と言えるものではありません。
■ 後悔しない選択をするために、3つだけ覚えておいてほしいこと
① 犬が苦しんでいないか?(身体の視点)
QOLの低下は、犬の「声なきサイン」です。
② 自分が後悔しないか?(心の視点)
その選択が、未来の自分を傷つけないか。
“自分が納得できるか”を大事にしてほしいです。
③ 主治医としっかり話し合えるか?(専門家の視点)
獣医師と同じ方向を向いて話せているかが、迷いを減らします。
■ 自分を責めないでほしい
最期の選択は、何度考えても迷うものです。
どんなに時間が経っても揺れるものです。
でも、どうか忘れないでください。
あなたが悩んでいるのは、
その子を深く深く愛している証拠です。
治療を続けることを選んでもいい。
自然に寄り添うことを選んでもいい。
痛みを取るための選択をすることも、間違いではありません。
どうか、ご自身を責めずに、
あなたの思いと、その子の姿と、主治医の助言をすべて大切にしながら
「自分が後悔しない」と思える道を選んであげてください。
その決断は必ず、
あなたとその子にとっての“最善”になります。