『Raymond James Financial,Inc.シニアアナリスト吉田博文による9月の見通し』
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【先週の振り返り】
先週末の8月25日に、米国のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を無難に通過したことから、週明け28日の日経平均株価は前週末25日の下落部分を埋める形での上昇となりました。
その後も米国で予想を下回る経済指標の発表が相次いだことで、米・連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化への警戒感が和らぎ、米国の長期金利が低下。それを受けて、米国の株式市場では買い戻しの動きが強まりました。
東京市場でも米国市場の上昇が安心感につながり、日経平均株価は緩やかなリバウンドを継続して心理的な抵抗線だった25日・75日移動平均線を突破。週末の9月1日には、日経平均株価が一時3万2800円を回復したほか、TOPIXもバブル崩壊後の戻り高値を更新しました。
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
3万2500円 ~ 3万3500円
【今週の株式相場の見通し】
今週(9月4日〜8日)の日経平均株価ですが、週明けは米国の雇用統計の結果を受けた米国市場の動向に影響を受けることになります。ただ、そこで売りが先行したとしても「売り一巡後のアク抜け(悪材料の出尽くし)」が意識されやすいでしょう。
また、TOPIXがバブル崩壊後の高値を更新したこともあり、日経平均株価の出遅れ感が意識されそうです。
さらに来週は、週末の9月8日に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えているため、全体としては限月交代に伴うロールオーバー中心となり、方向感が出にくい状況です。ただし、足元の順調なリバウンドによって「信用売りの買い戻し」の動きが強まりやすいと考えられますので、一時的に下落しても押し目買いから節目の3万3000円突破を狙う展開が意識されるでしょう。