ココナラでは、依頼者がお金をお支払いし、そこから手数料が差し引かれたお金を使って出品者はサービスをする費用と利益を得ます。
5000円のサービスは、依頼者にとっては5000円の価値です。対価として5000円以上のサービスを望むのは当たり前のことと言えるでしょう。
しかし、出品者がその満足感を生み出すには、5000円うち何割かの出費で収まるかもしれませんし、手数料を考えるととんとんになってしまうかもしれないですし、最悪全くの赤字になるかもしれません。
依頼者にお値段以上の満足感を得てもらうために、出品者は手数料を差し引いた分でなんとか提供しなければなりません。
出品者のサービスには、出品者の苦労と言ってしまうと依頼者には申し訳ないのですが、かかっています。物を販売するのはないので、その苦労費と時給というのがかかるお金です。それらのお値段は出品者の価値観によって変わります。苦労したからその分は精神的に1万円だな、とか、自分のいる業界では時給の常識は1時間3000円だとかです。
ココナラではなく、個人的に直接私のWebサイトからお問い合わせをいただいたときのお話ですが、具体的にはお話できないのですが、こんなことがしょっちゅうあります。脚色の部分はありますが、だいたいこんなパターンです。
依頼者様「明日朝までに書類を作成しなければならなくなった。ExcelやWordの操作がわからず間に合いそうもないので、間に合うよう助けてほしい」
私はちょうど時間があったので、お役に立てればと思い、お引き受けすることにし、スケジュールを空けて明日の朝に間に合うようにしました。徹夜作業になるので若干上乗せになるのもあって5万円とお知らせしました。
ところがそれは桁違いに高すぎると言われます。
そう思うのもわからないことはありません。私の地域では最低賃金は800円台、作業時間は締め切りまでの8時間ですから、そこから時給換算で考えると高くても1万円なのでしょう。
しかし、私が見積もったところ、私のテクニックでなければその仕事は40時間かかる仕事で、絶対に締め切りに間に合わせないのです。私の時短テクニックや効率化した使い方があって初めて8時間に収まるのです。なので、私としては40時間相当の報酬が妥当だと考えました。何より、締め切りに間に合うという依頼者の要望を叶えることができるとも思いました。
ここに依頼者と受注者の考え方の違いが出て、価格がなんだかわけのわからないものになってしまうのです。
これはあくまで私の考えなのですが、プロフェッショナルにはプロフェッショナルなりの金額体系があり、それは時給ではなく、要望を為せる価値であると思います。ですので、もしそのご要望で依頼者が1万円の価値しかないと判断したのであれば、5万円の見積は依頼できないのです。
依頼者の判断基準は、その依頼が為されたことで、どのくらいの利益があるのか、もしくはどのくらいの損失を抑えることができるのかです。それがあることで売り上げが1か月5万円あるならその後もずっと売り上げが続くのでだいたい10万円くらいの価値かなと私は思っています。逆にそれがないことで大事な顧客を失って100万円の損失があるのであれば100万円の価値になるでしょう。一方で、それがないことによって依頼の担当者が上司から怒られるのでそれを回避したいという個人的な依頼になると、価値は0円でもありプライスレスでもあるので、なるべく安くとお考えになるのは仕方ありません。しかしその場合でも、解決するのがその出品者しかできなくてどうしても立場を悪くしたくない理由があるのであれば、それははっきり言うと、出品者の言い値に近い形になると思います。
出品者は絶対に適当な金額で見積もるわけではなく、自身の活動ができてなおかつ依頼者の負担にならないギリギリを探っています。そこを信用できなくなると、取引自体が成立しなくなると考えます。
後悔のない、よい取引にはお互いの信頼と理解が必要で、それがプロのお仕事であり大人のお仕事です。