キャリアの歩み方|道を、歩きながら創る

キャリアの歩み方|道を、歩きながら創る

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「道を、歩きながら創る」についてです。

就活のシーズンになると、学生たちの口からは「この業界や職種で本当に合っているでしょうか」「これが自分の天職なのか不安です」という言葉がよくこぼれます。我が子の焦る姿を見つめる保護者の方々もまた、「この選択で本当に大丈夫だろうか」と胸を痛めているかもしれません。私たちはいつの間にか、「最初から完璧なルートを選ばなければならない」という見えないプレッシャーを背負い込んでしまっているようです。

ファーストキャリアという「通過点」

最初に入社する会社や、新卒で選ぶ道は、人生のゴールではなく、あくまで長いキャリアの「最初の1ページ」に過ぎません。それなのに、あたかもここで全てが決まってしまうかのように感じてしまうのは無理もないことです。世の中のスピードがこれだけ速く、環境が刻々と変わる現代において、最初の選択だけで人生の行き先を完全に固定しようとすること自体に、少し無理があります。

偶発的な出会いを力に変える

心理学者のジョン・D・クランボルツらは、キャリア形成における偶然の出来事に着目し、予期せぬ出来事を新たな機会につなげていく「計画された偶発性理論」を提唱しました。そこでは、さまざまな活動に取り組み、経験から学び、新たな可能性を探っていくことが重視されています。

思い描いていた通りにいかなかったり、予期せぬ配属や出会いがあったりすることもあります。そうした出来事を、すぐに「失敗」や「遠回り」と決めつける必要はありません。その経験から何を感じ、何を学び、次の行動にどうつなげていくのか。その積み重ねが、自分らしいキャリアを形づくっていくエンジンになるのだと思います。

おわりに

不安でいっぱいの子どもを前にすると、保護者としては、つい「こっちの道の方が安心だよ」「そっちは危なっかしいからやめなさい」と、先回りして安全なレールを敷きたくなるものです。親が用意した道を歩くことだけでなく、子ども自身が考え、選び、予想外の出来事に向き合う経験もまた、生きる力を育んでいくのだと思います。答えを急かさず、「思い通りにいかないことがあっても、すぐに答えを出さなくていい。経験を重ねながら、一緒に考えていこう」と、どっしりと構えて寄り添ってあげること。その距離感こそが、何よりの支えになります。

最初から完璧な設計図が描かれた人生など、どこにもありません。むしろ、少しぐらい迷い、立ち止まり、予期せぬ出来事に出会いながら、自分なりの足跡を刻んでいくところにこそ、働くことの本当の面白さがあります。完璧な設計図を描いてから歩き出すのではなく、歩きながら、その都度の出来事に自分なりの意味を見出していく。そんな泥臭くも尊い試行錯誤の積み重ねは、これからの時代を生き抜く子どもたちにとって、かけがえのない財産になっていくのだと思います。

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出典
・Mitchell, K. E., Levin, A. S., & Krumboltz, J. D. (1999). Planned happenstance: Constructing unexpected career opportunities. Journal of Counseling & Development, 77(2), 115-124.
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