精神科看護師の桂次です。
今回は「看護師と転倒リスクの戦い」について投稿をします。
ここ数回は認知症について投稿していましたが、今回の転倒リスクはその延長線上にあるようなお話になります。
精神科に限らず、認知症の患者さんが入院すると夜間徘徊やせん妄症状に対して、鎮静作用を有する薬を使用する場合が多くあります。
この作用によって、脳内ホルモンを鎮静→体と心が休息する→精神が安定していくといったプロセスを辿るのですが、その副作用として転倒リスクが増大します。
特に高齢者は転倒すると、頭部外傷や骨折などといった重症化を招く可能性があります。
そこで登場するのが、離床センサーです。
離床センサーは体圧感知式や人感センサー式など様々なタイプがありますが、患者さんがベッドから起きようとすると、そのセンサーが感知して看護師が携帯する受信機のアラームが鳴り、看護師がベッドに掛けつけるシステムとなっています。
これがとても大変で、夜勤などでは1人で数台のセンサーを持つことになります。そして、ひどい時は一晩中、そのアラームが鳴り止まないこともあります。
現在の看護では、転倒は看護の責任範疇となっている側面があり、実際に患者さんが転倒すると、看護師はインシデントレポートを作成することになります。
このレポートがかなり大変なので(懲罰的な印象を持っている看護師も多い)、看護師は転倒させないように、日々格闘をしている訳です。
ただ、現役の看護師として言わせて頂ければ、こういった転倒防止はそろそろ限界を迎えてきているようにも思えます。
一昔前に比べて、患者・看護師層は大きく変化して、現在は入院患者の75%が65歳以上になり、一方で看護師の平均年齢も40歳を越えてしまいました。
患者も看護師も高齢化が進んでいて、その流れが今後加速をします。
それはつまり、患者さんの転倒リスクがより一層増大する世の中に突入するということです。
こういった記事を機会に患者さんや患者家族の方を始め、多くの方々に、24時間365日、転倒防止に悪戦苦闘する看護師の存在を知って頂ければと思っています。
★宜しければ「フォロー」をお願いします。今後の励みになります。
またブログを読んで、相談をしてみたいと感じた方は、
是非お話を聞かせ下さい(詳しくはココナラのプロフィールを参照して下さい)。
お試しでも構いません。ご連絡お待ちしております。