こんにちは!
心理学研究員の原です。
今日はレポートや卒業論文(卒論)、修士論文(修論)を執筆している学生の中でも「できない学生」「内容の深め方」について考えていきたいと思います。
レポートや卒論、修論の提出のシーズン到来ですね。1月は心理学系の学部学科の学生にとって地獄の日々だと思います。
私はこれまで数多く学生のレポート添削や卒論、修論の添削を行ってきましたが、できない学生の特徴というのがわかってきました。それは、レポートなど徹夜をして何とか仕上げてくる学生です。「全然寝ていないけど大丈夫」「なんとかして徹夜で終わらせる」「徹夜してやってきました!」などの徹夜言い訳でレポートをはじめ卒論・修論を提出してくる学生が多くいます。徹夜をして自分を追い込み辛い状態で書いてきた論文などを提出してきて「やった感」を出してくるんです。けど、添削してみると、誤字脱字はある、段落がつけられていない、日本語として意味不明など問題がたくさん出てきます。なんで一生懸命頑張ったのにミスがたくさん出てくるのか?不思議に思われる方もいるかもしれません。
私たちは、基本的に生活リズム(サーカディアンリズム)があり、大学生・大学院生は「朝起きて大学に行って夜に帰ってきて寝る」という生活を送っていますよね。普段、このような生活をしているにもかかわらず、1日だけでも徹夜をすると脳は「この時間には大抵寝てるんだけど、働かなきゃいけないの?(怒)仕方がないなー」と思いながら働いてくれます。この時は、脳が日中は70%~100%働いていても夜中になると10%程度しか働いていないんです。日中に70%~100%動けるときに動くのと夜中に脳があまり働かない状態で動かす10%、どちらがうまくレポートなどを書ける脳になっているのかは皆様おわかりですよね。当然、日中の方がいいに決まっているんです。
イレギュラー対応がない限りは計画的に考えて日中にレポートや卒論・修論に取り組みましょう!「徹夜自慢はもう結構です」と思ってしまいます。レポートや卒論、修論を読んでいて「計画的にやってたらもっと違う解釈ができるのではないか」と思うことは多々あります。けど、本人はあまり寝ていないのでプレッシャーをかけたくなくてコメントは控えることはよくあることです。
こんな偉そうなことを言いつつ私は、卒論がギリギリで、できない学生の一人でした。
提出日の前夜から徹夜をして何とか終わらせようとして頑張るのですが、脳は働かないしパソコンも眠いのかフリーズしてこれまで書いてきた「問題と目的」「考察」が消えることが3回ありました。なんとか提出は間に合ったのですが、提出終了45秒前に出してギリギリセーフ。評価は悪かったです。
様々な先生から「いつもの原くんらしくないね」と言われ本当に失敗したなーと思いました。
日頃のレポート提出のときには最低でも提出3日前には終わらせて、少し寝かせてから少し気になるところを修正し提出していたので評価はよかったです。
修論と博論は勢いで書くものではないのできちんと計画を立て、提出期日1ヵ月前には終わらせて1週間寝かせてから気になるところを修正して、また1週間寝かせてから修正してを繰り返していたら心のゆとりがあるので全体的に内容が深まるんです。実際に評価がよかったので今ではこのやり方で投稿論文を書くときはやっています。このやり方をとる人はたくさんいてジェンダー研究の第一人者の上野千鶴子先生はこのやり方で論文を書いていると本の中で言っていました。
レポートも修論、博論もみなさんにオススメしたいのは寝かせる時間や論文から離れる時間を作るということです。このことについて書いている東大・京大で人気だった外山滋比古の『思考の生理学』はとても読みやすいので多くの学生に読んでいただきたいです。寝かす時間、離れる時間が内容を深めるのにどれだけ大切かがわかってきます。私自身、できない学生を卒業してきちんと寝かせる形で修論や博論、投稿論文に取り組んできて一定の成果は得られたので寝かせることの大切さを身をもって経験してきました。
何か少しでもこれがヒントになったら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。