先日の続きです。
先生が私にそう伝えた直後のことでした。
御神前が、パァーッと光り始めました。
すると今度は、小さな男の子と女の子が、
光の帯を引きながらスーッと現れたのです。
よく見ると、二人の背中には小さな羽が生えています。
(えっ!?これって天使??)
そう思ったのも束の間、二人は縦横無尽に飛び回り始めました。
かわいらしい笑顔で、楽しそうにはしゃいでいるようでした。
あまりにも驚いてしまい、正座をしていた私は思わず
のけ反ってしまいました。
しばらくすると、二人はニコニコと微笑みながら、
静かに光の中へ消えていきました。
我に返り、先生の方を見ると、先生はただニコニコと微笑んでいました。
その時、私は初めて
(病気は治ったんだ。)
と心の底から確信しました。
間違いなく、供養したばかりの二人の子供たちでした。
実は、この時に視えた光景を先生には話しませんでした。
なぜ話さなかったのか、自分でもよく分かりません。
その代わり、私の口から最初に出た言葉は――
「これからはアイスクリームが食べられますか?」
でした。
先生はお腹を抱えて笑いながら、
「何でも好きなものが食べられるから大丈夫だよ。」
と答えてくれました。
(我ながら、もっと聞くことがあっただろう……。)
そう思いましたが、それほど嬉しかったのでしょう。
その直後、知らないうちに涙があふれ、声を上げて泣いていました。
先生は何も言わず、ただ静かに見守ってくださいました。
少し落ち着きを取り戻した頃、先生がゆっくりと話し始めました。
「今まで、本当によく我慢してついて来てくれたね。
私ちゃんは根性があるから、時にはきついことも言ったと思うけど、
頑張って今日(こんにち)まで本当によく耐えた。
二人の子供は小さい頃に亡くなっているから
もう神さんと同じだよ。
これからは、しっかりと手助けをしてくれるからね。」
そう教えてくださいました。
その後も、いろいろなお話をしてくださいましたが、私には
(ここからが本当のスタートなんだ。)
そんな気がしました。
そして、この時になってようやく、以前ブログで書いた「仏像が真っ二つに割れ、その中から自分が現れた夢」の意味も分かったような気がしたのです。
先生から答えを教えてもらったわけではありません。
あくまでも私自身が感じたことですが、
(神さんのように清らかな心を持ち、新しい自分として生まれ変わる。)
そんな意味だったのではないかと、今では思っています。
先生は、いつも大切なことほど答えを教えてくれませんでした。
自分で体験し、経験し、悩み、考え、その中で自分なりに
悟れるよう導いてくださっていたのだと思います。
時には耐え難いほど苦しいこともありました。
それでも、自分自身で納得できた時には、
ほんの少しだけ前へ進めた気がしました。
だからこそ、あの時の仏像の夢も、この日の出来事も、
先生との出会いも、一つひとつが私の中で繋がりました。
本当に良い師匠と出会えたことに、心から感謝しています。
長かった療養生活の中で、まずは心が解放されました。
これからは体力を取り戻し、新しい人生を歩んでいこう。
そんな新たな決意を胸にしました。
しかし、その先には――
また新たな試練が待っていました。
続きます。
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ここで一つ大きな区切りがつきました。
次回からは、これまでこのブログでは書いてこなかった出来事や、修行時代のさまざまなエピソードも少しずつ綴っていこうと思います。