遅くなってしまいましたが本編の続きです。
色々なことがありながらも、大変な日々の中でなんとか前を向いて
過ごしていました。
しかし、体調は相変わらず一進一退。
なかなか「治る」という実感を得ることができませんでした。
そんなある日のことです。
夜、眠っていると不思議な夢を見ました。
法隆寺の菩薩半跏像のような姿をした仏像が、金色に輝きながら現れたのです。
まさにこの写真のようでした。
ちょうど左斜め上あたりから見下ろしているような視点でした。
すると突然、金色の光がどんどん強くなり――
パカッ!
仏像の頭の部分から真っ二つに割れたのです。
そして、なんとその中から私自身が上へと昇るように現れました。
あまりの出来事に驚き、別途から飛び起きてしまいました。
心臓はバクバク。
怖くて怖くて仕方ありませんでした。
翌日、すぐに先生のもとへ行き、この夢の話をしました。
すると先生は、
「うんうん。それで、どんな仏像だったの?」
と聞いてきます。
夢の内容を説明したのですが、
「うんうん、そうかそうか」
と、ニコニコしながら聞くだけで、それ以上は何も教えてくれません。
結局、あの夢はただの夢だったのかな――
そんなふうに思っていました。
それにしても、今でもはっきり覚えているほど印象的な夢でした。
しばらくして、いつものように朝一番で先生のところへ伺った時のことです。
先生は御神前で手を合わせたまま、しばらく何も話しませんでした。
時折、
「うんうん」
とうなずきながら、まるで誰かと話をしているような雰囲気です。
しばらくして先生はこちらを向き、静かに言いました。
「私ちゃん、その病気の原因が分かったよ」
※先生は私や妻のことを、いつも「○○ちゃん」と呼びます。
(えっ、本当!?)
思わず身を乗り出しそうになりました。
すると先生はこう続けました。
「私ちゃんのお父さんの兄弟で、小さな男の子と女の子が
二人亡くなっている。」
「一人は水に関係することで亡くなり、もう一人は赤痢のような
流行病で亡くなっている。」
「墓碑か、お寺さんの過去帳を調べればすぐに分かるよ。」
帰宅後、私はすぐに両親へ確認しました。
しかし、父も母もまったく知らないと言います。
そこでまずはお墓へ行きました。
お墓は大きな墓が三基、小さな墓が二基あります。
そして墓碑を確認することにしました。
慶応の頃から刻まれている戒名や名前を順番に見ていくと、
「もしかしてこの二人では……」
と思われる名前を見つけました。
叉、小さなお墓の方に二人の名前が刻まれています。
しかも、そのうちの男の子は私の弟と同じ名前だったのです。
正直、
(親父、本当に知らないのか……?)
と思ってしまいました。
調べてみると、二人とも父の兄姉にあたる子供たちでした。
父が生まれる前に亡くなっていたため、知らなかったとしても
不思議ではありません。
父は兄弟の中でも末っ子で、兄弟姉妹も多かったのです。
しかし、本当に大変だったのはここからでした。
父方の親族はあまり信仰心がなく、
「霊能者に言われたから調べたい」
などと言っても相手にされません。
また、私自身も叔父や叔母との交流がそれほど多くなく、
突然そんな話を聞けば怪しまれてしまいます。
そこで母が機転を利かせてくれました。
一番年上の叔母に、
「お墓に私の兄弟と同じ名前の子供がいたけれど、
お父さんは知っているのかしら?」
といった形で自然に話を切り出してくれたのです。
すると叔母は、
「一人は川に流されて亡くなった。」
「もう一人は流行病にかかり、下痢が止まらず亡くなった。」
と話してくれたそうです。
(……!!)
鳥肌が立ちました。
先生が話した内容と、完全に一致していたからです。
母も相当驚いていました。
私はすぐに先生のもとへ向かい、そのことを報告しました。
すると先生は、
「すぐに○○しなさい!」
と、これまでになく強い口調で言ったのです。
その○○とは――
続きます。