体系基礎英文法
総復習テキスト
第0講〜第45講(全46講)
目次
第1部 文の骨組み
第0講 5文型とその特定・区別 6
第2部 準動詞(不定詞・動名詞・分詞)
第1講 不定詞の名詞用法(主語・補語・目的語になるto do) 13
第2講 不定詞の形容詞用法(名詞を後ろから修飾するto do) 18
第3講 不定詞の副詞用法(目的・感情の原因・判断の根拠など) 24
第4講 結果を表す不定詞の重要表現(only to do/live to be など) 29
第5講 原形不定詞をとる知覚動詞・使役動詞 33
第6講 be動詞+to doの用法(予定・可能・義務・意図・運命) 37
第7講 動名詞を目的語にとる動詞と不定詞を目的語にとる動詞 41
第8講 目的語が動名詞と不定詞で意味が変わる動詞 46
第9講 名詞を修飾する分詞(句)(現在分詞と過去分詞の使い分け) 51
第10講 目的格補語になる分詞(find O doing/done など) 56
第11講 分詞構文(時・理由・付帯状況・条件・譲歩) 60
第3部 動詞の語法
第12講 文型で意味が変わる動詞の語法①(remind型) 64
第13講 不定詞を目的格補語にとる動詞の語法(SVO to do) 68
第14講 文型で意味が変わる動詞の語法②(expect・persuade・require型) 72
第15講 命令・要求・提案を表す動詞に続くthat節の語法 76
第16講 前置詞パターンをとる動詞の語法 80
第4部 名詞節
第17講 名詞節を導くthatとwhat/同格のthat節 86
第18講 関係代名詞whatの用法 91
第19講 間接疑問文(疑問詞が導く名詞節) 95
第5部 形容詞節(関係詞)
第20講 関係代名詞の基礎(定義・種類・格変化) 101
第21講 複合関係代名詞の用法(whoever・whatever・whichever) 105
第22講 連鎖関係代名詞節と〈名詞+前置詞+whom/which to do〉 109
第23講 前置詞+関係代名詞と関係副詞 113
第24講 関係詞の非制限用法と訳し方 117
第25講 関係詞の言い換え表現(the way/the reason) 121
第6部 副詞節(接続詞・前置詞)
第26講 時を表す接続詞(time構文・the moment など) 126
第27講 理由を表す接続詞・前置詞(because/since/as/for/because of/due to) 131
第28講 譲歩を表す接続詞・前置詞(although/though/despite/in spite of) 136
第29講 条件・結果を表す表現(unless/so...that/by と until の区別) 140
第30講 文脈で意味が変わる接続詞の用法(as) 145
第31講 時間の制限から条件への転用(as long as) 149
第32講 範囲と時間の制限を区別する表現(as far as/as long as) 153
第7部 時制・態・仮定法
第33講 現在完了形(Present Perfect:have/has done) 157
第34講 受動態(Passive Voice:be動詞+過去分詞) 162
第35講 仮定法過去(Subjunctive Past:If I were ~) 167
第36講 仮定法過去完了(Subjunctive Past Perfect:If I had done ~) 173
第8部 比較・特殊構文
第37講 比較級・最上級(Comparative and Superlative:-er/-est, more/most) 179
第38講 強調構文(Cleft Sentence:It is ~ that ...) 184
第39講 倒置構文(Inversion:Never have I ~) 190
第40講 話法の転換(Reported Speech:say→told, ask→if) 196
第9部 名詞・代名詞・冠詞・形容詞・副詞
第41講 名詞の用法(Nouns:可算/不可算名詞, a piece of ~) 203
第42講 代名詞の用法(Pronouns:人称・所有・再帰・不定代名詞) 208
第43講 冠詞の用法(Articles:a/an, the, 無冠詞) 213
第44講 形容詞の用法(Adjectives:限定用法・叙述用法, many/much, a few/a little) 218
第45講 副詞の用法(Adverbs:位置のルール, 頻度副詞, hard/hardly) 223
本書は、一般的な文法学習の順序(文の骨組み→準動詞→動詞の語法→名詞節→形容詞節→副詞節→時制・態・仮定法→比較・特殊構文→名詞・代名詞・冠詞・形容詞・副詞)に沿って編成した総復習テキストです。各講は概念説明・実戦演習問題・構造解説つき解答の3部構成になっており、独習でも講義形式のように学習できるよう作られています。
本書の構成(全9部・46講)
• 文の骨組み:5文型
• 準動詞:不定詞・動名詞・分詞
• 動詞の語法:remind・SVO to do・前置詞パターンなど
• 名詞節:that/what節、関係代名詞what、疑問詞が導く名詞節(間接疑問文)
• 形容詞節(関係詞):関係代名詞、関係副詞、複合・連鎖関係詞
• 副詞節(接続詞・前置詞):time表現、as、理由・譲歩・条件・結果、by/untilの区別
• 時制・態・仮定法:現在完了形、受動態、仮定法過去・過去完了
• 比較・特殊構文:比較級・最上級、強調構文、倒置構文、話法の転換
• 名詞・代名詞・冠詞・形容詞・副詞:可算/不可算名詞、代名詞、a/an/the、数量形容詞、頻度副詞
Note
【体系基礎英文法 第0講】5文型とその特定・区別(Five Sentence Patterns)
• 5文型の基本構造と品詞のルール
• 差がつく!重要識別ポイント(補語と目的語の見分け方/形容詞と副詞の働きの違い)
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 5文型の基本構造と品詞のルール
英文の意味や役割(語順)は、文型によって決まります。文型を構成するのは名詞・動詞・形容詞の3つの品詞と、文の要素に影響を与えない副詞(修飾語:M)です。文型の違いは、実は動詞の種類の違いでもあります。動詞ごとに「後ろに何を取るか」が決まっているため、動詞を見れば文型が予測できます。
文型
構造
各要素に入れる品詞のルール
第1文型
SV
S(名詞)
+V(動詞)
第2文型
SVC
S(名詞)
+V(動詞)
+C(名詞/形容詞)
第3文型
SVO
S(名詞)
+V(動詞)
+O(名詞)
第4文型
SVOO
S(名詞)
+V(動詞)
+O1(名詞)
+O2(名詞)
第5文型
SVOC
S(名詞)
+V(動詞)
+O(名詞)
+C(名詞/形容詞)
以下、5つの文型それぞれについて、①その文型を作る動詞の種類、②具体的な動詞例、③例文と訳、を確認する。
第1文型(SV)── 完全自動詞
動詞の種類:完全自動詞。目的語(O)も補語(C)も必要とせず、主語の動作・存在だけで意味が成立する動詞。
具体的な動詞例:go(行く), come(来る), live(住む), work(働く), happen(起こる), arrive(到着する), exist(存在する), rise(上がる), sleep(眠る), laugh(笑う)
Birds fly. 鳥は飛ぶ。
[S: Birds] [V: fly]
She lives in Tokyo. 彼女は東京に住んでいる。
[S: She] [V: lives] [M: in Tokyo]
*注意:in Tokyoは前置詞+名詞の副詞句(M)。Mは文型の判定に影響しないため、この文もSV(第1文型)のまま。
第2文型(SVC)── 不完全自動詞(連結動詞)
動詞の種類:不完全自動詞(連結動詞)。主語(S)だけでは意味が完結せず、補語(C)で主語の性質・状態を説明してもらう必要がある動詞。S=Cの関係が成り立つ。
具体的な動詞例:be(=である), become/get/grow/turn(=になる:変化), remain/stay/keep(=のままである:状態維持), look/seem/appear(=に見える), sound(=に聞こえる), feel(=に感じる), taste(=の味がする), smell(=のにおいがする)
She is a doctor. 彼女は医者だ。(She=a doctor)
[S: She] [V: is] [C: a doctor]
He became famous. 彼は有名になった。(He=famous)
[S: He] [V: became] [C: famous]
This soup tastes great. このスープはおいしい(味がする)。(This soup=great)
[S: This soup] [V: tastes] [C: great]
第3文型(SVO)── 完全他動詞
動詞の種類:完全他動詞。1つの目的語(O)だけを必要とする、最も一般的な他動詞。S≠Oの関係(イコールではない)。
具体的な動詞例:like(好む), want(欲しい), need(必要とする), use(使う), buy(買う), know(知っている), believe(信じる), discuss(議論する), resemble(似ている), marry(結婚する), reach(到着する)
I like coffee. 私はコーヒーが好きだ。
[S: I] [V: like] [O: coffee]
She resembles her mother. 彼女は母親に似ている。
[S: She] [V: resembles] [O: her mother]
*注意:resemble(〜に似ている)、marry(〜と結婚する)、reach(〜に着く)、discuss(〜について議論する)は、日本語では「〜に/〜と/〜について」と訳すため前置詞を入れたくなるが、英語では前置詞なしで直接目的語を取る他動詞(=SVO)である点が頻出の誤りポイント。
第4文型(SVOO)── 授与動詞
動詞の種類:授与動詞。「(人)に(物)を与える」という意味を持ち、2つの目的語(O1=人/O2=物)を取る動詞。
具体的な動詞例:give(与える), tell(伝える), show(見せる), teach(教える), send(送る), lend(貸す), offer(提供する), bring(持ってくる), buy(買ってあげる)
She gave me a present. 彼女は私にプレゼントをくれた。
[S: She] [V: gave] [O1: me] [O2: a present]
He told us the truth. 彼は私たちに真実を話した。
[S: He] [V: told] [O1: us] [O2: the truth]
*注意:O1(人)とO2(物)は、前置詞を使って1つの目的語に書き換えられる(第3文型化)。giveなど大半の動詞はto、buy/makeなど一部の動詞はforを使う。
She gave a present to me.(giveはto型)
He bought a present for me.(buyはfor型)
第5文型(SVOC)── 不完全他動詞
動詞の種類:不完全他動詞。目的語(O)だけでは意味が完結せず、補語(C)でOの性質・状態を説明してもらう必要がある動詞。O=Cの関係が成り立つ。
具体的な動詞例:make(=にする), call(=と呼ぶ), keep(=のままにする), find(=だと分かる), leave(=のままにしておく), name(=と名付ける), elect(=に選ぶ), consider(=だと考える)
We call him Ken. 私たちは彼をケンと呼ぶ。(him=Ken)
[S: We] [V: call] [O: him] [C: Ken]
The news made her happy. その知らせは彼女を幸せにした。(her=happy)
[S: The news] [V: made] [O: her] [C: happy]
2. 差がつく!重要識別ポイント
① 「補語(C)」と「目的語(O)」の見分け方
• イコール関係(S=C/O=C)が成り立つ = 補語(C)
• 第2文型(SVC):主語(S)の性質・状態を表す。⇒ S=C
• 第5文型(SVOC):目的語(O)の性質・状態を表す。⇒ O=C
• イコール関係が成り立たない(S≠O) = 目的語(O)
② 「形容詞」と「副詞」の働きの違い
• 形容詞:名詞のみを修飾する。または補語(C)になる。
• 副詞:名詞以外(動詞・形容詞・他の副詞・文全体)を修飾する。
注意:副詞は S・V・O・C の要素には絶対になれない(文の骨組みの外側に配置される)。
実戦演習問題
次の英文のカッコ内に入れるのに最も適切な語句を選びなさい。また、文型(第1〜第5文型)を答えなさい。
問1 I am ( ) that my daughter will find a job.
① confidential
② confidently
③ confident
④ confidence
問2 This tour package is ( ) more expensive than the one we were considering.
① significantly
② significance
③ significant
④ signify
問3 Some people find traffic rules irritating, but there’s a reason behind every rule — which is to keep you ( ).
① safety
② safely
③ safe
④ safer
問4 The professor ( ) the students a fascinating story about ancient Rome.
① told
② said
③ talked
④ spoke
問5 After years abroad, she still ( ) her mother in the way she smiles.
① resembles
② resembles with
③ resembles to
④ is resembled
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ confident(第2文型 SVC)
主語 I(S)+ am(V)+ 空欄(C)の構造です。文の補語(C)に入れるのは形容詞または名詞です。ここでは「私=確信している状態(S=C)」という主語の性質・状態を表すため、形容詞の confident(確信して)が入ります。副詞の confidently や抽象名詞の confidence は補語になれません。
問2 正解:① significantly(第2文型 SVC)
This tour package(S)+ is(V)+ 空欄 + more expensive(C)という構造です。空欄の後ろにある expensive(高価な)は形容詞です。「形容詞を修飾できるのは副詞」という原則に基づき、副詞である significantly(かなり、著しく)が正解となります。〈副詞+形容詞〉の語順を押さえましょう。
問3 正解:③ safe(第5文型 SVOC)
keep you(O)+ 空欄(C)の構造です。keep + O + C は「Oを Cの状態にしておく」という意味を持ちます。目的語である you の状態(you=safe「あなたが安全な状態」)を表す補語(C)には形容詞を用いるのが原則です。そのため形容詞 safe(安全な)が入ります。名詞の safety(安全)は補語に置けないため不可となります。
問4 正解:① told(第4文型 SVOO)
the students(O1)+ a fascinating story(O2)という2つの目的語を取る授与動詞の文。tell A B「AにBを話す」。sayとspeakは第4文型を作れない(say A to B / speak to Aの形)。
問5 正解:① resembles(第3文型 SVO)
resemble「〜に似ている」は前置詞なしで目的語を取る他動詞。日本語の「〜に似ている」につられて前置詞を入れないよう注意(このミスは頻出)。
復習チェックリスト
☐ 補語(C)になれる品詞を2つ言えるか?(名詞・形容詞)
☐ 形容詞と副詞の「修飾相手」の違いを説明できるか?
☐ SVOC(第5文型)における O と C の関係を説明できるか?(O=C)
Note
【体系基礎英文法 第1講】不定詞の名詞用法(主語・補語・目的語になるto do)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
不定詞〈to do〉は名詞と同じはたらきをし、(1)主語、(2)補語、(3)他動詞の目的語の3つの位置に入ることができる。
(1) 主語になる場合
To study abroad is troublesome.
[S: To study abroad(不定詞句=名詞のかたまり)] [V: is] [C: troublesome]
「留学することは大変だ」→ 不定詞句がそのまま文の主語Sになっている。
(2) 補語になる場合
My dream is to study abroad.
[S: My dream] [V: is] [C: to study abroad]
「私の夢は留学することだ」→ be動詞の後ろでイコール関係(My dream = to study abroad)を作っている。
(3) 他動詞の目的語になる場合
He hopes to study abroad.
[S: He] [V: hopes] [O: to study abroad]
「彼は留学することを望んでいる」→ hopeという他動詞の目的語Oになっている。
▲注意:不定詞は前置詞の目的語にはなれない。前置詞の後ろは動名詞(doing)を使う。 interested in playing tennis 〇 / interested in to play tennis ×
実戦演習問題
問1 ( ) abroad was Emi’s biggest dream since childhood.
① Study
② Studying
③ To study
④ Studied
問2 My plan for this weekend is ( ) the garage and wash the car.
① clean
② cleaning
③ to clean
④ cleaned
問3 The manager refused ( ) the deadline even after several requests.
① extend
② extending
③ to extend
④ extended
問4 Kenji is looking forward ( ) his old classmates at the reunion.
① to see
② seeing
③ to seeing
④ see
問5 ( ) with strangers online can sometimes lead to serious trouble.
① Chat
② To chat
③ Chatted
④ Chats
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ To study
文構造:[S: To study abroad] [V: was] [C: Emi’s biggest dream] 解説:文全体の動詞は was であり、その前の空所からabroadまでが主語Sの位置にある。主語になれるのは名詞相当語句なので、動詞の原形①や過去形④は入らない。「留学することがエミの子どもの頃からの夢だった」という意味になる。
問2 正解:③ to clean
文構造:[S: My plan for this weekend] [V: is] [C: to clean the garage and wash the car] 解説:be動詞isの後ろでMy planとイコール関係を作る補語の位置。不定詞の名詞用法「〜すること」が入る。「今週末の予定はガレージを掃除して車を洗うことだ」。
問3 正解:③ to extend
文構造:[S: The manager] [V: refused] [O: to extend the deadline] 解説:refuse「〜することを拒否する」は不定詞を目的語にとる代表的な動詞。動名詞ではなく不定詞を選ぶ点が重要(refuse to do は頻出、refuse doing とは言わない)。「マネージャーは何度も頼まれたにもかかわらず、締め切りを延長することを拒んだ」。
問4 正解:③ to seeing
文構造:[S: Kenji] [V: is looking forward] [前置詞句: to seeing his old classmates] 解説:一見不定詞の名詞用法と紛らわしいが、look forward to の to は不定詞のtoではなく前置詞のtoである。前置詞の後ろには動名詞がくるというルール(不定詞は前置詞の目的語になれない)により、seeing が正解。「ケンジは同窓会で昔のクラスメートに会うのを楽しみにしている」。
問5 正解:② To chat
文構造:[S: To chat with strangers online] [V: can lead] [O: to serious trouble] 解説:文の主語となる名詞のかたまりが必要。不定詞の名詞用法がそのまま文の主語になっている典型例。動詞の原形①や過去形④は主語になれない。「見知らぬ人とオンラインでチャットすることは、時に深刻なトラブルにつながることがある」。
復習チェックリスト
☐ 不定詞の名詞用法が主語・補語・目的語の3つの位置に入れることを説明できるか?
☐ 不定詞は前置詞の目的語になれないことを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第2講】不定詞の形容詞用法(名詞を後ろから修飾するto do)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
〈名詞 + to do〉の形で、名詞を後ろから修飾する。ポイントは「不定詞と修飾される名詞がどんな意味関係にあるか」を確認すること。
パターン①:名詞が不定詞の意味上の主語になる
friends to help me
[名詞: friends] ← [修飾: to help me]
分解すると friends(s) help(v) me(o)「友人が私を助ける」という主語・動詞の関係になる。
パターン②:名詞が不定詞の意味上の目的語になる
homework to do
[名詞: homework] ← [修飾: to do]
分解すると do(v) homework(o)「宿題をする」という動詞・目的語の関係になる。
このように、不定詞のあとに動詞の目的語が欠けていれば「名詞=不定詞の目的語」、欠けていなければ「名詞=不定詞の主語」と判断できる。
パターン③:前置詞が後ろに残る場合
a pen to write with
[名詞: a pen] ← [修飾: to write with]
分解すると write with a pen「ペンで書く」となり、不定詞writeが前置詞withを要求するため、
withが不定詞の後ろに残る。
つまり、to不定詞の形容詞用法は関係代名詞の節に置き換えられる。よくある、to write with の with が必要となる理由は、関係詞に置き換えて文章を作ってみることで確認できる。I have a pen that I (can) write with. — with がないと文章として成立しない。
講義ポイント① 名詞+to不定詞を見たら、まず不定詞の動詞を能動態の文に戻し、その名詞を当てはめてみる。目的語になれば「目的語関係」(パターン②)、主語になれば「主語関係」(パターン①)、前置詞が必要になれば、その前置詞を不定詞の後ろに置き忘れないこと(パターン③)。
実戦演習問題
問1 Sota finally found the courage ( ) his boss about the mistake.
① tell
② telling
③ to tell
④ told
問2 There were too many emails ( ) before the meeting started.
① reply
② replying
③ to reply to
④ replied
問3 She is the only person ( ) us how the machine really works.
① to show
② showing
③ shown
④ show
問4 We need a stronger reason ( ) the project immediately.
① cancel
② to cancel
③ cancelling
④ cancelled
問5 Do you have anything cold ( )? I’m really thirsty.
① drink
② drinking
③ to drink
④ drunk
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ to tell
文構造:[名詞: the courage] ← [修飾: to tell his boss about the mistake] 解説:courage to do「〜する勇気」という形容詞用法の定番表現。分解すると tell his boss about the mistake「上司にミスについて話す」となり、名詞courageは不定詞の目的語にはならず、「その勇気があれば〜できる」という関係を作る。「ソウタはついにミスについて上司に話す勇気を見つけた」。
問2 正解:③ to reply to
文構造:[名詞: emails] ← [修飾: to reply to] 解説:分解すると reply to emails「メールに返信する」となる。reply は自動詞的に使われ、対象を示すには前置詞toが必要なため、不定詞の後ろにtoを置いたまま名詞emailsを修飾する形になる(このtoを落として reply emails とはできない)。「会議が始まる前に返信すべきメールが多すぎた」。
問3 正解:① to show
文構造:[名詞: person] ← [修飾: to show us how the machine really works] 解説:分解すると person show(s) us how the machine works「その人が私たちに機械の仕組みを示す」となり、personは不定詞の意味上の主語。the only person to do「〜する唯一の人」という頻出パターン。「彼女は機械の本当の仕組みを私たちに示してくれる唯一の人だ」。
問4 正解:② to cancel
文構造:[名詞: a stronger reason] ← [修飾: to cancel the project immediately] 解説:分解すると cancel the project「プロジェクトを中止する」となり、reasonは不定詞の目的語ではなく「〜する理由」という一体化した意味。reason to do は非常によく使われる形。「私たちはそのプロジェクトを直ちに中止するもっと強い理由が必要だ」。
問5 正解:③ to drink
文構造:[名詞: anything cold] ← [修飾: to drink] 解説:分解すると drink anything cold「何か冷たいものを飲む」となり、anythingが不定詞drinkの目的語にあたる関係。形容詞coldが名詞の直後、不定詞がさらにその後ろに置かれる語順(anything+形容詞+to do)に注意。「何か冷たい飲み物ある?すごく喉が渇いてるんだ」。
復習チェックリスト
☐ 名詞が不定詞の意味上の主語になる場合と目的語になる場合を区別できるか?
☐ 不定詞の後ろに前置詞が必要になる典型パターンを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第3講】不定詞の副詞用法(Infinitive as Adverb:目的・感情の原因・判断の根拠など)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
不定詞の副詞用法は、文の動詞や形容詞を修飾するはたらきをする。代表的な意味は次の5つ。
① 目的「〜するために」
She studied hard to pass the exam.
[S: She] [V: studied] [副詞: hard] ← to pass the exam Vを修飾(目的を説明)
② 感情の原因「〜して」
I was surprised to see him.
[S: I] [V: was] [C: surprised] ← to see him Cを修飾(感情の原因を説明)
③ 判断の根拠「〜するとは」
He must be brave to say that.
[S: He] [V: must be] [C: brave] ← to say that Cを修飾(判断の根拠を説明)
④ 形容詞の限定(easy, hard, difficult など)
This book is easy to read.
[S: This book] [V: is] [C: easy] ← to read Cを修飾(何がeasyなのかを限定)
⑤ 結果「〜した結果…」
He grew up to be a lawyer.
[S: He] [V: grew up] ← to be a lawyer(成長した結果どうなったか)
実戦演習問題
問1 Airi got up early ( ) the first train to the airport.
① catching
② to catch
③ caught
④ catch
問2 I was really surprised ( ) my old teacher at the supermarket.
① see
② seeing
③ to see
④ seen
問3 He must be careless ( ) his passport at the hotel.
① leave
② leaving
③ to leave
④ left
問4 This contract is too complicated for a beginner ( ) alone.
① understand
② understanding
③ to understand
④ understood
問5 ( ) honest with you, I don’t think the plan will work.
① Be
② Being
③ To be
④ Been
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② to catch
文構造:[S: Airi] [V: got up] [副詞: early] ← to catch the first train to the airport 解説:「なぜ早起きしたのか」という目的を説明する副詞用法。動名詞①は前置詞なしにこの位置には入らず、動詞の原形④は文法的に成立しない。「アイリは空港行きの始発電車に乗るために早起きした」。
問2 正解:③ to see
文構造:[S: I] [V: was] [C: surprised] ← to see my old teacher at the supermarket 解説:感情形容詞surprisedの原因を表す不定詞。感情の原因を表す不定詞は「be+感情形容詞+to do」の形で非常に頻出。「スーパーで昔の先生を見かけて本当に驚いた」。
問3 正解:③ to leave
文構造:[S: He] [V: must be] [C: careless] ← to leave his passport at the hotel 解説:判断の根拠を表す不定詞。「〜するとは不注意に違いない」という「must be+形容詞+to do」の形。話し手がある行動(パスポートを置き忘れたこと)から性質を推測している点がポイント。「ホテルにパスポートを置き忘れるとは、彼は不注意に違いない」。
問4 正解:③ to understand
文構造:[S: This contract] [V: is] [C: too complicated] ← for a beginner to understand alone 解説:形容詞の限定用法。too…for A to doの形で「Aが〜するには…すぎる」という意味。forの後ろに不定詞の意味上の主語(a beginner)が置かれている点に注目。「この契約書は初心者が一人で理解するには複雑すぎる」。
問5 正解:③ To be
文構造:[独立不定詞: To be honest with you], [S: I] [V: don’t think] [O: (that) the plan will work] 解説:To be honest with you「正直に言うと」は文全体を修飾する独立不定詞(慣用表現)。動詞の原形①や現在分詞②は文頭のこの位置には入らない。「正直に言うと、その計画がうまくいくとは思えない」。
復習チェックリスト
☐ 副詞的用法の5つの意味(目的・感情の原因・判断の根拠・形容詞の限定・結果)を言えるか?
☐ 独立不定詞(To be honest with youなど)の働きを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第4講】結果を表す不定詞の重要表現(only to do/live to be など)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
不定詞の副詞用法のうち「結果」を表す表現は形が決まっているものが多いので、そのままセットで覚える。
① wake (up) to find[see/discover] …「目が覚めて…に気づく」
He woke up to find himself in a hospital bed.
(彼は目が覚めて、自分が病院のベッドにいることに気づいた)
[S: He] [V: woke up] ← to find himself in a hospital bed
② grow up to be …「成長して…になる」
She grew up to be a pianist.
(彼女は成長してピアニストになった)
③ live to be … (years old)「…歳まで生きる」
He lived to be ninety.
(彼は90歳まで生きた)
④ 〜, only to do「〜したが、(結局)…した」(意外・失望)
He hurried to the airport, only to miss the flight.
(彼は空港に急いだが、結局飛行機に乗り遅れてしまった)
講義ポイント① 結果を表す不定詞は、いずれも語順・形が決まった慣用表現である。「①→②→③→④の順に、目覚める・成長する・生き続ける・最後は裏切られる」という一連の人生の出来事をイメージすると覚えやすい。①②③はプラスの結果、④はマイナスの結果(意外・失望)を表す点で対照的。
実戦演習問題
問1 Ryo woke up ( ) that he had missed his flight.
① find
② finding
③ to find
④ found
問2 The little boy who loved drawing grew up ( ) a famous illustrator.
① being
② to be
③ be
④ been
問3 Her grandfather lived ( ) ninety-eight years old.
① being
② be
③ to be
④ as
問4 He rushed to the station, only ( ) that the train had already left.
① find
② finding
③ to find
④ found
問5 They searched the whole building, only ( ) nothing unusual.
① discovering
② to discover
③ discover
④ discovered
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ to find
wake up to find「目覚めて〜に気づく」の定型表現。「リョウは目が覚めて、飛行機に乗り遅れたことに気づいた」。
問2 正解:② to be
grow up to be「成長して〜になる」の定型表現。「絵を描くのが好きだったその少年は、成長して有名なイラストレーターになった」。
問3 正解:③ to be
live to be〜(years old)「〜歳まで生きる」の定型表現。「彼女の祖父は98歳まで生きた」。
問4 正解:③ to find
〜, only to do「〜したが結局…した」という、努力が報われなかった意外・失望の結果を表す表現。「彼は駅に急いだが、結局電車はすでに出発していた」。
問5 正解:② to discover
同じく only to do の形。「建物全体を探したのに、結局何も見つからなかった」という徒労感・失望を表している。
復習チェックリスト
☐ wake up to find/grow up to be/live to be の定型表現を言えるか?
☐ 〜, only to do が表す意外・失望のニュアンスを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第5講】原形不定詞をとる知覚動詞・使役動詞(Bare Infinitive:see O do/make O do など)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
第5文型(SVOC)のCの位置に動詞の原形(原形不定詞)がくることがある。知覚動詞・使役動詞の後ろで使われ、OとCの間には「Oが〜する」という能動の意味関係が成り立つ。
知覚動詞:see O do「Oが〜するのを見る」/ hear O do「Oが〜するのを聞く」
I saw him cross the street.
(彼が通りを渡るのを見た)
[S: I] [V: saw] [O: him] [C: cross the street]
→ he crosses the street という能動関係が成立している。
その他の知覚動詞:watch(じっと見る), notice(気づく), observe(観察する), feel(感じる)
使役動詞:make O do「Oに(無理やり)〜させる」/ let O do「Oが〜するのを許す」/ have O do「Oに〜させる・してもらう」
The teacher made him rewrite the essay.
(先生は彼にエッセイを書き直させた)
[S: The teacher] [V: made] [O: him] [C: rewrite the essay]
→ he rewrites the essay という能動関係が成立している。
講義ポイント① 知覚動詞・使役動詞(第15講のmake/have/letと同じ仲間)は、Cの位置に原形不定詞が入る点で共通する。ただしgetのみ例外でCにto不定詞が入る(第15講参照)。「Oが自らCする」という能動関係が成り立つときに原形不定詞が使われる、という発想は分詞(第9・10講)とも共通する重要な視点。
実戦演習問題
問1 I saw a stray cat ( ) into the empty house next door.
① sneak
② sneaked
③ to sneak
④ sneaks
問2 The coach made every player ( ) laps around the field.
① run
② to run
③ ran
④ running
問3 My parents finally let me ( ) a part-time job.
① to try
② trying
③ try
④ tried
問4 Could you have someone ( ) this package by tomorrow morning?
① deliver
② to deliver
③ delivering
④ delivered
問5 We heard the alarm ( ) suddenly in the middle of the night.
① rings
② to ring
③ ring
④ rang
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① sneak
知覚動詞seeの後ろのC(補語)には原形不定詞が入る。O(a stray cat)とC(sneak)の間には「その猫がこっそり入る」という能動関係が成立している。「隣の空き家に野良猫がこっそり入っていくのを見た」。
問2 正解:① run
使役動詞make「(無理やり)〜させる」の後ろも原形不定詞。makeの後ろにto runを置くのは誤り(make O to do は不可)。「コーチは選手全員にグラウンドを何周も走らせた」。
問3 正解:③ try
使役動詞let「〜するのを許す」の後ろも原形不定詞。許可のニュアンスを持つ。「両親はついに私がアルバイトをすることを許してくれた」。
問4 正解:① deliver
使役動詞have「〜してもらう/させる」の後ろも原形不定詞。依頼・手配のニュアンスを表す。「明日の朝までに誰かにこの荷物を届けてもらえますか」。
問5 正解:③ ring
知覚動詞hear「〜するのを聞く」の後ろも原形不定詞。真夜中に突然鳴ったという一回的な出来事を表すため、原形不定詞が自然。「私たちは真夜中に警報が突然鳴るのを聞いた」。
復習チェックリスト
☐ 知覚動詞・使役動詞の補語に原形不定詞が入ることを説明できるか?
☐ 補語の位置にOとCの能動関係が成り立つことを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第6講】be動詞+to doの用法(予定・可能・義務・意図・運命)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
〈be動詞 + to do〉の形は、助動詞的(should, can, will)な意味が付加され、be動詞の補語になる不定詞の名詞用法(「Sは〜することである」)とは別の、特別な意味を表すことがある。文脈から「予定・運命」「可能」「義務・命令」「意図・目的」のどれかを判断する。
見分け方:S is to do を「Sは〜することである」と自然に訳せない場合、この特別用法だと判断する。
He is to teach English at high school.
[S: He] [V: is] ← to teach English at high school
「彼は高校で英語を教えることである」では不自然
→「彼は高校で英語を教えることになっている/教えなければならない」(予定・義務)と訳す。
代表パターン:
予定・運命:The meeting is to be held tomorrow.「会議は明日開かれる予定だ」
可能(多くは否定文):Not a star was to be seen.「星は一つも見えなかった」
義務・命令:You are to finish this by noon.「あなたは正午までにこれを終えなければならない」
意図・目的(if節でよく使う):If you are to succeed, work hard.「成功するつもりなら、懸命に働け」
実戦演習問題
問1 The new bridge is ( ) completed by the end of next year.(予定)
① to be
② being
③ be
④ been
問2 Not a single star was ( ) seen through the thick fog that night.(可能)
① to be
② being
③ be
④ been
問3 All employees are ( ) submit the report by Friday.(義務)
① being to
② to
③ for to
④ that to
問4 If you are ( ) succeed in this business, you must be patient.(意図)
① to
② being to
③ for to
④ that to
問5 The president was never ( ) again after that scandal.(運命)
① to see
② to be seen
③ seeing
④ seen to
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① to be
「その新しい橋は完成することである」では不自然なので、be to do の予定用法と判断する。受動の不定詞to be completedになっている点にも注目(橋は「完成させられる」対象だから)。「新しい橋は来年末までに完成する予定だ」。
問2 正解:① to be
be to doの可能用法。多くの場合否定文で使われ「〜されることができなかった」という意味になる。「その夜は深い霧のせいで、星は一つも見ることができなかった」。
問3 正解:② to
be to doの義務用法。「Sは〜することである」と訳すと不自然なので、「〜しなければならない」という義務・命令の意味だとわかる。「全社員は金曜日までに報告書を提出しなければならない」。
問4 正解:① to
be to doの意図・目的用法。if節の中で「〜するつもりなら」という条件を表す典型パターン。「このビジネスで成功するつもりなら、辛抱強くなければならない」。
問5 正解:② to be seen
be to doの運命用法。「二度と姿を見せることはない運命だった」という、後から振り返って判明する運命的な結果を表す。受動の不定詞to be seenになっている点(大統領は「見られる」対象)にも注意。「その大統領はそのスキャンダルの後、二度と姿を見せることはなかった」。
復習チェックリスト
☐ be to doが表す5つの意味(予定・可能・義務・意図・運命)を言えるか?
☐ be to doの識別方法(「Sは〜することである」と訳せるか)を説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第7講】動名詞を目的語にとる動詞と不定詞を目的語にとる動詞(Gerund vs. Infinitive as Object)
• 動名詞を目的語にとるおもな動詞
• 不定詞を目的語にとるおもな動詞
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 動名詞を目的語にとるおもな動詞
以下の動詞は、目的語として不定詞ではなく動名詞(doing)をあとに続ける。
admit doing「…したことを認める」 avoid doing「…することを避ける」
consider doing「…することをよく考える」 deny doing「…することを否定する」
discuss doing「…することを話し合う」 dislike doing「…することを嫌う」
end up doing「最終的に…することになる」 enjoy doing「…することを楽しむ」
finish doing「…することを終える」 give up doing「…することをあきらめる」
imagine doing「…することを想像する」 mind doing「…することをいやだと思う」
miss doing「…しそこなう」 postpone[put off] doing「…することを延期する」
practice doing「…することを練習する」 recommend doing「…することを勧める」
stop[quit] doing「…することをやめる」 suggest doing「…することを提案する」
risk doing「…する危険を冒す」 involve doing「…することを伴う」
She finally admitted making a mistake in the report.
(彼女はついに報告書で間違いを犯したことを認めた)
2. 不定詞を目的語にとるおもな動詞
以下の動詞は、目的語として動名詞ではなく不定詞(to do)をあとに続ける。
afford to do「…する余裕がある」 decide to do「…することに決める」
demand to do「…することを要求する」 expect to do「…するつもりである」
fail to do「…することを怠る」 hope[wish/desire] to do「…することを望む」
learn to do「…することを身につける」 manage to do「なんとか…する」
offer to do「…することを提案する」 plan to do「…することを計画する」
prepare to do「…することを準備する」 pretend to do「…するふりをする」
promise to do「…することを約束する」 refuse to do「…することを拒む」
need to do「…する必要がある」 continue to do「…し続ける」
自動詞だが似た形をとるものも一緒に覚えておく:hesitate to do「…することをためらう」、tend to do「…する傾向がある」
After months of preparation, he finally managed to pass the certification exam.
(数ヶ月の準備の末、彼はついになんとか資格試験に合格した)
実戦演習問題
問1 The negotiators refused ( ) any further compromise on the terms.
① to make
② making
③ make
④ made
問2 He kept postponing ( ) the dentist, even though his tooth had been aching for weeks.
① to visit
② visit
③ visiting
④ visited
問3 Despite the heavy traffic, she managed ( ) to the airport just in time for her flight.
① getting
② to get
③ get
④ got
問4 The committee decided to ( ) discussing the budget until next week.
① postpone
② intend
③ decide
④ wish
問5 After much hesitation, she finally ( ) to accept the job offer.
① enjoyed
② decided
③ avoided
④ finished
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① to make
refuse は不定詞を目的語にとる動詞。「これ以上の妥協をすることを拒んだ」という意味になる。
問2 正解:③ visiting
postpone は動名詞を目的語にとる動詞。「歯医者に行くのを先延ばしにし続けた」という意味になる。
問3 正解:② to get
manage は不定詞を目的語にとる動詞。「なんとか空港にたどり着いた」という意味になる。
問4 正解:① postpone
postpone doing「〜することを延期する」。文脈上「予算についての話し合いを延期する」という意味になり、動名詞を目的語にとるpostponeが正解(他の選択肢は文法的にも意味的にも合わない)。
問5 正解:② decided
decide to do「〜することに決める」。不定詞を目的語にとる代表的な動詞。「散々迷った末に、ついに仕事のオファーを受けることに決めた」。
復習チェックリスト
☐ 動名詞のみを目的語にとる動詞を5つ以上挙げられるか?
☐ 不定詞のみを目的語にとる動詞を5つ以上挙げられるか?
Note
【体系基礎英文法 第8講】目的語が動名詞と不定詞で意味が変わる動詞(Gerund or Infinitive: Meaning Changes)
• 動名詞と不定詞で意味が変わるおもな動詞
• 差がつく!重要識別ポイント
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 動名詞と不定詞で意味が変わるおもな動詞
同じ動詞でも、後ろに動名詞(doing)が続くか不定詞(to do)が続くかで意味が変わるものがある。
remember doing「(過去に)…したことを覚えている」
remember to do「…することを覚えている/忘れずに…する」
forget doing「(過去に)…したことを忘れる」
forget to do「…するのを忘れる」
regret doing「…したことを後悔する」
regret to do「残念ながら…する」
try doing「(実際に)…してみる」
try to do「…しようとする」
mean doing「…することを意味する/(結果として)…することになる」
mean to do「…するつもりである」
need doing「…されることが必要である」(= need to be done / want doing)
need to do「…することが必要である」
go on doing「…し続ける」
go on to do「続けて…する/次に…する」
2. 差がつく!重要識別ポイント
① 動名詞:すでに行った(過去の)行為 / 不定詞:これから行う(未来の)行為
I remember locking the door before we left.
(出かける前にドアに鍵をかけたことを覚えている=過去の行為)
Please remember to lock the door before you leave.
(出かける前にドアに鍵をかけるのを忘れないで=これからの行為)
② need doing の特殊性
need はふつう不定詞を目的語にとる動詞だが、need doing の形だけは受け身の意味(need to be done)になる点に注意。
This old bicycle needs repairing.(この古い自転車は修理される必要がある=修理されるべきだ)
実戦演習問題
問1 I’ll never forget ( ) the northern lights for the first time; it was breathtaking.
① to see
② seeing
③ see
④ seen
問2 Don’t forget ( ) your passport before you head to the airport tomorrow.
① bringing
② to bring
③ bring
④ brought
問3 The kitchen floor is filthy; it really needs ( ) before the guests arrive.
① mopping
② to mop
③ mop
④ mopped
問4 I tried ( ) the jar, but the lid wouldn’t budge no matter how hard I turned it.
① open
② opening
③ to open
④ opened
問5 I’m sorry, I didn’t mean ( ) your feelings when I made that comment.
① hurting
② to hurt
③ hurt
④ hurts
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② seeing
forget doing「(過去に)…したことを忘れる」の否定形。「初めてオーロラを見たことを決して忘れない」という、すでに経験した出来事について述べている。
問2 正解:② to bring
forget to do「…するのを忘れる」。「明日空港に向かう前にパスポートを持ってくるのを忘れないで」というこれからの行為。
問3 正解:① mopping
need doing で「…される必要がある」という受け身の意味。「客が到着する前にモップがけされる必要がある」ということ。
問4 正解:③ to open
try to do「(努力して)〜しようとする」。実際に力を込めて開けようとしたが開かなかった、という文脈なのでtry to open(実現しなかった試み)が正しい。try openingは「試しに開けてみる」という異なるニュアンス。
問5 正解:② to hurt
mean to do「〜するつもりである」。「そんなつもりであなたを傷つけようとしたわけではない」という意図を表すのでto hurtが正しい。
復習チェックリスト
☐ remember/forget/regret/mean/try が動名詞と不定詞でどう意味が変わるか説明できるか?
☐ need doing が受け身の意味になることを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第9講】名詞を修飾する分詞(句)(Participle as Adjective:現在分詞と過去分詞の使い分け)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
分詞には現在分詞doingと過去分詞doneの2種類があり、形容詞と同じように名詞を修飾する。修飾される名詞と分詞の意味関係で使い分ける。
能動関係「〈名詞が〉…する/…している」→ 現在分詞doing
the boy playing soccer in the park
[名詞: the boy] ← [現在分詞句: playing soccer in the park]
→ the boy plays soccer「その少年がサッカーをする」という能動関係。
受動関係「〈名詞が〉…される/…された」→ 過去分詞done
a letter written in English
[名詞: a letter] ← [過去分詞句: written in English]
→ a letter is written「その手紙が書かれる」という受動関係。
語順のルール:分詞が単独なら名詞の前(doing/done+名詞)。他の語句を伴うなら名詞の後ろ(名詞+doing…/done…)。
▲注意:自動詞の過去分詞は「完了」を表すことがある。fallen leaves「落ちてしまった葉=落ち葉」
実戦演習問題
問1 The man ( ) a huge suitcase asked me for directions to the station.
① carry
② carrying
③ carried
④ to carrying
問2 Please throw away any ( ) vegetables in the fridge.
① rot
② rotting
③ rotted
④ rots
問3 The bridge ( ) over a century ago is still in use today.
① building
② built
③ build
④ builds
問4 The report ( ) by the research team surprised everyone at the conference.
① publishing
② published
③ publish
④ publishes
問5 The novel ( ) by a teenage author became an instant bestseller.
① writing
② written
③ write
④ writes
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② carrying
文構造:[S: The man carrying a huge suitcase] [V: asked] [O: me] [for directions to the station] 解説:manとcarryは「その男性が大きなスーツケースを運んでいる」という能動関係なので現在分詞。a huge suitcaseという語句を伴うため名詞manの後ろに置かれている(単独ならThe carrying manのように前置)。「大きなスーツケースを運んでいたその男性は、私に駅への道を尋ねた」。
問2 正解:② rotting
文構造:[V: throw away] [O: any rotting vegetables in the fridge] 解説:vegetablesとrot(腐る、自動詞)は「野菜が腐っている(進行中)」という能動関係なので現在分詞。rotted(過去分詞)は他動詞的な受動の意味合いになり不自然。「冷蔵庫の中で腐りかけている野菜は捨ててください」。
問3 正解:② built
文構造:[S: The bridge built over a century ago] [V: is] [C: still in use today] 解説:bridgeとbuild(建てる、他動詞)は「橋が建てられた」という受動関係なので過去分詞。over a century agoという語句を伴うため名詞bridgeの後ろに置かれている。「1世紀以上前に建てられたその橋は、今日も使われている」。
問4 正解:② published
文構造:[S: The report published by the research team] [V: surprised] [O: everyone at the conference] 解説:reportとpublish(発表する、他動詞)は「報告書が発表された」という受動関係なので過去分詞。by the research teamという動作主を示す語句が続いていることからも受動関係だとわかる。「研究チームによって発表された報告書は、会議にいた全員を驚かせた」。
問5 正解:② written
文構造:[S: The novel written by a teenage author] [V: became] [C: an instant bestseller] 解説:novelとwrite(書く、他動詞)は「小説が書かれた」という受動関係なので過去分詞。by a teenage authorという動作主が示されている点も受動関係のサイン。「10代の作家によって書かれたその小説は、たちまちベストセラーになった」。
復習チェックリスト
☐ 分詞と修飾される名詞の能動・受動関係を見分けられるか?
☐ 分詞が単独か語句を伴うかで前置・後置が決まることを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第10講】目的格補語になる分詞(find O doing/done など)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
SVOCのC(目的格補語)の位置に分詞がくることがある。OとCの意味関係で現在分詞と過去分詞を使い分ける点は、名詞修飾の分詞と同じ考え方。
能動関係「Oが…する/…している」→ SVO doing
I found him sleeping on the sofa.
[S: I] [V: found] [O: him] [C: sleeping on the sofa]
→ he is sleeping「彼が眠っている」という能動関係。
受動関係「Oが…される/…された」→ SVO done
I found him surrounded by kids.
[S: I] [V: found] [O: him] [C: surrounded by kids]
→ he is surrounded「彼が囲まれている」という受動関係。
SVO doing/doneの形をよく作る動詞:find, keep, leave など。
講義ポイント① find, keep, leaveなどはCの位置に分詞(doing/done)を取るが、第5講で学んだ知覚動詞・使役動詞はCの位置に原形不定詞を取る。この違いは動詞の意味の違いに由来する。「Oを(その状態のまま)見つける・保つ・放置する」というfind/keep/leave型は分詞、「Oに〜させる/〜するのを見る」という使役・知覚型は原形不定詞、と動詞のグループごとに整理して覚えること。
実戦演習問題
問1 Please keep the windows ( ) while the paint dries.
① open
② opening
③ opened
④ to open
問2 I found the front door ( ) when I got home last night.
① lock
② locking
③ locked
④ to lock
問3 She left the engine ( ) while she ran into the store.
① run
② ran
③ running
④ runs
問4 He kept us ( ) for almost an hour in the lobby.
① wait
② waited
③ waiting
④ to wait
問5 I saw my name ( ) on the list of finalists.
① print
② printing
③ printed
④ to print
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ opened
windowsとopenは「窓が開けられた状態にある」という受動関係(窓自体が「開ける」動作をするわけではない)。「ペンキが乾く間、窓は開けたままにしておいてください」。
問2 正解:③ locked
doorとlockは「ドアが施錠された」という受動関係なので過去分詞。「昨夜家に帰ったとき、玄関のドアが施錠されているのに気づいた」。
問3 正解:③ running
engineとrun(作動する、自動詞)は「エンジンがかかっている(作動している)」という能動関係なので現在分詞。「彼女はお店に駆け込む間、エンジンをかけたままにしておいた」。
問4 正解:③ waiting
usとwaitは「私たちが待っている」という能動関係なので現在分詞。keep O doingは「Oを〜させ続ける、〜の状態のままにする」という頻出表現。「彼はロビーで私たちをほぼ1時間待たせ続けた」。
問5 正解:③ printed
my nameとprintは「私の名前が印刷された」という受動関係なので過去分詞。「私は最終候補者リストに自分の名前が印刷されているのを見た」。
復習チェックリスト
☐ SVOCのCに分詞が入るとき、OとCの能動・受動関係で使い分けられるか?
☐ find, keep, leaveなどSVO doing/doneをよく作る動詞を挙げられるか?
Note
【体系基礎英文法 第11講】分詞構文(Participial Construction:時・理由・付帯状況・条件・譲歩)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
分詞が導く句が文全体(の述語動詞)を修飾するものを分詞構文と呼ぶ。原則として分詞で表す。文頭・文中・文末のどこにでも置ける。
意味は主に5つ:
① 時「〜するとき」 Walking along the street, I met an old friend.
② 理由「〜なので」 Feeling tired, she went to bed early.
③ 付帯状況「〜しながら/そして〜する」 He entered the room, smiling brightly.
④ 条件「もし〜すれば」 Turning left, you will find the store.
⑤ 譲歩「〜ではあるが」 Admitting his fault, he still refused to apologize.
構造の型:
Feeling tired, she went to bed.
[分詞構文: Feeling tired], [S: she] [V: went] [to bed]
→ 分詞構文の意味上の主語は、修飾する主節の主語Sと一致するのが原則(sheがfeel tiredしている)。
受動の分詞構文(過去分詞から始まる形):
Seen from another angle, the sculpture looks different.
[分詞構文: Seen from another angle], [S: the sculpture] [V: looks] [C: different]
→ the sculpture is seen「その彫刻が見られる」という受動関係なので過去分詞から始まる。
実戦演習問題
問1 ( ) tired after the long flight, Kanako went straight to bed.
① Feel
② Feeling
③ Felt
④ To feel
問2 ( ) enough money, they decided to postpone the trip.
① Not having
② Having not
③ Not to have
④ Not have
問3 Taku walked into the office, ( ) a cup of coffee in each hand.
① hold
② held
③ holding
④ to hold
問4 ( ) from another angle, the sculpture looks like a completely different shape.
① Seeing
② Seen
③ See
④ To see
問5 ( ) more time, we could have finished the whole project by ourselves.
① Give
② Giving
③ Given
④ To give
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② Feeling
分詞構文の意味上の主語はKanako。Kanakoがfeel tiredしているという能動関係なので現在分詞。理由「疲れを感じたので」を表す。「長時間のフライトの後で疲れを感じたので、カナコはまっすぐベッドに向かった」。
問2 正解:① Not having
分詞構文を否定する場合はNotを分詞の直前に置く(Having not enoughは誤り)。理由「十分なお金がなかったので」を表す。「十分なお金がなかったので、彼らは旅行を延期することにした」。
問3 正解:③ holding
この分詞構文の意味上の主語もTaku。Takuがコーヒーを持っているという能動関係なので現在分詞。付帯状況「〜しながら」を表し、文末に置かれている。「タクは両手にコーヒーを持ちながら、オフィスに入っていった」。
問4 正解:② Seen
意味上の主語はthe sculpture。the sculpture is seen「その彫刻が見られる」という受動関係なので過去分詞から始まる。条件「別の角度から見ると」を表す。「別の角度から見ると、その彫刻はまったく違う形に見える」。
問5 正解:③ Given
意味上の主語はwe。we are given more time「私たちがもっと時間を与えられる」という受動関係なので過去分詞。仮定の意味を含む条件「もしもっと時間が与えられていたら」を表す(仮定法過去完了と組み合わさっている)。「もっと時間が与えられていたら、私たちは自分たちだけでプロジェクト全体を終わらせることができただろう」。
復習チェックリスト
☐ 分詞構文の意味上の主語が主節の主語と一致することを説明できるか?
☐ 分詞構文の否定はNotを分詞の直前に置くことを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第12講】文型で意味が変わる動詞の語法①(remind型:前置詞・that節・不定詞)
• remind の3つの語法パターン
• 差がつく!重要識別ポイント
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. remind の3つの語法パターン
• remind A of B「AにBを思い出させる」
• remind A that SV「Aに…ということを気づかせる/思い出させる」
• remind A to do「Aに…することを気づかせる/思い出させる」
This photo reminds me of my childhood in the countryside.
(この写真は私に田舎で過ごした子供時代を思い出させる)
The email reminded us that the deadline had been moved up.
(そのメールは私たちに締め切りが早まったことを気づかせた)
Please remind me to call the client this afternoon.
(今日の午後、取引先に電話することを私に気づかせてください)
2. 差がつく!重要識別ポイント
① of のあとは「名詞(句)」がくる。that のあとは「完全な文(SV)」がくる。to のあとは「動詞の原形」がくる、という後続要素の違いで判別する。
② remind A of B の B に「〜すること」という内容を入れたい場合は、動名詞ではなく〈of + doing〉の形になる点にも注意(例:remind him of paying the bill)。
③ 意味の違い
• remind A of B:Bという「もの・人・出来事」を思い出させる(連想させる)
• remind A that SV:ある事実に気づかせる/念を押す
• remind A to do:これから行うべき行動を忘れないよう伝える
実戦演習問題
問1 The smell of fresh bread always reminds me ( ) my grandmother’s kitchen.
① that
② of
③ to
④ for
問2 The teacher reminded the students ( ) submit their essays by Friday.
① that
② of
③ to
④ about
問3 His manager reminded him ( ) the company’s policy had recently changed.
① that
② of
③ to
④ for
問4 This old photograph always reminds me ( ) the summer we spent at my grandparents’ house.
① that
② of
③ to
④ for
問5 The email reminded employees ( ) the new dress code would take effect on Monday.
① of
② to
③ that
④ for
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② of
remind A of B の形。空欄の後ろが my grandmother’s kitchen という名詞句であることから of が正解。
問2 正解:③ to
remind A to do の形。空欄の後ろが動詞の原形 submit であることから to が正解。
問3 正解:① that
remind A that SV の形。空欄の後ろが the company’s policy had recently changed という完全な文(SV)であることから that が正解。
問4 正解:② of
remind A of Bの形。空欄の後ろがthe summer we spent…という名詞句であることからofが正解。
問5 正解:③ that
remind A that SVの形。空欄の後ろがthe new dress code would take effectという完全な文(SV)であることからthatが正解。
復習チェックリスト
☐ remind の3つの語法を、後続要素(名詞/that+完全文/to do)で判別できるか?
☐ remind A of B と remind A that SV の意味の違いを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第13講】不定詞を目的格補語にとる動詞の語法(SVO to do)
• SVO to do の基本構造
• SVO to do の形をとるおもな動詞
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. SVO to do の基本構造
〈動詞+O+to do〉の形をとる動詞では、O と to do の間に「Oが…する」という能動の意味関係が成立する。
The manager advised the new intern to double-check every figure before submitting the report.
(マネージャーは新人インターンに、報告書を提出する前にすべての数字を再確認するよう助言した)
→ the new intern(O)が double-check する(能動関係)
2. SVO to do の形をとるおもな動詞
advise A to do「Aに…するように忠告する」 allow[permit] A to do「Aが…することを許す」
ask A to do「Aに…するように頼む」 enable A to do「Aが…することを可能にする」
encourage A to do「Aが…するように励ます」 expect A to do「Aに…することを期待する」
force[compel/oblige] A to do「Aに(無理やり)…させる」 get A to do「Aに…させる/Aに…してもらう」
help A (to) do「Aが…するのを手伝う」 order A to do「Aに…するように命じる」
persuade[convince] A to do「Aを説得して…させる」 remind A to do「Aに…することを気づかせる」
require A to do「Aに…するように要求する」 tell A to do「Aに…するように言う」
want[would like] A to do「Aに…してほしい」 warn A to do「Aに…するように警告する」
need A to do「Aに…してもらう必要がある」 teach A to do「Aに…するよう教える」
実戦演習問題
問1 The strict deadline forced the entire team ( ) through the night to finish the presentation.
① work
② working
③ to work
④ worked
問2 Her parents always encouraged her ( ) her own decisions, even when they disagreed.
① make
② making
③ to make
④ made
問3 The coach warned the players ( ) too close to the edge of the field during the storm.
① not to stand
② to not standing
③ don’t stand
④ not standing
問4 The financial advisor ( ) her clients to diversify their investments.
① advised
② said
③ suggested
④ told to
問5 This app ( ) beginners to read music notation step by step.
① explains
② teaches
③ says
④ talks
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ to work
force A to do「Aに(無理やり)…させる」の形。the entire team(O)が work する(能動関係)ため to work が正解。
問2 正解:③ to make
encourage A to do「Aが…するように励ます」の形。her(O)が make her own decisions する(能動関係)ため to make が正解。
問3 正解:① not to stand
warn A to do の否定形は、not を to do の直前に置く〈A not to do〉の形になる。
問4 正解:① advised
advise A to do「Aに…するように忠告する」の形。her clients(A)to diversify(to do)という構造。③suggestはSVO to doの形を取らない(suggest that S do の形を取る:第15講参照)。
問5 正解:② teaches
teach A to do「Aに…するよう教える」の形。beginners(A)to read(to do)という構造。①explainsと③④はこの構造を取れない。
復習チェックリスト
☐ SVO to do の形で「Oが…する」という能動の意味関係が成立することを説明できるか?
☐ SVO to do の形をとる動詞を5つ以上挙げられるか?
Note
【体系基礎英文法 第14講】文型で意味が変わる動詞の語法②(expect・persuade・require型)
• expect の語法
• persuade の語法
• require の語法
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. expect の語法
• expect to do「…するつもりである」
• expect A to do「Aに…することを期待する」
• expect A from[of] B「B(人)にAを期待する」
The company expects a great deal from its new employees during the first year.
(その会社は新入社員に対して、最初の1年間で大きな期待をしている)
2. persuade の語法
• persuade A to do「A(人)を説得して…させる」(= convince A to do)
• persuade A into doing「Aを説得して…させる」
• persuade A out of doing「Aを説得して…することをやめさせる」
• persuade A of B「AにBを確信させる」(= convince A of B)
It took her almost an hour to persuade her brother out of quitting his job so suddenly.
(彼女は弟を説得して、突然仕事を辞めるのを思いとどまらせるのにほぼ1時間かかった)
3. require の語法
• require that S (should) do「Sが…することを要求する/必要とする」
• require doing「…することを必要とする」
• require A to do「(法律や規則などが)A(人)に…するように要求する」
• require A of B「AをB(人)に要求する」
The new safety regulation requires all workers to wear protective goggles on site.
(新しい安全規則は、すべての作業員に現場でゴーグルを着用するよう義務付けている)
実戦演習問題
問1 The airline expects passengers ( ) at the gate at least 30 minutes before boarding.
① arrive
② arriving
③ to arrive
④ arrived
問2 It took several meetings to persuade the board ( ) the merger despite their initial doubts.
① into approving
② into approve
③ approving
④ to approving
問3 This antique clock requires ( ) once a week to keep accurate time.
① wind
② winding
③ to wind
④ wound
問4 The regulation requires ( ) all visitors wear a helmet inside the construction site.
① that
② to
③ of
④ for
問5 It took him a long time to persuade the investors ( ) the project’s potential.
① that
② to
③ of
④ for
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ to arrive
expect A to do の形。passengers(A)が arrive する(能動関係)ため to arrive が正解。
問2 正解:① into approving
persuade A into doing「Aを説得して…させる」の形。the board(A)を「合併を承認する」方向に説得したという意味。
問3 正解:② winding
require doing「…することを必要とする」の形。「このアンティーク時計は正確な時を保つために週に一度巻かれる必要がある」という意味。
問4 正解:① that
require that S (should) do「…することを要求する」の形(第15講の提案・要求動詞と同じパターン)。空欄の後ろが完全な文(all visitors wear a helmet)であることからthatが正解。
問5 正解:③ of
persuade A of B「AにBを確信させる」(= convince A of B)の形。空欄の後ろがthe project’s potentialという名詞句であることからofが正解。
復習チェックリスト
☐ expect の3つの語法(to do / A to do / A from[of] B)を言えるか?
☐ persuade の4つの語法をそれぞれの意味とともに言えるか?
☐ require の4つの語法(that節・doing・A to do・A of B)を区別できるか?
Note
【体系基礎英文法 第15講】命令・要求・提案を表す動詞に続くthat節の語法(That-Clause with Subjunctive)
• 基本構造
• 該当するおもな動詞
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 基本構造
「提案・要求・命令・忠告」などを意味する動詞の後ろに that 節が続くとき、その that 節の中では、時制に関係なく〈should+動詞の原形〉または〈動詞の原形〉のみを用いる。これはイギリス英語・アメリカ英語のいずれでも見られる用法だが、should は主にイギリス英語で好まれ、アメリカ英語では should を省略した原形(仮定法現在)が好まれる傾向がある。
The committee recommended that the project (should) be postponed until further research was completed.
(委員会は、さらなる研究が完了するまでプロジェクトを延期することを勧めた)
*ポイント:主節の動詞が過去形(recommended)であっても、that節内の動詞は過去形にはならず、原形(be)または should be のままである点に注意。
2. 該当するおもな動詞
advise that S (should) do …「…することを助言する」
ask that S (should) do …「…することを頼む」
demand that S (should) do …「…することを要求する」
insist that S (should) do …「…することを要求する」
order that S (should) do …「…することを命令する」
propose that S (should) do …「…することを提案する」
recommend that S (should) do …「…することを勧める」
require that S (should) do …「…することを要求する」
suggest that S (should) do …「…することを提案する」
urge that S (should) do …「…することを強く勧める」
prefer that S (should) do …「…することを望む」
実戦演習問題
問1 The doctor insisted that the patient ( ) complete bed rest for at least a week.
① takes
② took
③ take
④ taking
問2 The union demanded that management ( ) the new safety measures immediately.
① implements
② implement
③ implemented
④ implementing
問3 It was suggested at the meeting that the annual budget review ( ) earlier next year.
① is held
② held
③ be held
④ holds
問4 The doctor insisted ( ) the patient stop smoking immediately.
① that
② to
③ for
④ of
問5 The consultant suggested ( ) the company revise its marketing strategy.
① to
② that
③ for
④ of
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ take
insist that S (should) do の形。主節が過去形(insisted)でも、that節内は原形 take(should take の should省略)になる。
問2 正解:② implement
demand that S (should) do の形。that節内は主語が management(三単扱いになりうる)でも、原形 implement のまま。
問3 正解:③ be held
suggest that S (should) be done の受け身の形。that節内は原形 be held(should be held の should省略)になる。
問4 正解:① that
insist that S (should) do「…することを要求する」の形。that節内は原形stop(should stopのshould省略)。
問5 正解:② that
suggest that S (should) do「…することを提案する」の形。that節内は原形revise(should reviseのshould省略)。
復習チェックリスト
☐ 提案・要求・命令系の動詞の後ろのthat節では、なぜ動詞が時制の一致を受けないのか説明できるか?
☐ should を省略した原形の形(仮定法現在)を再現できるか?
☐ このパターンに該当する動詞を5つ以上挙げられるか?
Note
【体系基礎英文法 第16講】前置詞パターンをとる動詞の語法(Verbs with Fixed Prepositions:deprive A of B/prevent A from doing/provide A with B)
• deprive A of B の形をとる動詞
• prevent A from doing の形をとる動詞
• provide A with B の形をとる動詞
• 差がつく識別ポイント:前置詞の選び方
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. deprive A of B の形をとる動詞
この of は「分離・剥奪」の意味で、of B は「Bを取り除く」となる。AとBを逆にしないように注意すること。
cure A of B「A(病人)からB(病気)を治す」 deprive A of B「AからB(地位・権利・能力など)を奪う」
rid A of B「AからBを取り除く」 rob A of B「AからB(お金・物品)を奪う」
relieve A of B「Aの負担(B)を軽くする」 break A of B「Aに(悪習など)Bをやめさせる」
The scandal deprived the senator of the public's trust almost overnight.
(そのスキャンダルは、ほぼ一夜にしてその上院議員から国民の信頼を奪った)
2. prevent A from doing の形をとる動詞
ban A from doing「Aが…するのを禁止する」 discourage A from doing「Aに…するのをやめさせる」
keep A from doing「Aに…させない」 prevent A from doing「Aが…するのを妨げる」
stop A from doing「Aが…するのを止める」 restrain A from doing「Aが…するのを抑える」
bar A from doing「Aが…するのを禁じる」
A sudden shoulder injury kept the athlete from competing in the final round.
(突然の肩の負傷のため、その選手は決勝ラウンドに出場できなかった)
3. provide A with B の形をとる動詞
equip A with B「AにB(機器・備品など)を備え付ける」 feed A with B「A(人・動物)にB(食べもの)を与える」
present A with B「AにB(報告書など)を提出する」(= present B to A)
provide A with B「AにBを供給する/与える」(= provide B for[to] A) reward A with B「AにB(報酬など)を与える」
supply A with B「AにBを供給する」(= supply B to A)
credit A with B「AにB(功績など)があると認める」 trust A with B「AにBを任せる」
The new training program equips employees with the skills needed for the upcoming system migration.
(新しい研修プログラムは、来たるシステム移行に必要なスキルを社員に身につけさせる)
4. 差がつく識別ポイント:前置詞の選び方
3グループはいずれも「A(人)に対してBをどうするか」という同じ形を取るが、動詞の意味そのものが前置詞を決めているという発想で覚えると混同しない。
of(分離)を使う動詞:「AからBを奪う・取り除く」という分離のイメージ
→ deprive, rid, rob, cure, relieve, break はすべて「Bをなくす」方向の意味を持つ。
from(起点・分離)を使う動詞:「AがBという行為に至るのを防ぐ」という起点からの分離のイメージ
→ ban, discourage, keep, prevent, stop, restrain, bar はすべて「Bをさせない」方向の意味を持つ。
with(付加)を使う動詞:「AにBを添える・満たす」という付加のイメージ
→ equip, feed, present, provide, reward, supply はすべて「Bを与える」方向の意味を持つ。
講義ポイント① 動詞そのものが「奪う」の仲間なら of、「〜させない」の仲間なら from、「与える」の仲間なら with、と動詞の意味のグループで前置詞を予測するのが最も確実な見分け方。丸暗記ではなく、意味のまとまりで覚えること。
実戦演習問題
問1 The prolonged drought ( ) local farmers of their usual harvest, forcing many to seek other income.
① provided
② deprived
③ equipped
④ prevented
問2 Strict safety regulations at the plant ( ) workers from operating the machinery without proper training.
① discourage
② supply
③ present
④ reward
問3 The charity ( ) displaced families with blankets, food, and temporary shelter during the crisis.
① deprived
② prohibited
③ provided
④ hindered
問4 Regular exercise and a balanced diet helped cure him ( ) his chronic back pain.
① of
② from
③ with
④ for
問5 The company rewarded its top salesperson ( ) an all-expenses-paid trip to Hawaii.
① of
② from
③ with
④ for
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② deprived
deprive A of B「AからBを奪う」の形。「長引く干ばつが地元の農家からいつもの収穫を奪った」という意味。
問2 正解:① discourage
discourage A from doing「Aが…するのを思いとどまらせる」の形。文脈上「適切な訓練なしに機械を操作することを思いとどまらせる」という意味が自然。
問3 正解:③ provided
provide A with B「AにBを供給する」の形。「その慈善団体は、危機の間、避難した家族に毛布・食料・仮設の住まいを提供した」という意味。
問4 正解:① of
cure A of B「AのB(病気など)を治す」の形。「規則的な運動とバランスの取れた食事が、彼の慢性的な腰痛を治す助けとなった」。
問5 正解:③ with
reward A with B「AにB(報酬など)を与える」の形。「その会社はトップ営業社員に、ハワイへの全額会社負担の旅行を与えた」。
復習チェックリスト
☐ deprive A of B の of が「分離・剥奪」を表すことを説明できるか?
☐ prevent A from doing のグループの動詞を4つ以上挙げられるか?
☐ provide A with B のグループの動詞を4つ以上挙げられるか?
Note
【体系基礎英文法 第17講】名詞節を導く that と what/同格の that 節
• 名詞節を導く that と what の基本構造
• 差がつく!重要識別ポイント(同格の that 節を伴う名詞/that と what の判別テクニック)
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 名詞節を導く that と what の基本構造
名詞節を作る代表的な語に、接続詞 that と関係代名詞 what があります。どちらも「主語・目的語・補語」になれる名詞のかたまりを作りますが、節の中身の完全性が異なります。
語
節内の構造
意味
that
名詞要素が欠けていない「完全な文」
「…ということ」
what
名詞要素(S・O・Cのいずれか)が欠けた「不完全な文」
「…すること/…もの」
I know that she passed the exam.(彼女が試験に合格したということを私は知っている)
→ that節内は "she passed the exam" で欠落なし=完全文
I know what she said.(彼女が言ったことを私は知っている)
→ what節内は "she said ( )" で目的語が欠落=不完全文
2. 差がつく!重要識別ポイント
① 同格の that 節を伴う名詞(「…という〜」の意味を作る)
3グループに分類して覚えると整理しやすい。
•
• 命令・提案・忠告系:order, proposal[suggestion], advice, requirement, demand
•
• 考え・気持ち・疑い系:idea[thought], belief, opinion, doubt, fear, conclusion, impression, concern
•
• 事実・可能性・情報系:fact, evidence[proof], possibility[chance], hope, news, assumption, claim
The belief that hard work always pays off is not always true.
(努力は必ず報われるという信念は、常に正しいわけではない)
→ belief(名詞)+ that節(同格)で「〜という信念」の意味になる。
② that と what の判別テクニック
空欄の後ろの節を見て、名詞要素が欠けているかどうかを確認する。欠けていなければ that、欠けていれば what。
実戦演習問題
問1 I still remember ( ) my grandmother told me when I was a child.
① that
② what
③ whether
④ if
問2 There is no denying the fact ( ) online learning has changed the way students study.
① what
② which
③ that
④ whom
問3 ( ) surprised me most about the new employee was his calm attitude during the crisis.
① That
② What
③ Which
④ Whether
問4 There is a growing concern ( ) artificial intelligence could replace many jobs.
① what
② which
③ that
④ whom
問5 ( ) he said during the interview convinced the committee to hire him.
① That
② What
③ Which
④ Whom
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② what
remember の目的語となる節の中は “my grandmother told me ( )” で目的語が欠落した不完全文。よって what が正解。「祖母が私に言ってくれたことを今でも覚えている」
問2 正解:③ that
fact(事実・可能性・情報系グループ)の直後で、節内 “online learning has changed the way students study” は欠落のない完全文。同格の that 節。
問3 正解:② What
文頭で主語になる名詞節。節内 “( ) surprised me most about the new employee” は主語が欠落した不完全文なので what が正解。
問4 正解:③ that
concern(考え・気持ち・疑い系グループ)の直後で、節内 “artificial intelligence could replace many jobs” は欠落のない完全文。同格のthat節。
問5 正解:② What
文全体の主語になる名詞節。節内 “he said ( )” はsaidの目的語が欠落した不完全文なのでwhatが正解。
復習チェックリスト
☐ that節とwhat節、節内の完全性の違いを説明できるか?
☐ 同格のthat節を取る名詞を3グループに分けて言えるか?
Note
【体系基礎英文法 第18講】関係代名詞 what の用法
• 関係代名詞 what の基本用法
• 差がつく!重要識別ポイント
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 関係代名詞 what の基本用法
関係代名詞 what は the thing(s) which に相当する表現で、「…すること[もの]」という意味になる。先行詞なしで使うことに注意。
• what は、what が導く名詞節(=what節)内で主語、補語、他動詞の目的語、前置詞の目的語となる。
• what が導く名詞節は、文全体の中で主語、補語、他動詞の目的語、前置詞の目的語となる。what節が主語になる場合は三人称単数扱いをするのが原則。
What she achieved in just three years surprised everyone in the company.
(彼女がわずか3年で成し遂げたことは、会社中の誰をも驚かせた)
→ What she achieved in just three years が文全体の主語(三人称単数扱い)。
what節内では achieved の目的語になっている。
*注意:(節内でのwhatの働き)と(文全体でのwhat節の働き)の両方を常にきちんと考えること。
2. 差がつく!重要識別ポイント
① what節が主語になるときの動詞の一致
what節全体を1つのまとまり(単数)として扱うため、動詞は三人称単数形になる。
② which との違い
which は先行詞を必要とする関係代名詞(先行詞+which+不完全文)。what は先行詞を必要としない(=the thing(s) whichの意味をすでに含んでいる)ため、(×) the thing what のように先行詞と一緒に使うことはできない。
実戦演習問題
問1 ( ) makes this restaurant special is the chef’s attention to every small detail.
① That
② Which
③ What
④ Whom
問2 You should focus on ( ) really matters instead of worrying about minor mistakes.
① that
② which
③ what
④ whose
問3 ( ) he wrote in his final report was completely different from what he had said in the meeting.
① That
② What
③ Which
④ Whom
問4 I couldn’t quite understand ( ) she was trying to explain.
① that
② what
③ which
④ whom
問5 Honesty is ( ) matters most in a long-term relationship.
① that
② which
③ what
④ whom
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ What
文全体の主語となる名詞節を作る。先行詞がないため that や which ではなく what が正解。makes と三人称単数形になっている点も一致。
問2 正解:③ what
前置詞 on の目的語となる名詞節。先行詞がなく「本当に重要なこと」という意味を作るため what が正解。
問3 正解:② What
文全体の主語となる名詞節。he wrote の目的語が欠けた不完全文が続いているため、先行詞なしで使える what が正解。
問4 正解:② what
understandの目的語となる名詞節。節内 “she was trying to explain ( )” は目的語が欠落した不完全文なのでwhatが正解。
問5 正解:③ what
be動詞の後ろの補語となる名詞節。「誠実さこそが、長期的な関係で最も大切なものだ」。節内では主語が欠落した不完全文(( ) matters most)なのでwhatが正しい。
復習チェックリスト
☐ what節が「節内での働き」と「文全体での働き」の両方を持つことを説明できるか?
☐ what節が主語になるとき動詞が三人称単数扱いになることを説明できるか?
☐ what と which の違い(先行詞の有無)を言えるか?
Note
【体系基礎英文法 第19講】間接疑問文(Indirect Questions)
• 間接疑問文とは/作り方の3ステップ
• Yes/No疑問文の間接疑問文化(if/whether)
• 疑問詞が主語になる場合の語順
• 差がつく識別ポイント:do you think型の疑問詞前置構文
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 間接疑問文とは──作り方の3ステップ
間接疑問文とは、疑問文を文の一部(名詞節)として別の文に組み込んだ表現です。「〜かどうか/何を〜するか」のように、疑問の内容をそのまま名詞のかたまりとして使います。
作り方は次の3ステップです。
① 疑問詞・if/whetherを残す
② 主語と動詞の倒置を元の語順(S+V)に戻す
③ 疑問符(?)は文全体の種類に応じて付ける(通常は不要)
Where does he live?
→(疑問文を名詞節に)
I don't know (where he lives).
疑問詞 S V(倒置しない・現在形の三単現sも忘れずに)
講義ポイント① 間接疑問文の最大の誤りは、疑問文のときの倒置(did/does/do+主語)をそのまま残してしまうことです。I don't know where does he live は典型的な誤り。間接疑問文の中は普通の文と同じ語順(S+V)に戻します。
2. Yes/No疑問文の間接疑問文化
疑問詞のないYes/No疑問文を間接疑問文にする場合は、if または whether(〜かどうか)を使います。
Does she like coffee?
→ I wonder (if/whether) she (likes) coffee.
(彼女がコーヒーが好きかどうか気になる)
講義注釈 whetherは whether ~ or not の形や、to不定詞の前(whether to do)でも使えますが、ifにはこの用法がありません。フォーマルな文体ではwhetherが好まれます。
3. 疑問詞が主語になる場合の語順
疑問詞(who, what, whichなど)がもともと疑問文の主語である場合は、元々倒置が起きていないため、間接疑問文にしても語順は変わりません。
Who broke the window?
→ I don't know (who broke) the window.
(誰が窓を割ったのか分からない)=倒置なし・そのままの語順
4. 差がつく識別ポイント:do you think型の疑問詞前置構文
Do you think ~? のように、think, believe, suppose, guessなど「考える」系の動詞を含む疑問文を間接疑問化するときは、疑問詞が文頭に出る特殊な語順になります。この構文は英検・TOEICの応用問題として頻出です。
✕ Do you know what do you think he is doing?
◯ (What) do you think he is doing?
(彼が何をしていると思いますか)
✕ Tell me who do you think will win.
◯ Tell me (who) you think will win.
(誰が勝つと思うか教えてください)
講義ポイント② do/does/didを使った疑問文全体をもう一度作ってしまう二重疑問文の誤りに要注意。think系動詞が挟まる場合、疑問詞は文頭(またはknow/tellの直後)に前置され、do you think の部分はそのままの語順(倒置あり)で残ります。
実戦演習問題
問1 I don’t know ( ) that store closes.
① when does
② when
③ does when
④ what time does
問2 Could you tell me ( ) the nearest station is?
① where
② where is
③ is where
④ what where
問3 I wonder ( ) he will come to the party tonight.
① that
② what
③ if
④ how
問4 Do you know ( ) invented this machine?
① who did
② who
③ did who
④ whom did
問5 ( ) do you think caused the accident?
① What
② That
③ Do you think what
④ What is it
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② when
間接疑問文はdoesを使った倒置を戻し、S+Vの語順にする。
I don't know (when) that store (closes).
問2 正解:① where
where the nearest station is の語順。be動詞isの前に主語the nearest stationが来る(倒置しない)。
問3 正解:③ if
疑問詞のないYes/No疑問文(Will he come?)を間接疑問化するのでif(またはwhether)。
問4 正解:② who
whoはもともとinvented this machineの主語なので、間接疑問文にしても語順は変わらない。
Do you know (who) invented this machine?
問5 正解:① What
do you think型の疑問詞前置構文。「何がその事故を引き起こしたと思いますか」。疑問詞Whatが文頭に出て、do you thinkはそのままの語順(倒置あり)で続く。
(What) do you think caused the accident?
今回のまとめ
• 間接疑問文は疑問文を名詞節にした表現。中の語順は倒置しない普通の文の語順(S+V)に戻す。
• Yes/No疑問文はif/whetherで間接疑問化する。
• 疑問詞がもともと主語の場合は、間接疑問文にしても語順は変わらない。
• think/believe/supposeなどが挟まる場合、疑問詞が文頭に前置される特殊構文に注意する。
復習チェックリスト
☐ 間接疑問文の中は疑問文の語順(倒置)に戻さないことを説明できるか?
☐ do you think型の疑問詞前置構文の語順を再現できるか?
Note
【体系基礎英文法 第20講】関係代名詞の基礎(Relative Pronouns:定義・種類・格変化)
• 関係代名詞とは
• 関係代名詞の種類と格変化
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 関係代名詞とは
関係代名詞は、名詞と(名詞の働きをする語句が1つだけ欠けた)文をつなげる働きをする。〈名詞+関係代名詞+文…〉という語順になり、この〈名詞〉を「先行詞」、〈関係代名詞+文…〉を「関係代名詞節(=関係詞節)」と呼ぶ。
She is a teacher who inspires her students.(彼女は生徒たちを奮い立たせる先生だ)
先行詞(名詞):a teacher
関係代名詞節:who inspires her students
関係代名詞の後ろには、名詞要素が1つ欠けた「不完全な文」が続く。上の例では、“( ) inspires her students” のように主語が欠けている。
2. 関係代名詞の種類と格変化
関係代名詞が関係詞節の中で主語の働きをするときは「主格」、目的語の働きをするときは「目的格」、所有格の代名詞の働きをするときは「所有格」と呼ばれる。
先行詞\格
主格
目的格(省略可)
所有格
人
who / that
who(m) / that
whose
人以外
which / that
which / that
whose
• 主格・目的格では who, whom, which の代わりに関係代名詞 that が使える。所有格の whose の代わりに that は使えない。
• 目的格の whom の代わりに、話し言葉ではしばしば who が使われる。
• 目的格の関係代名詞はよく省略される。主格と所有格は省略できない。
• 「人以外」の先行詞にも、所有格の関係代名詞は whose を用いる。whose を用いる場合は必ず〈先行詞+whose+名詞〉という語順になる。
実戦演習問題
問1 The company ( ) products are known for their durability has expanded overseas.
① who
② whose
③ which
④ whom
問2 I finally met the author ( ) novel had won several international awards.
① who
② whom
③ whose
④ that
問3 The volunteers ( ) helped clean up the beach were mostly local students.
① who
② whom
③ whose
④ which
問4 The building ( ) roof was damaged in the storm has finally been repaired.
① that
② which
③ whose
④ who
問5 My brother, ( ) works as a pilot, travels to a different country every week.
① that
② who
③ whose
④ which
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② whose
先行詞 The company が、後ろの節の中で products を所有する関係にある(The company’s products)。所有格の関係代名詞 whose + 名詞 の語順が正しい。
問2 正解:③ whose
先行詞 the author が novel の持ち主。〈先行詞+whose+名詞〉の形。
問3 正解:① who
先行詞 The volunteers(人)が、後ろの節 “( ) helped clean up the beach” の主語になっている。主格の who が正しい。
問4 正解:③ whose
先行詞The buildingが、後ろの節の中でroofを所有する関係(The building’s roof)。所有格の関係代名詞whoseが正しい。
問5 正解:② who
先行詞My brother(人)が、後ろの節works as a pilotの主語になっている。コンマを伴う用法だが、主格の関係代名詞はwhoを用いる(thatは使えない:第24講で詳述)。
復習チェックリスト
☐ 関係代名詞の後ろには「名詞要素が1つ欠けた不完全な文」が続くことを説明できるか?
☐ 主格・目的格・所有格の使い分けを先行詞(人/人以外)ごとに言えるか?
Note
【体系基礎英文法 第21講】複合関係代名詞の用法(whoever・whatever・whichever)
• 複合関係代名詞の基本構造
• 差がつく!重要識別ポイント(節内と文全体の働きの区別/whomeverの扱い/譲歩の副詞節との違い)
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 複合関係代名詞の基本構造
whoever, whatever, whichever は、疑問詞(who/what/which)に -ever がついた形で、名詞節(「…する人・もの・こと」)または譲歩の副詞節(「たとえ…でも」)を作る。
「元の文 → 節への変形」で理解する。
(1) S wants it.「Sがそれをほしい」(文)
(2) who wants it「だれがそれをほしいか(ということ)」(名詞節)☞ (1)のSをwhoに変形
(3) whoever wants it「だれでもそれをほしい人」(名詞節)☞ (2)のwhoにeverをつける
*(2)と(3)は名詞節なので、文全体の主語・目的語・補語として使われる。
2. 差がつく!重要識別ポイント
①「節内での働き」と「文全体での働き」を分けて考える
whoever/whatever/whichever そのものは節内で主語・目的語・補語になり、それが導く節全体は文全体の主語・目的語・補語になる(二重の構造)。
② whomever の扱い
目的格 whomever は現代英語では whoever で代用されることが非常に多い(口語・カジュアルな文章では特に)。
③ 譲歩の副詞節との違い
〈whatever+名詞+SV〉「たとえどんな〜でも」の形は副詞節。名詞節との違いは、文中でどの要素(S/O/C)として働いているかで判断する。
実戦演習問題
問1 You can invite ( ) you like to the party; there’s no restriction on the number of guests.
① whoever
② whomever
③ whose
④ who
問2 ( ) decision the committee makes, the new policy will affect thousands of employees.
① Whichever
② Whoever
③ However
④ Whatever
問3 Please give this document to ( ) is in charge of the accounting department.
① whoever
② whomever
③ whichever
④ whose
問4 You may choose ( ) dessert you like best; both are delicious.
① whoever
② whatever
③ whichever
④ whose
問5 ( ) wins the competition will receive a scholarship to study abroad.
① Whoever
② Whomever
③ Whatever
④ However
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① whoever(文法的には②whomeverも可)
invite の目的語となる名詞節。節内では invite の目的語であるため本来は whomever が正しいが、現代英語では whoever が一般的。
問2 正解:④ Whatever
Whatever decision the committee makes「委員会がどんな決定を下そうとも」という譲歩の副詞節。〈名詞+ever+SV〉の形。
問3 正解:① whoever
前置詞 to の目的語となる名詞節全体を作るのは whoever。ただし節内では is in charge of の主語になっているため、主格の whoever が正しく whomever は不可。
問4 正解:③ whichever
dessertという名詞を伴い、「(限られた選択肢の中から)どちらのデザートでも」という意味。名詞を伴って選択の範囲が限定されているときはwhicheverが自然。
問5 正解:① Whoever
文全体の主語となる名詞節を作る。節内ではwinsの主語になっているため主格のWhoeverが正しい。
復習チェックリスト
☐ whoever等が「節内の働き」と「文全体の働き」の二重構造を持つことを説明できるか?
☐ 名詞節と譲歩の副詞節を文脈で見分けられるか?
Note
【体系基礎英文法 第22講】連鎖関係代名詞節と〈名詞+前置詞+whom/which to do〉
• 連鎖関係代名詞節の基本構造
• 〈名詞+前置詞+whom/which to do〉の変形理解
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 連鎖関係代名詞節の基本構造
関係代名詞の直後に「I think」「we believe」のような〈判断する主体を示すSV〉を挿入した形を連鎖関係代名詞節と呼ぶ。
(1) the applicant who is qualified「資格のある応募者」
(2) the applicant who I believe is qualified「資格があると私が考える応募者」
☞ I believe を who の直後に加えることで「私の考えでは」というニュアンスが加わる。
*主格の関係代名詞は連鎖関係代名詞節では省略可能。(2)のwhoを省略した the applicant I believe is qualified も自然な英語。
2. 〈名詞+前置詞+whom/which to do〉の変形理解
(例) I need a mentor with whom to discuss my career.
「キャリアについて相談する(ための)メンターが必要だ」
I discuss my career with a mentor.(文)
→ a mentor with whom I discuss my career(関係詞節)
→ a mentor with whom to discuss my career
*I discuss が to discuss に変わったと考える。
実戦演習問題
問1 She is the only candidate ( ) we believe has the experience necessary for this position.
① who
② whom
③ whose
④ which
問2 He is looking for a lawyer ( ) whom to consult about the contract dispute.
① at
② with
③ of
④ by
問3 The witness ( ) the police suspect is lying will be questioned again tomorrow.
① who
② whom
③ whose
④ which
問4 This is the novel ( ) critics say will win this year’s literary award.
① which
② whom
③ whose
④ what
問5 She needs a mentor ( ) whom to discuss her career plans.
① at
② for
③ with
④ by
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① who
we believe が連鎖して挿入された形。節内では has の主語となるため主格の who が正しい(連鎖関係代名詞節でも whom にはならない)。
問2 正解:② with
consult about the contract dispute with a lawyer(弁護士と相談する)という元の文から、with が前置詞として残る。a lawyer with whom to consult という形。
問3 正解:① who
the police suspect が連鎖して挿入。節内では is lying の主語となるため主格の who が正しい。
問4 正解:① which
critics sayが連鎖して挿入された形。節内ではwill winの主語となるため主格のwhichが正しい。
問5 正解:③ with
discuss her career plans with a mentorという元の文から、withが前置詞として残る。a mentor with whom to discussという形。
復習チェックリスト
☐ 連鎖関係代名詞節が「判断する主体」を加えて記述の責任を明確にする働きを説明できるか?
☐ 〈名詞+前置詞+whom/which to do〉の変形プロセスを再現できるか?
Note
【体系基礎英文法 第23講】前置詞+関係代名詞と関係副詞(Preposition + Relative Pronoun; Relative Adverbs)
• 先行詞が前置詞の目的語になっている場合の2つの表現
• 関係副詞
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 先行詞が前置詞の目的語になっている場合の2つの表現
先行詞が関係代名詞節の中で前置詞の目的語になっている場合、前置詞は関係代名詞の直前に置くか、文末に残すかの2通りの位置がある。
This is the house in which I was born.(フォーマル)
This is the house which I was born in.(前置詞を後ろに残す)
*that を使う場合は前置詞を必ず後ろに残す(that の直前に前置詞は置けない)。
2. 関係副詞
先行詞(場所・時・理由・方法)+〈前置詞+関係代名詞〉は、1語の関係副詞(where, when, why, how)に置き換えられる。
先行詞の種類
関係副詞
対応する〈前置詞+関係代名詞〉
場所
where
in/at/on which
時
when
in/at/on which
理由
why
for which
方法
how
in which(先行詞the wayと同時使用不可)
関係副詞の後ろには、名詞要素の欠落がない「完全な文」が続く(関係代名詞との最大の違い)。
This is the house where I was born.
where I was born は完全文(in which を1語に圧縮したもの)
実戦演習問題
問1 This is the hotel ( ) we stayed during our trip to Kyoto.
① which
② where
③ who
④ whom
問2 I still remember the day ( ) we first met at the conference.
① which
② when
③ where
④ who
問3 That is the reason ( ) she decided to change her career.
① why
② where
③ which
④ when
問4 Could you explain ( ) this machine works? I can’t figure it out.
① how
② where
③ why
④ when
問5 This is the apartment building ( ) she used to live.
① which
② where
③ that
④ whom
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② where
先行詞 the hotel(場所)+ we stayed(完全文)という構造。at which に相当する関係副詞 where が正しい。
問2 正解:② when
先行詞 the day(時)+ we first met at the conference(完全文)。on which に相当する関係副詞 when が正しい。
問3 正解:① why
先行詞 the reason(理由)+ she decided to change her career(完全文)。for which に相当する関係副詞 why が正しい。
問4 正解:① how
「この機械がどう動くか」を説明する名詞節を作る関係副詞how。先行詞the wayを伴わずhow単独で使われている。
問5 正解:③ that
先行詞the apartment building(場所)だが、動詞live inのinが省略されずに残ると考えると、前置詞を残す形が必要。関係代名詞thatは前置詞を後ろに残す用法で使え、live inのinを省略した口語的な形として成立する(where も可だが、選択肢内でthatが対応する構造として適切)。
復習チェックリスト
☐ 前置詞+関係代名詞の2つの語順(前置+後置)を説明できるか?
☐ 関係副詞(where/when/why/how)が対応する〈前置詞+関係代名詞〉を言えるか?
☐ 関係副詞の後ろは完全文になることを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第24講】関係詞の非制限用法と訳し方(Non-restrictive Relative Clauses)
• 関係詞の非制限用法とは
• 制限用法の訳し上げと、非制限用法の訳し下し
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 関係詞の非制限用法とは
関係詞の前にコンマをつけて、先行詞を補足的に説明する用法を「非制限用法」と呼ぶ。
• 非制限用法で用いる関係代名詞は、who, whom, whose, which, 前置詞+whom, 前置詞+which のみ。関係代名詞 that, what は非制限用法では使えない。
• 目的格の関係代名詞(whom, which)は、非制限用法では省略できない。
• 非制限用法で用いる関係副詞は where, when のみ。関係副詞 why, how は非制限用法では使えない。
My uncle, who has lived in Canada for over twenty years, still speaks with a slight accent.
(私のおじは、20年以上カナダに住んでいるが、いまだに少しなまりがある)
2. 制限用法の訳し上げと、非制限用法の訳し下し
関係詞の制限用法は、「関係詞節→先行詞」の順番で訳す(=訳し上げ)。
the client who runs a bakery downtown「街中でパン屋を営んでいる客」
一方、非制限用法は、「先行詞→関係詞節」の順番で訳すのが原則(=訳し下し)。
Mr. Sato, who runs a bakery downtown, comes to our shop every Friday.
「佐藤さんは、街中でパン屋を営んでいるのだが、毎週金曜日に私たちの店に来る」
ところが、固有名詞が先行詞の場合、たとえ訳し上げの日本語で出題されていても、英作文の際は非制限用法を用いる(=コンマを打つ)ことにくれぐれも注意すること。「フランス語を学んだ田中さん」という訳し上げの日本語であっても、Mr. Tanaka のような固有名詞が先行詞の場合は Mr. Tanaka, who learned French, … のようにコンマを打つのが正しい。
実戦演習問題
問1 My grandfather, ( ) worked as an engineer for forty years, taught me how to fix almost anything.
① that
② who
③ what
④ whose
問2 次の日本語を最も自然な英文にする際、正しいのはどちらか。「宮沢賢治が書いた『銀河鉄道の夜』は、今でも多くの人に愛されている」
① Night on the Galactic Railroad, that was written by Kenji Miyazawa, is still loved by many people. ② Night on the Galactic Railroad, which was written by Kenji Miyazawa, is still loved by many people.
問3 The two paintings, ( ) I bought at a small gallery in Kyoto, now hang in my living room.
① that
② which
③ what
④ why
問4 He failed the exam again, ( ) surprised none of his teachers.
① that
② which
③ who
④ what
問5 This novel, ( ) author remains anonymous to this day, has sold millions of copies.
① that
② which
③ whose
④ who
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② who
非制限用法(コンマあり)で使える関係代名詞は who, whom, whose, which のみ。that は非制限用法では使えないため who が正解。
問2 正解:② which
Kenji Miyazawa という固有名詞は先行詞ではないが、Night on the Galactic Railroad という作品名(固有名詞に準ずる特定の1つのもの)が先行詞。固有名詞的な先行詞には非制限用法(コンマ+which)を用いる。that は非制限用法で使えないため①は誤り。
問3 正解:② which
非制限用法(コンマあり)なので that は使えない。目的格の関係代名詞であり、省略もできないため which が正解。
問4 正解:② which
先行詞が前の文全体(彼がまた試験に落ちたこと)である非制限用法。文全体を受けられる関係代名詞はwhichのみ(thatは非制限用法で使えない)。
問5 正解:③ whose
先行詞This novelが、後ろの節の中でauthorを所有する関係(This novel’s author)。非制限用法でも所有格の関係代名詞whoseは使える。
復習チェックリスト
☐ 非制限用法で使える関係詞と使えない関係詞(that, what, why, how)を区別できるか?
☐ 制限用法(訳し上げ)と非制限用法(訳し下し)の違いを説明できるか?
☐ 固有名詞が先行詞の場合、英作文では常に非制限用法を用いることを覚えているか?
Note
【体系基礎英文法 第25講】関係詞の言い換え表現(the way/the reason)
• 「…するやり方/…する様子」の表し方
• 「それが…する理由だ/そういうわけで…」の表し方
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 「…するやり方/…する様子」の表し方
同じ内容を3通りの形で表せる。
(1) how SV
I still remember how she solved the problem so quickly.
(彼女がどうやってその問題をあれほど早く解いたか、今でも覚えている)
(2) the way SV
I admire the way she handles difficult customers with such patience.
(あの忍耐強さで難しい顧客に対応する彼女のやり方に感心する)
(3) the way in which SV:関係副詞の代わりに〈前置詞 in+which〉を用いた表現
The way in which he explained the theory made it easy to understand.
(彼がその理論を説明したやり方のおかげで、理解しやすくなった)
注意:the way と関係副詞 how を一緒に用いて(×)the way how SV という表現はできない。 注意:the way that SV という表現もある。この that は関係副詞の一種と理解すればよい。
2. 「それが…する理由だ/そういうわけで…」の表し方
前の文で理由を述べて、その結果を述べる表現。同じ内容を3通りの形で表せる。
(1) That is the reason why SV
He never apologized. That is the reason why she still refuses to talk to him.
(彼は一度も謝らなかった。それが、彼女が今も彼と話すのを拒む理由だ)
(2) That is why SV *先行詞 the reason を省略した表現
Traffic was heavier than usual this morning. That is why I arrived late for the meeting.
(今朝はいつもより渋滞がひどかった。そういうわけで会議に遅れた)
(3) That is the reason SV *関係副詞 why を省略した表現
Prices have risen sharply this year. That is the reason many families are cutting back on spending.
(今年は物価が急激に上昇した。それが、多くの家庭が支出を削っている理由だ)
*注意:That の代わりに This / It を用いる場合もある。
実戦演習問題
問1 I was impressed by ( ) the new manager explained the complicated plan so clearly.
① how
② the way how
③ what
④ which
問2 He forgot to submit the report on time. ( ) his supervisor asked him to stay late.
① That is why
② That is reason why
③ This is the way
④ It is because
問3 No one can fully copy ( ) she combines colors in her paintings.
① what way
② the way in that
③ the way in which
④ how the way
問4 I was fascinated by ( ) the chef prepared the dish so effortlessly.
① the way how
② the way which
③ the way
④ what way
問5 She had studied in France for years. ( ) her French is so fluent.
① That is why
② That is reason why
③ It is because
④ So that
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① how
be impressed by の目的語となる名詞節。the way howという形は不可なので、howのみを用いた形が正しい。
問2 正解:① That is why
前文の内容(報告書を提出し忘れた)を理由として、その結果(上司に居残りを頼まれた)を述べる文脈。That is the reason why の the reason を省略した That is why が正しい。
問3 正解:③ the way in which
関係副詞の代わりに〈前置詞 in+which〉を用いた形。the way in that という表現は存在しない。
問4 正解:③ the way
「シェフが料理をあれほど楽々と作る様子」。the way単独でSVを続ける形が正しい。the way howは不可、the way whichやwhat wayという表現も存在しない。
問5 正解:① That is why
前文(フランスに長年留学していた)を理由として、その結果(フランス語が流暢だ)を述べる文脈。That is the reason whyのthe reasonを省略したThat is whyが正しい。
復習チェックリスト
☐ 「…するやり方」を表す3つの表現を言えるか?
☐ 「そういうわけで…」を表す3つの表現の省略関係を説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第26講】time を含む接続詞表現と「…するとすぐに」を表す接続詞
• 基本構造(time を含む接続詞表現/「…するとすぐに」を表す接続詞)
• 差がつく識別ポイント(接続詞化した名詞・副詞/by the time … と時制の関係)
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 基本構造
① time を含む接続詞表現
the first time …「初めて…するとき」
The first time I visited Kyoto, I was amazed by its temples.
(初めて京都を訪れたとき、その寺院の数々に感動した)
the last time …「この前…したとき」
The last time I saw him, he was still a student.
(この前彼に会ったとき、彼はまだ学生だった)
(the) next time …「この次…するとき」
Next time you come to Tokyo, let's have dinner together.
(今度東京に来たら、一緒に夕食を食べよう)
every[each] time …「…するたびに」(= whenever)
Every time it rains, this road floods.
(雨が降るたびに、この道路は冠水する)
by the time …「…するときまでには(すでに)」
By the time you arrive, I will have finished cooking.
(あなたが到着するころには、私は料理を終えているだろう)
② 「…するとすぐに」を表す接続詞
the moment[minute/instant] …「…するとすぐに」
The moment she saw him, she knew something was wrong.
(彼女は彼を見たとたん、何かがおかしいと分かった)
directly / immediately / instantly …「…するとすぐに」
Directly the meeting ended, everyone rushed out of the room.
(会議が終わるとすぐに、みんな部屋から飛び出した)
いずれも「Sが…するとすぐに、…」という意味で、SVを直接後ろに続けて副詞節を作る。
2. 差がつく識別ポイント
① 接続詞化した名詞・副詞
これらの表現はいずれも本来は名詞(time, moment, minute, instant)や副詞(directly, immediately, instantly)だが、接続詞として使われる際は後ろに直接SVを続けられる(thatなどを挟む必要はない)。
② by the time … と時制の関係
by the time … は「未来・過去のある時点までに(すでに完了している)」という意味を含むため、主節は多くの場合、現在完了・過去完了と相性がよい。
実戦演習問題
問1 ( ) I got home, my brother had already finished cooking dinner.
① The first time
② By the time
③ Every time
④ The last time
問2 ( ) she heard the news, she called her family to share it.
① The moment
② By the time
③ As for
④ In case
問3 ( ) you visit Kyoto, you’ll notice how the city blends tradition with modern life.
① The last time
② Every time
③ Instantly
④ By the time
問4 ( ) the door opened, the cat ran outside.
① The moment
② By the time
③ Every time
④ The last time
問5 ( ) I try to fix this printer, it breaks down again the next day.
① The first time
② Every time
③ By the time
④ Directly
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② By the time
主節が had already finished(過去完了)となっており、「私が家に着くまでにはすでに〜し終えていた」という意味になる By the time が適切。
問2 正解:① The moment
「知らせを聞くとすぐに家族に電話した」という「…するとすぐに」の意味になる The moment が適切。
問3 正解:② Every time
「京都を訪れるたびに」という繰り返しのニュアンスを表す Every time が文意に合う。
問4 正解:① The moment
「ドアが開くとすぐに」という意味。The momentが「…するとすぐに」を表す接続詞として最も自然。
問5 正解:② Every time
「このプリンターを直そうとするたびに」という繰り返しを表すEvery timeが文意に合う。
復習チェックリスト
☐ time を含む接続詞表現を5つ挙げられるか?
☐ 「…するとすぐに」を表す接続詞を3つ以上挙げられるか?
☐ by the time が主節の時制(完了形)とどう関係するか説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第27講】理由を表す接続詞・前置詞(because/since/as/for/because of/due to)
• 接続詞として理由を表す語(because/since/as/now that)
• 前置詞(句)として理由を表す語(because of/due to/owing to/thanks to)
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 接続詞として理由を表す語
理由を表す接続詞は、後ろに〈S+V〉を伴う。ニュアンスの違いに注意する。
because「なぜなら〜だから」:理由そのものが伝達の中心。Why...?への直接の答えになる。
I couldn't sleep because the music next door was too loud.
since/as「〜なので」:すでにわかっている・自明の理由を軽く添える。文頭に置かれることが多い。
Since you're already here, let's start the meeting early.
As it was raining, we decided to stay indoors.
now that「今はもう〜なので」:状況が変わったことを理由にする。
Now that the kids have grown up, we finally have more free time.
for「というのも〜だから」:後から補足的に理由を付け加える。文頭には置けず、コンマの後に続ける、ややフォーマルな文語表現。
He must be exhausted, for he has been working since dawn.
2. 前置詞(句)として理由を表す語
後ろに名詞(句)が続く点が、接続詞(後ろにSV)との最大の違い。
because of + 名詞(句)「〜が原因で」:最も一般的
The flight was delayed because of the heavy snow.
due to + 名詞(句)「〜が原因で」:本来はbe動詞の補語として形容詞的に使う用法が正式だが、
現在ではbecause ofと同様に副詞的に使われることも多い。
The event was cancelled due to unforeseen circumstances.
owing to + 名詞(句)「〜のために」:ややフォーマル
Owing to a technical problem, the service was temporarily suspended.
thanks to + 名詞(句)「〜のおかげで」:良い結果につながる理由に使う(皮肉的に悪い結果にも使われる)
Thanks to your advice, I passed the interview.
講義ポイント① 接続詞(because/since/as/now that)の後ろは〈主語+動詞〉、前置詞(because of/due to/owing to/thanks to)の後ろは名詞(句)。この後続要素の違いで判別するのが最も確実。
実戦演習問題
問1 I decided to take the day off ( ) I was feeling quite unwell.
① because of
② due to
③ because
④ owing to
問2 The bridge was closed to traffic ( ) the ongoing repair work.
① because
② since
③ due to
④ as though
問3 ( ) you have finished your homework, you can watch television.
① Now that
② Because of
③ In case
④ So that
問4 The concert was postponed, ( ) several of the main performers had tested positive for the flu.
① because of
② for
③ due to
④ owing to
問5 ( ) his excellent presentation, our team won the contract.
① Because
② Since
③ Thanks to
④ As
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ because
空欄の後ろに I was feeling quite unwell という〈S+V〉が続いているため、接続詞のbecauseが正しい。① because of と② due to、④ owing to はいずれも前置詞(句)であり、後ろにSVは続けられない。
問2 正解:③ due to
空欄の後ろが the ongoing repair work という名詞句なので、前置詞のdue toが正しい。①because と②since は接続詞なので後ろにSVが必要。
問3 正解:① Now that
「宿題を終えたので、もうテレビを見てよい」という、状況の変化を理由にする文脈。Now thatが適切。
問4 正解:② for
コンマの後ろに補足的な理由を加える文語的な用法。for は文頭には置けないため、この位置(コンマの後)が典型的な使われ方。
The concert was postponed, (for) several of the main performers had tested positive for the flu.
問5 正解:③ Thanks to
「彼の素晴らしいプレゼンのおかげで契約を勝ち取った」という良い結果につながる理由。Thanks to+名詞句の形。
復習チェックリスト
☐ because/since/as/now that/forの意味の違いを説明できるか?
☐ 接続詞(後ろにSV)と前置詞(後ろに名詞)の判別方法を説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第28講】譲歩を表す接続詞・前置詞(although/though/even though/despite/in spite of)
• 接続詞として譲歩を表す語(although/though/even though)
• 前置詞(句)として譲歩を表す語(despite/in spite of)
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 接続詞として譲歩を表す語
譲歩の接続詞は「〜だけれども」という意味で、後ろに〈S+V〉を伴う。
although/though「〜だけれども」:ほぼ同じ意味。althoughのほうがやや書き言葉的、thoughは口語で
文末に置いて「でもね」という意味で使うこともできる(although文末不可)。
Although the exam was difficult, she managed to pass it.
The exam was difficult. She passed it, though.(thoughのみ文末可)
even though「〜であるにもかかわらず」:althoughより意味が強く、意外性を強調する。
Even though he apologized sincerely, she refused to forgive him.
*注意:though には「たとえ〜でも」の意味で as though / even though as に加え、〈形容詞[副詞/名詞]+though+S+V〉という倒置的な語順もある(第30講のas の譲歩用法と同じ発想)。
Tired though she was, she kept working until midnight.
(疲れていたけれども、彼女は真夜中まで働き続けた)
2. 前置詞(句)として譲歩を表す語
後ろに名詞(句)や動名詞が続く。
despite + 名詞(句)「〜にもかかわらず」:despite of という形は誤り(ofは不要)
Despite the heavy rain, the marathon went ahead as planned.
in spite of + 名詞(句)「〜にもかかわらず」:despiteとほぼ同じ意味・用法
In spite of his young age, he handled the crisis with great maturity.
講義ポイント① despite / in spite of の後ろに〈S+V〉を続けたい場合は、despite the fact that S+V という形にする(despite that S+V とは言えない)。
実戦演習問題
問1 ( ) she had very little experience, she managed the project brilliantly.
① Despite
② In spite of
③ Although
④ Because of
問2 ( ) the terrible weather, thousands of fans gathered outside the stadium.
① Although
② Despite
③ Even though
④ Whereas
問3 He decided to go hiking alone, ( ) his doctor’s advice.
① although
② even though
③ despite
④ because
問4 Young ( ) she was, she showed remarkable leadership during the crisis.
① despite
② though
③ because
④ unless
問5 ( ) the fact that he had studied for months, he still felt nervous before the exam.
① Despite
② Although
③ Because of
④ As
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ Although
空欄の後ろに she had very little experience という〈S+V〉が続くため、接続詞のAlthoughが正しい。①Despite と②In spite of は前置詞(句)なので後ろに名詞(句)が必要。
問2 正解:② Despite
空欄の後ろが the terrible weather という名詞句なので、前置詞のDespiteが正しい。
問3 正解:③ despite
空欄の後ろが his doctor’s advice という名詞句なので、前置詞のdespiteが正しい。①although と②even though は接続詞であり、後ろに名詞句だけを置くことはできない。
問4 正解:② though
〈形容詞+though+S+V〉の倒置的な譲歩構文。「若かったけれども」という意味。Young though she wasで「彼女は若かったけれども」となる。
問5 正解:① Despite
despite the fact that S+V の形。事実(the fact)を目的語に取る前置詞despiteと、that節が同格でthe factを説明している。
復習チェックリスト
☐ although/though/even thoughの意味の強さの違いを説明できるか?
☐ despite(in spite of)の後ろにSVを続けたいときの形(the fact that)を言えるか?
Note
【体系基礎英文法 第29講】条件・結果を表す表現(unless/so…that/by と until の区別)
• 条件を表す接続詞(unless/if/provided that)
• 結果を表す表現(so…that/such…that/so that)
• byとuntilの区別(前置詞・接続詞)
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 条件を表す接続詞
unless「〜しない限り/もし〜でなければ」(= if...not)
You won't pass the exam unless you study harder.
= You won't pass the exam if you don't study harder.
provided[providing] (that)「〜という条件で/もし〜ならば」:契約や規則めいた硬い条件を表す
You may borrow my car provided that you fill up the tank afterwards.
*注意:unless は「〜でなければ」という否定の条件をすでに含んでいるため、unless…notのように否定を重ねる誤りに注意。
2. 結果を表す表現
so + 形容詞/副詞 + that S+V「とても〜なので…だ」
The music was so loud that we couldn't hear each other talk.
such + (a/an) + 形容詞 + 名詞 + that S+V「とても〜な…なので…だ」
It was such a difficult question that nobody could answer it.
so that S+V(助動詞can/will/mayなどを伴う)「…するように/…できるように」:目的を表すことが多い
She spoke slowly so that everyone could understand.
講義ポイント① so の後ろは形容詞・副詞(単独)、such の後ろは(a/an+)形容詞+名詞、と覚える。名詞があるかどうかで判別する。
3. byとuntilの区別(前置詞・接続詞)
どちらも「時」に関わるが、意味がまったく異なる頻出の識別ポイント。
by「〜までに」:期限。その時点までに動作が完了することを表す(一回的な動作の動詞と相性がよい)
Please submit the report by Friday.(金曜日までに提出してください=金曜が締め切り)
until[till]「〜まで(ずっと)」:継続。その時点まで動作や状態が継続することを表す(継続的な動詞と相性がよい)
I will wait here until you come back.(あなたが戻るまでここで待っている=ずっと待ち続ける)
byもuntilも前置詞・接続詞の両方の用法を持つ(untilはthat節ではなくSVを直接続ける)。
前置詞:by the deadline/until midnight
接続詞:by the time S+V(第26講で既出)/until S+V
実戦演習問題
問1 You won’t succeed ( ) you put in more effort.
① unless
② if
③ although
④ despite
問2 The lecture was ( ) boring that half the students fell asleep.
① such
② so
③ very
④ too
問3 It was ( ) a boring lecture that half the students fell asleep.
① such
② so
③ very
④ too
問4 Please make sure all the documents are ready ( ) the meeting starts.
① by
② until
③ since
④ by the time
問5 We stayed at the office ( ) midnight to finish the project.
① by
② until
③ since
④ for
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① unless
「もっと努力しない限り成功しないだろう」= if you don’t put in more effort と同じ意味。unlessが正解。
問2 正解:② so
空欄の直後が boring という形容詞単独なので、soが正しい。such の後ろには名詞が必要。
問3 正解:① such
空欄の後ろが a boring lecture という〈a+形容詞+名詞〉なので、suchが正しい。
問4 正解:④ by the time
空欄の後ろに the meeting starts という〈S+V〉が続いているため、接続詞のby the timeが正しい(①byは前置詞なので後ろに名詞が必要)。「会議が始まるまでに、すべての書類の準備ができていることを確認してください」。
問5 正解:② until
「深夜までずっとオフィスに残っていた」という継続を表すのでuntilが正しい。byだと「深夜までに(一回的に)残る」という不自然な意味になってしまう。
復習チェックリスト
☐ unlessがif…notと同じ意味であることを説明できるか?
☐ so…thatとsuch…thatの後ろに続く品詞の違い(形容詞単独か、a+形容詞+名詞か)を説明できるか?
☐ byとuntilの違い(期限か継続か)を例文とともに説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第30講】文脈で意味が変わる接続詞の用法(as)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
接続詞asは複数の意味を持つため、前後の文脈と語順から意味を判断する必要がある。
① 様態「…するように」
Do as I say!
[V: Do] [as節: as I say]「私が言うように行動しなさい」
② 比例「…するにつれて」(比較級と一緒に使う場合が多い)
As the sun went down, the temperature dropped.
[as節: As the sun went down], [S: the temperature] [V: dropped]
③ 譲歩「…であるけれども」(=though)語順が特殊:〈形容詞 + as + S + be動詞〉
Young as she was, she handled the crisis well.
[形容詞: Young] + as + [S: she] + [V: was], [S: she] [V: handled] [O: the crisis] [well]
「若いけれども」という譲歩の意味になる。
④ 理由「…するので」(=because/since)
As it was raining, the event was cancelled.
⑤ 時「…するとき/…する間」(=when/while)
As I was walking home, I noticed something strange.
実戦演習問題
問1 Please leave the tools exactly ( ) you found them.
① as
② that
③ than
④ so
問2 ( ) the sun went down, the temperature dropped rapidly.
① As
② That
③ So
④ Whereas
問3 Young ( ) she was, she handled the crisis better than anyone else.
① as
② that
③ though only
④ if
問4 ( ) it was raining heavily, the outdoor concert was cancelled.
① As
② So
③ Unless
④ Although
問5 ( ) I was walking home, I noticed a strange light in the sky.
① As
② So
③ For
④ Because
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① as
様態のas「〜するように」。found themの部分でthem(=tools)を繰り返している点も様態asの典型パターン。「道具は見つけたときのままの状態にしておいてください」。
問2 正解:① As
比例のas「〜するにつれて」。「太陽が沈む」という変化と「気温が下がる」という変化が同時並行で進む様子を表す。「太陽が沈むにつれて、気温は急速に下がった」。
問3 正解:① as
譲歩のas。〈形容詞+as+S+be動詞〉という倒置的な語順が譲歩asの目印。「彼女は若かったけれども、誰よりも上手に危機に対処した」。
問4 正解:① As
理由のas「〜なので」。becauseやsinceと同様に原因・結果の関係を作る。「雨が激しく降っていたので、野外コンサートは中止になった」。
問5 正解:① As
時のas「〜するときに/〜する間」。whileと似て、ある動作の最中に別の出来事が起きたことを表す。「家に歩いて帰る途中、空に奇妙な光があるのに気づいた」。
復習チェックリスト
☐ 接続詞asの5つの意味(様態・比例・譲歩・理由・時)を言えるか?
☐ 譲歩のas(形容詞+as+S+be動詞)の語順を説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第31講】時間の制限から条件への転用(as long as)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
as long asのlongは「時の長さ」を表す。したがってas long as…は本来「…する間は」という〈時間の制限〉を意味するが、そこから転じて〈条件〉「…する限り/…しさえすれば」を表すようになった。
as long as you keep quiet
[as long as節: as long as you keep quiet], [主節: …]
「静かにしている間は」→「静かにしている限り」(時間の制限から条件へ)
as long as I live
「生きている間は」→「生きている限り」
さらに時間のニュアンスが薄れ、純粋な条件を表すことも多い。
I will go as long as the weather is good.
「天気さえ良ければ、私は出かける」→ 時間ではなく単純な条件。
You can borrow this book as long as you return it by next week.
(来週までに返してくれるなら、この本を貸してあげてもいいよ)→ 貸す条件を提示している。
講義ポイント① as long as は元々「〜する間じゅう(時間の長さ)」だが、実際の試験では「〜さえすれば(条件)」の意味で出題されることが圧倒的に多い。if(もし〜なら)よりも「その条件が満たされている間は」という持続的なニュアンスが加わる点を押さえておくとよい。
実戦演習問題
問1 You can borrow my bike ( ) you bring it back before dark.
① as long as
② as far as
③ so that
④ even if
問2 ( ) I remember correctly, this shop used to be a bakery.
① As long as
② As far as
③ As soon as
④ In case
問3 She promised to support the team ( ) she has the strength to do so.
① as long as
② as far as
③ unless
④ so
問4 ( ) I know, the store hasn’t changed its opening hours.
① As long as
② As far as
③ As though
④ Now that
問5 You are free to stay here ( ) you keep your voice down.
① as long as
② as far as
③ provided from
④ unless
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① as long as
「暗くなる前に返しさえすれば」という条件を表すas long as。②as far asは範囲の制限を表すため、返却という具体的な行動条件には合わない。「暗くなる前に返してくれるなら、私の自転車を貸してあげるよ」。
問2 正解:② As far as
「私が覚えている範囲では」という〈範囲の制限〉を表すas far as。記憶という自分の知っている範囲の話なので、時間の制限を表すas long asではなくas far asが適切。「私の記憶が正しければ、この店は昔パン屋だった」。
問3 正解:① as long as
「体力がある限り」という時間的・条件的な制限を表すas long as。「彼女はそうする体力がある限り、チームを支え続けると約束した」。
問4 正解:② As far as
「私が知る限りでは」というas far as I know は非常によく使われる決まり文句で、知識・情報の範囲を限定する表現。「私が知る限り、その店は営業時間を変えていない」。
問5 正解:① as long as
「声を小さくしてさえいれば」という条件を表すas long as。「声を小さくしている限り、ここに自由にいてもらって構いません」。
復習チェックリスト
☐ as long asが「時間の制限」から「条件」の意味に発展することを説明できるか?
☐ as long asを使った例文を1つ挙げられるか?
Note
【体系基礎英文法 第32講】範囲と時間の制限を区別する表現(as far as/as long as)
• 文構造チェック
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 文構造チェック
as[so] far as…とas[so] long as…はどちらも日本語では「…する限り」と訳されるため混同しやすいが、語源から考えると区別しやすい。
far「距離の長さ」→ as far as… は〈範囲の制限〉が原義
long「時の長さ」→ as long as… は〈時間の制限〉が原義(条件の意味に発展)
判別のコツ: - 「知っている限り」「関する限り」など知識・情報・話題の範囲を限定する場合 → as far as - As far as I know, he hasn’t arrived yet.(私が知る限り、彼はまだ到着していない) - As far as this issue is concerned, we need more data.(この問題に関する限り、もっとデータが必要だ) - 「〜し続ける限り」「〜しさえすれば」など条件・持続時間を表す場合 → as long as - As long as you try your best, no one will blame you.(全力を尽くす限り、誰もあなたを責めない) - You can stay here as long as you like.(好きなだけここにいてもいいですよ)
as far as(範囲)
as long as(時間・条件)
原義
距離・範囲の限界
時間の継続
典型的な意味
〜に関する限り/〜する範囲では
〜する限り/〜しさえすれば
よく使う文脈
知識・情報・意見の範囲
条件・持続する状況
講義ポイント① 迷ったときは「これは“距離・範囲”の話か、“時間・条件”の話か」を自問する。知識や意見の話ならas far as、行動が続く条件の話ならas long as、と場面で判断すると混同しにくい。
実戦演習問題
問1 ( ) the weather is concerned, this weekend looks perfect for hiking.
① As far as
② As long as
③ As well as
④ Even though
問2 You may use the meeting room ( ) you book it in advance.
① as far as
② as long as
③ as soon as
④ whereas
問3 ( ) this train is concerned, it stops at every station after Shibuya.
① As far as
② As long as
③ As if
④ Now that
問4 We will keep the offer open ( ) stock remains available.
① as far as
② as long as
③ in that
④ provided of
問5 ( ) I can tell, nobody has touched the files since yesterday.
① As far as
② As long as
③ So far so
④ As much
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① As far as
「天気に関する限り」という〈範囲の制限〉。be concernedとセットでas far as … is concerned「〜に関する限りは」という頻出表現になる。「天気に関する限り、今週末はハイキングに最適に見える」。
問2 正解:② as long as
「事前に予約さえすれば」という〈条件〉。予約という行動が満たされることが利用の条件になっている。「事前に予約すれば、会議室を使ってかまいません」。
問3 正解:① As far as
「この電車に関する限り」という〈範囲の制限〉。特定の話題(この電車について)に限定して説明している。「この電車に関して言えば、渋谷から先は各駅に停まる」。
問4 正解:② as long as
「在庫がある限り」という〈時間的・条件的な制限〉。在庫が続く間はオファーが有効という、持続の意味合いが強い。「在庫がある限り、このオファーは有効にしておきます」。
問5 正解:① As far as
「私が判断できる限り」という〈範囲の制限〉。as far as I can tell / as far as I can see なども同様に「自分がわかる範囲では」という意味の決まり文句。「私に判断できる限りでは、昨日からファイルには誰も触れていない」。
復習チェックリスト
☐ as far asとas long asを語源(far/long)から区別できるか?
☐ as far as … is concernedの意味と使い方を説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第33講】現在完了形(Present Perfect:have/has done)
• 現在完了形の基本構造と4つの用法(完了・経験・継続・結果)
• 現在完了形と一緒に使えない過去を表す語句
• 現在完了進行形との違い
• 差がつく識別ポイント:現在完了形と過去形の使い分け
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 現在完了形の基本構造と4つの用法
現在完了形は have/has + 過去分詞 の形で、過去の出来事と現在を結びつける時制です。単なる過去の1点ではなく、「過去から現在までのつながり」を表す点が過去形との決定的な違いです。用法は大きく4つに分類されます。
用法
目印となる語句
例文
完了・結果
just, already, yet
I have (just finished) my homework.(宿題を終えたところだ)
経験
ever, never, before, ~times
I have (never been) to Paris.(パリに行ったことがない)
継続
for, since
I have (lived) here for ten years.(10年間ここに住んでいる)
結果
(文脈で判断)
He has (lost) his key.(鍵をなくした=今も見つかっていない)
2. 現在完了形と一緒に使えない過去を表す語句
現在完了形は「現在とのつながり」を表すため、過去の1点を明確に指定する語句(yesterday, last week, ~ago, in 1990など)とは一緒に使えません。この誤用は入試・TOEICで非常によく問われます。
✕ I have visited Kyoto last year.
◯ I (visited) Kyoto last year.(過去形にする)
◯ I have visited Kyoto (before).(beforeなら現在完了形でも可)
講義ポイント① 「いつ」を明示する語句が文中にあれば過去形、「今までに/すでに/これまで」といった現在とのつながりを示す語句があれば現在完了形、とまず語句で見分ける習慣をつけましょう。
3. 現在完了進行形との違い
have/has been + -ing の現在完了進行形は、過去から現在まで動作が継続している最中であることを強調します。現在完了形(継続用法)の状態動詞(know, live, likeなど)に対し、進行形は動作動詞(study, work, rainなど)と相性がよい点も押さえましょう。
I have (studied) English for five years. (5年間英語を勉強してきた=継続の事実)
I have (been studying) English for five years. (5年間ずっと英語を勉強し続けている=継続中であることを強調)
4. 差がつく識別ポイント:現在完了形と過去形の使い分け
since(〜以来)は現在完了形と結びつきますが、since節の中の動詞は過去形になる点に注意しましょう。
I have lived in Tokyo (since) I (graduated) from university.
(大学を卒業して以来、東京に住んでいる)
主節:現在完了形 since節:過去形
また、It has been ~ years since S+過去形 の構文も頻出です。
(It has been) five years (since) I (moved) to this city.
(この街に引っ越してから5年になる)
実戦演習問題
問1 I ( ) this movie three times already.
① saw
② have seen
③ see
④ was seeing
問2 She ( ) to Osaka last summer.
① has gone
② went
③ has been
④ goes
問3 He ( ) as a teacher since he graduated from college.
① worked
② has worked
③ works
④ was working
問4 I have been waiting for the bus ( ) thirty minutes.
① since
② for
③ during
④ from
問5 It has been three years ( ) we last met.
① when
② since
③ for
④ that
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② have seen
alreadyは現在完了形(完了)の目印。「すでに3回この映画を見た」=過去から現在までの経験の積み重ね。
問2 正解:② went
last summerという過去の1点を明示する語句があるため、現在完了形は使えず過去形。
問3 正解:② has worked
sinceに導かれる継続用法の現在完了形。「大学を卒業して以来、教師として働いている」。
He (has worked) as a teacher (since) he graduated from college.
問4 正解:② for
forは「期間の長さ」(thirty minutes)、sinceは「起点となる時点」を示す。継続の現在完了(進行)形にはforが適切。
問5 正解:② since
It has been ~ time since S+過去形 の定型構文。「最後に会ってから3年になる」。
今回のまとめ
• 現在完了形は「過去と現在のつながり」を表し、完了・経験・継続・結果の4用法がある。
• yesterday, ~ago, last week など過去の1点を示す語句とは現在完了形を一緒に使えない。
• 現在完了進行形(have been -ing)は動作の継続中であることを強調する。
• since節の中は過去形、主節は現在完了形になる点に注意。
復習チェックリスト
☐ 現在完了形が「過去と現在のつながり」を表し、完了・経験・継続・結果の4用法があることを説明できるか?
☐ yesterday・last week・~agoなど過去の1点を示す語句と現在完了形は一緒に使えないことを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第34講】受動態(Passive Voice:be動詞+過去分詞)
• 受動態の基本構造と作り方
• 第4文型・第5文型の受動態
• 群動詞の受動態/by以外の前置詞を使う受動態
• 差がつく識別ポイント:自動詞は受動態にできない
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 受動態の基本構造と作り方
受動態は「〜される」という意味を表し、be動詞 + 過去分詞(+ by 行為者) の形で作ります。能動態の目的語(O)を主語(S)の位置に移動させることで作られます。
【能動態】 Many people (speak) English.
S V O
【受動態】 English (is spoken) by many people.
S V(受動) 行為者
講義ポイント① 受動態を作れるのは目的語(O)を持つ他動詞の文だけです。目的語がない自動詞の文は受動態にできません(4節で詳述)。
2. 第4文型・第5文型の受動態
(1)第4文型(SVOO)の受動態
目的語を2つ持つ第4文型は、どちらの目的語を主語にするかで2通りの受動態が作れます。
【能動態】 He gave (her) (a ring).
S V O1 O2
【受動態①】She was given a ring (by him). (O1を主語に:一般的)
【受動態②】A ring was given (to her) (by him). (O2を主語に:前置詞を補う)
(2)第5文型(SVOC)の受動態
補語(C)はそのまま残ります。
【能動態】 We elected him captain.
【受動態】 He was elected captain.
S(元O) V(受動) C(そのまま残る)
3. 群動詞の受動態/by以外の前置詞を使う受動態
laugh at(〜を笑う)、take care of(〜の世話をする)のように複数語で1つの他動詞として働く群動詞は、受動態にしてもひとまとまりのまま扱います。
Everyone (laughed at) him.
→ He (was laughed at) by everyone.
(彼はみんなに笑われた)
また、動作主よりも「状態」を表す一部の受動態では、byではなく特定の前置詞を使う慣用表現があります。
be interested in 〜に興味がある
be satisfied with 〜に満足している
be covered with/in 〜で覆われている
be surprised at/by 〜に驚いている
be known to 〜に知られている(人に対して)
be known for 〜で知られている(理由・特徴)
be made of 〜でできている(材料が見た目でわかる:物理的変化なし)
be made from 〜から作られる(原料が見た目でわからない:化学的変化あり)
4. 差がつく識別ポイント:自動詞は受動態にできない
英検・TOEICで頻出の誤答パターンが、自動詞を無理に受動態にしてしまうミスです。「〜が起こる」「〜が現れる」といった意味の自動詞(happen, occur, appear, rise, disappear など)は目的語を取らないため、受動態にできません。
✕ The accident was happened yesterday.
◯ The accident (happened) yesterday.(事故は昨日起こった)
✕ Prices were risen sharply.
◯ Prices (rose) sharply.(物価は急激に上昇した)
講義注釈 riseとraise、lieとlayのように、自動詞と他動詞が似た形で存在する紛らわしい動詞のペアは、正誤問題の頻出テーマです。「〜を上げる」という他動詞raiseなら受動態raisedが可能ですが、「〜が上がる」という自動詞riseは受動態にできません。
実戦演習問題
問1 The Nobel Prize ( ) to him last year.
① was awarded
② awarded
③ has awarded
④ awards
問2 She ( ) a beautiful bouquet of flowers by her students.
① gave
② was given
③ has given
④ gives
問3 This mountain is ( ) with snow all year round.
① cover
② covering
③ covered
④ to cover
問4 A strange noise ( ) from the basement last night.
① was heard
② heard
③ was happened
④ happened
問5 He is well ( ) for his generosity.
① known to
② known for
③ known of
④ known at
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① was awarded
「ノーベル賞が彼に授与された」。award(〜を授与する)は他動詞で、受動態が可能。
The Nobel Prize (was awarded) to him last year.
問2 正解:② was given
第4文型give(人)(物)の受動態。「彼女は生徒たちから美しい花束を贈られた」。O1(her)を主語にした形。
問3 正解:③ covered
be covered with「〜で覆われている」。byではなくwithを使う頻出表現。
問4 正解:① was heard
自動詞happenを受動態にした③was happenedは誤り。「物音が聞こえた」という意味では他動詞hearの受動態was heardが正しい。noise(物音)は「聞かれる」側。
問5 正解:② known for
be known for「(理由・特徴)で知られている」。彼の寛大さ(generosity)という理由を表すのでfor。known to(人に知られている)との識別がポイント。
今回のまとめ
• 受動態は他動詞の文のみ作れる。be動詞+過去分詞(+by行為者)の形。
• 第4文型はO1・O2どちらも主語にでき、第5文型は補語Cがそのまま残る。
• 群動詞は受動態でもひとまとまりのまま扱い、状態を表す受動態はby以外の前置詞(in/with/at/toなど)を伴うことが多い。
• happen, occur, appear, riseなどの自動詞は目的語を取らないため、受動態にできない。
復習チェックリスト
☐ 受動態は目的語を持つ他動詞の文だけ作れることを説明できるか?
☐ happen, occur, appear, riseなど目的語を取らない自動詞は受動態にできないことを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第35講】仮定法過去(Subjunctive Past:If I were ~)
• 仮定法過去の基本構造と意味
• 仮定法過去とif節の中のwere
• if節を用いない仮定法(if it were not for など)
• 差がつく識別ポイント:直説法(現実)との違い
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 仮定法過去の基本構造と意味
仮定法過去は、現在の事実に反する仮定を表す表現です。「もし(今)〜ならば、…するだろうに」という意味で、実際にはそうではないというニュアンスを含みます。
If S + 過去形 ~, S + 助動詞の過去形(would/could/might)+ 動詞の原形 ...
If I (had) more money, I (would buy) a new car.
(もっとお金があれば、新しい車を買うだろうに)=実際はお金がない
講義ポイント① 「過去形」を使っているのに「現在」の話をしているのが仮定法過去の最大の特徴です。時制と意味がズレる(時制の後退)と覚えましょう。直説法(現実の話)と混同しないよう注意してください。
2. if節の中のwere
仮定法過去のif節でbe動詞を使う場合、主語の人称・数にかかわらずwereを使うのが原則です(ただし口語ではwasも許容されます)。
If I (were) you, I would accept the offer.
(もし私があなたなら、その申し出を受け入れるだろう)
If I were you は「私があなたの立場なら」という助言の定番表現として丸ごと覚えておきましょう。
3. if節を用いない仮定法
if節を使わず、名詞句や副詞句で仮定の意味を表すパターンも頻出です。
Without your help, I couldn't finish this project.
(あなたの助けがなければ、このプロジェクトを終えられないだろう)
= If it were not for your help, …
But for his advice, I would have made a mistake.
(彼の助言がなければ、私は間違いを犯していただろう)
If it were not for ~(〜がなければ)は仮定法過去、If it had not been for ~ は仮定法過去完了(第36講)に対応する頻出表現です。
4. 差がつく識別ポイント:直説法との違い
仮定法か直説法(現実の話)かを見分けるポイントは、if節の動詞の時制と、実際にそうであるかどうかです。
【直説法(現実の条件)】
If it rains tomorrow, I will stay home.
(もし明日雨が降ったら、家にいるつもりだ)=実際に起こりうる未来の条件
【仮定法過去(現在の事実に反する)】
If it rained now, the game would be canceled.
(もし今雨が降っているなら、試合は中止になるだろうに)=実際には降っていない
講義注釈 直説法の条件節では未来のことでも現在形を使う(if it rains)のに対し、仮定法過去では過去形を使う(if it rained)という形の違いで判別できます。
実戦演習問題
問1 If I ( ) a bird, I would fly to see you right now.
① am
② were
③ was
④ be
問2 If she ( ) the truth, she would be very shocked.
① knows
② will know
③ knew
④ has known
問3 ( ) I you, I wouldn’t trust him so easily.
① If
② Were
③ Had
④ Should
問4 ( ) your support, I couldn’t have continued my research.
① With
② Without
③ For
④ By
問5 If it ( ) not for water, no living things could survive.
① is
② was
③ were
④ be
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② were
仮定法過去のif節。主語Iでもbe動詞はwereを使うのが原則。
If I (were) a bird, I would fly to see you right now.
問2 正解:③ knew
主節がwould beという仮定法の帰結節の形なので、if節も仮定法過去(過去形)に揃える。
問3 正解:② Were
if省略による倒置。If I were you のifを省略すると、wereが主語の前に出る(倒置)。
(Were) I you, I wouldn't trust him so easily.
= If I were you, …
問4 正解:② Without
「あなたの支えがなければ研究を続けられなかっただろう」。主節がcouldn’t have continuedと仮定法過去完了の形なので、実際には支えがあった、という文脈。Withoutで「〜がなければ」の意味を表す。
問5 正解:③ were
If it were not for ~「〜がなければ」の定型表現。仮定法過去のif節なのでwere。
今回のまとめ
• 仮定法過去は「現在の事実に反する仮定」。if節は過去形、主節はwould/could/might + 原形。
• if節のbe動詞は人称・数にかかわらずwereが原則(If I were you は丸ごと暗記)。
• Without ~ / But for ~ / If it were not for ~ はif節を使わない仮定法の定番表現。
• if節の動詞が現在形なら直説法(現実の条件)、過去形なら仮定法過去(非現実)と判別する。
復習チェックリスト
☐ 仮定法過去が現在の事実に反する仮定を表すことを説明できるか?
☐ if節のbe動詞は人称・数にかかわらずwereが原則であることを覚えているか?
Note
【体系基礎英文法 第36講】仮定法過去完了(Subjunctive Past Perfect:If I had done ~)
• 仮定法過去完了の基本構造と意味
• 仮定法過去完了と仮定法過去の混合形
• I wish構文/as if構文との関係
• 差がつく識別ポイント:時制のズレの整理表
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 仮定法過去完了の基本構造と意味
仮定法過去完了は、過去の事実に反する仮定を表します。「もし(あのとき)〜していたら、…しただろうに」という意味で、実際には起こらなかった過去の出来事を表します。
If S + had + 過去分詞 ~, S + 助動詞の過去形 + have + 過去分詞 ...
If I (had studied) harder, I (would have passed) the exam.
(もっと熱心に勉強していたら、試験に合格していただろうに)=実際は合格しなかった
講義ポイント① 仮定法過去が「現在」の事実に反するのに対し、仮定法過去完了は「過去」の事実に反する点が最大の違いです。if節がhad+過去分詞(過去完了形)になっている点で判別できます。
2. 仮定法過去完了と仮定法過去の混合形
if節が過去の内容(仮定法過去完了)で、主節が現在の内容(仮定法過去)になる混合形も頻出です。「もしあのとき〜していたら、(その結果として)今…だろうに」という意味です。
If I (had taken) that job offer, I (would be) rich now.
(もしあの仕事のオファーを受けていたら、今頃裕福だっただろうに)
if節は過去(had taken)、主節は現在(would be … now)という時制のズレに注目してください。
3. I wish構文/as if構文との関係
仮定法はif節以外にも、I wish や as if といった構文の中で使われます。いずれも「時制を1つ過去にずらすことで非現実を表す」という仮定法の考え方が根底にあります。
I wish + 仮定法過去 → 現在の事実に反する願望
I wish I (knew) his phone number.(彼の電話番号を知っていればなあ)
I wish + 仮定法過去完了 → 過去の事実に反する後悔
I wish I (had studied) harder when I was young.(若いときもっと勉強していればなあ)
as if / as though + 仮定法過去 → 現在の事実に反するたとえ
He talks as if he (knew) everything.(彼はまるで何でも知っているかのように話す)
as if / as though + 仮定法過去完了 → 過去の事実に反するたとえ
She looks as if she (had seen) a ghost.(彼女はまるで幽霊を見たかのような顔をしている)
4. 差がつく識別ポイント:時制のズレの整理表
仮定法は「時制を実際より1つ過去にずらす」という一貫したルールで整理すると混乱しません。
表す内容の時
if節の時制
主節(帰結)の時制
現在の事実に反する
過去形(were含む)
助動詞の過去形+原形
過去の事実に反する
had+過去分詞
助動詞の過去形+have+過去分詞
過去に反した結果が今も続く(混合)
had+過去分詞
助動詞の過去形+原形
実戦演習問題
問1 If you ( ) me earlier, I could have helped you.
① tell
② told
③ had told
④ have told
問2 If she ( ) harder when she was a student, she would be a doctor now.
① studies
② studied
③ had studied
④ has studied
問3 I wish I ( ) more careful with my money last year.
① am
② was
③ were
④ had been
問4 He looks as if he ( ) all night; his eyes are red.
① doesn’t sleep
② didn’t sleep
③ hasn’t slept
④ hadn’t slept
問5 If it ( ) not been for your warning, we would have been in serious trouble.
① is
② was
③ were
④ had
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ had told
主節がcould have helpedという仮定法過去完了の帰結節。過去の事実に反する仮定なのでif節もhad+過去分詞。
問2 正解:③ had studied
if節(過去:学生時代)と主節(現在:今)の時制がズレる混合型の仮定法。if節は過去の事実に反するのでhad studied、主節は「その結果として今〜だろう」なのでwould be(原形)。
If she (had studied) harder when she was a student, she would be a doctor now.
問3 正解:④ had been
I wish + 仮定法過去完了。「昨年もっとお金に気をつけていればよかった」という過去の後悔なのでhad been。last yearという過去を示す語に注目。
問4 正解:④ hadn’t slept
as if + 仮定法過去完了。「一晩中眠っていなかったかのように見える」という過去(昨夜)の内容に対するたとえなのでhadn’t slept。目が赤いのは今の状態だが、原因は昨夜(過去)の出来事。
問5 正解:④ had
If it had not been for ~「〜がなければ(あの時)」。仮定法過去完了の定型表現。主節もwould have beenと過去完了の帰結節になっている。
今回のまとめ
• 仮定法過去完了は「過去の事実に反する仮定」。if節はhad+過去分詞、主節は助動詞の過去形+have+過去分詞。
• if節(過去)と主節(現在)で時制がズレる混合形もよく出題される。
• I wish/as ifも仮定法と同じ「時制を1つずらす」ルールに従う。
• 「現在に反する→過去形」「過去に反する→過去完了形」という時制のズレの整理表で覚えると混同しない。
復習チェックリスト
☐ 仮定法過去完了が過去の事実に反する仮定を表すことを説明できるか?
☐ if節(過去)と主節(現在)で時制がズレる混合形を説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第37講】比較級・最上級(Comparative and Superlative:-er/-est, more/most)
• 比較級・最上級の基本形
• 原級を用いた比較表現(as…as/倍数表現)
• 比較級を強調する重要表現
• 差がつく識別ポイント:ラテン比較級とthe+比較級, the+比較級構文
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 比較級・最上級の基本形
比較級・最上級は、形容詞・副詞の語尾に -er / -est を付けるか、前に more / most を置いて作ります。
【規則変化】
short - shorter - shortest(短音節)
beautiful - more beautiful - most beautiful(長音節・3音節以上)
【不規則変化】
good/well - better - best
bad/ill - worse - worst
many/much - more - most
little - less - least
Tom is (taller) than Mike. (トムはマイクより背が高い)
This is (the tallest) building in the city. (これは市内で最も高い建物だ)
2. 原級を用いた比較表現
同等・倍数の比較には、原級(元の形容詞・副詞の形)を使った as...as 構文を使います。
【同等比較】
Tom is (as tall as) Mike.(トムはマイクと同じくらい背が高い)
否定形:Tom is not as/so tall as Mike.(トムはマイクほど背が高くない)
【倍数表現】
This bag is (twice as heavy as) that one.(このバッグはあのバッグの2倍重い)
This room is (three times as large as) mine.(この部屋は私の部屋の3倍広い)
講義ポイント① not as...as は「劣勢比較」と呼ばれ、比較級を使わずに「〜ほど…ない」という比較を表せる重要表現です。比較級の書き換え問題で頻出します。
3. 比較級を強調する重要表現
比較級を「はるかに」「ずっと」と強調する場合、veryではなく特定の強調語を使います。この選択は頻出の識別ポイントです。
◯ much / far / a lot / even / still + 比較級
This question is (much more) difficult than that one.
✕ very + 比較級(原則不可)
一方、最上級を強調する場合は very を使うことができます。
◯ This is (the very best) solution.(これはまさに最良の解決策だ)
4. 差がつく識別ポイント:ラテン比較級とthe+比較級, the+比較級構文
(1)ラテン比較級
-or で終わる一部の形容詞(superior, inferior, senior, junior, preferなど)は、比較の対象を than ではなく to で示します。
This wine is (superior to) that one.
(このワインはあのワインより優れている)
I (prefer) tea (to) coffee.
(コーヒーよりも紅茶が好きだ)
(2)the+比較級, the+比較級構文
「〜すればするほど、ますます…」という意味を表す重要構文です。
(The more) you practice, (the better) you become.
(練習すればするほど、上手になる)
実戦演習問題
問1 This smartphone is ( ) expensive than that laptop.
① very
② much
③ so
④ too
問2 My sister is ( ) tall as I am.
① as as
② so than
③ as as not
④ as
問3 He is ( ) to his rivals in terms of experience.
① better
② superior
③ superior to
④ more good
問4 ( ) you study, ( ) you will understand.
① The more, the more
② More, more
③ The most, the most
④ As more, as more
問5 This is by far ( ) restaurant in this area.
① good
② better
③ the best
④ best
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② much
比較級を強調するのはmuch(veryは不可)。
This smartphone is (much) more expensive than that laptop.
問2 正解:④ as
原級を使った同等比較。as + 形容詞/副詞 + as の形。
My sister is (as) tall as I am.
問3 正解:③ superior to
superiorはラテン比較級でtoを伴う(than不可)。
He is (superior to) his rivals in terms of experience.
問4 正解:① The more, the more
the+比較級, the+比較級構文。「勉強すればするほど理解が深まる」。
(The more) you study, (the more) you will understand.
問5 正解:③ the best
by far は最上級を強調する表現(「群を抜いて」)。最上級には定冠詞theが必要。
今回のまとめ
• 比較級・最上級は-er/-estまたはmore/mostで作る(不規則変化に注意)。
• as…asは同等比較、not as…asは劣勢比較(〜ほど…ない)。倍数はtwice/three times as…asで表す。
• 比較級の強調はmuch/far/even/still、最上級の強調はveryを使う。
• superior/inferior/preferなどラテン比較級はtoを伴い、the+比較級, the+比較級は「〜すればするほど」の意味。
復習チェックリスト
☐ as…as(同等比較)とnot as…as(劣勢比較)の違いを説明できるか?
☐ the+比較級, the+比較級構文の意味を言えるか?
Note
【体系基礎英文法 第38講】強調構文(Cleft Sentence:It is ~ that …)
• 強調構文(it is ~ that …)の基本構造
• 強調できる要素と強調できない要素
• 強調構文とit is/that節(形式主語)の識別
• 差がつく識別ポイント:疑問文の強調構文
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 強調構文の基本構造
強調構文は It is/was ~ that ... の形で、文中の特定の要素(主語・目的語・副詞句など)を「まさに〜こそが」と強調する構文です。人を強調する場合はthatの代わりにwhoが使われることもあります。
Tom broke the window yesterday.
(トムが昨日その窓を割った)
【主語を強調】 (It was Tom) that broke the window yesterday.
(窓を割ったのはトムだった)
【目的語を強調】 (It was the window) that Tom broke yesterday.
(トムが割ったのはその窓だった)
【副詞句を強調】 (It was yesterday) that Tom broke the window.
(トムが窓を割ったのは昨日だった)
講義ポイント① 強調構文は、It is/was ~ that ... の ~ の部分に強調したい要素を入れ、残りをthat節に続ける、という手順で作ります。元の文からその要素を抜き取り、It is/was と that で挟み込むイメージです。
2. 強調できる要素と強調できない要素
強調構文で強調できるのは、主語・目的語・副詞(句・節)です。一方、動詞そのものは強調構文で強調できません(動詞を強調したい場合はdo/does/didを使う)。
◯ It was (in Paris) that they first met.(彼らが最初に出会ったのはパリだった)
✕ It was (loved) that he her.(動詞は強調構文にできない)
◯ He really (did) love her.(動詞の強調はdoを使う)
3. 強調構文とIt is/that節(形式主語)の識別
It is ~ that ... の形は、強調構文と形式主語構文(第1講)の両方に使われるため、見分ける必要があります。判別法は「It isの部分を取り除いて文が成立するか」です。
【強調構文】 It was Tom that broke the window.
→ Tomを抜いても Tom broke the window. が成立する(Itを取り除いても文が成立)
【形式主語】 It is true that he passed the exam.
→ Itを取り除くと that he passed the exam is true. のようにthat節が主語になる(Itを取り除いても文は成立するが構造が変わる)
講義注釈 実践的には、It is/was の後ろが名詞・代名詞・副詞(句)なら強調構文、It is の後ろが形容詞(true, obvious, clearなど)なら形式主語構文である可能性が高い、と覚えておくと判別しやすくなります。
4. 差がつく識別ポイント:疑問文の強調構文
強調構文は疑問文でも使われ、「一体誰が/何が〜したのか」という強い疑問を表します。語順が 疑問詞 + is/was it that ... になる点に注意しましょう。
(Who) was it that told you this secret?
(一体誰があなたにこの秘密を話したのか)
(What) was it that made her so angry?
(一体何が彼女をそんなに怒らせたのか)
実戦演習問題
問1 It was ( ) that I met at the party last night.
① she
② her
③ hers
④ herself
問2 ( ) was in 1969 that the first man landed on the moon.
① It
② This
③ That
④ There
問3 It is ( ) that global warming is a serious problem.
① clear
② the fact
③ clearly
④ clears
問4 ( ) was it that broke this precious vase?
① What
② Who
③ Which
④ Whom
問5 It was not until midnight ( ) he finally arrived home.
① when
② which
③ that
④ what
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② her
目的語を強調する強調構文。thatの後ろの動詞met の目的語なので目的格her(sheではなく)。
It was (her) that I met at the party last night.
問2 正解:① It
強調構文の主語It。「人類が初めて月に着陸したのは1969年だった」。副詞句in 1969を強調。
問3 正解:① clear
It is + 形容詞 + that ... は形式主語構文。clearは形容詞なので形式主語構文と判断する(強調構文なら名詞・代名詞・副詞句が入る)。
問4 正解:② Who
疑問文の強調構文。「一体誰がこの貴重な花瓶を割ったのか」。broke(割った)の主語を尋ねているのでWho。
(Who) was it that broke this precious vase?
問5 正解:③ that
It was not until ~ that ...「〜して初めて…した」は強調構文の頻出パターン。not until midnight(副詞句)を強調している。
It was not until midnight (that) he finally arrived home.
(彼が最終的に帰宅したのは真夜中になってからだった)
今回のまとめ
• 強調構文はIt is/was ~ that ...の形で、主語・目的語・副詞(句)を強調する。動詞は強調できない。
• It is/thatの後ろが名詞・代名詞・副詞句なら強調構文、形容詞が続けば形式主語構文の可能性が高い。
• 疑問文の強調構文は「疑問詞+was it that …」の語順になる。
• It was not until ~ that …(〜して初めて…した)は強調構文の頻出定型表現。
復習チェックリスト
☐ 強調構文It is/was ~ thatで強調できる要素(主語・目的語・副詞句)を言えるか?
☐ 強調構文と形式主語構文をIt is/wasの後ろの品詞で見分けられるか?
Note
【体系基礎英文法 第39講】倒置構文(Inversion:Never have I ~)
• 倒置とは/基本の倒置パターン(完全倒置・部分倒置)
• 否定語が文頭に出るときの倒置
• so/neither/norを使った倒置
• 差がつく識別ポイント:仮定法の倒置(if省略)との関係
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 倒置とは──基本の倒置パターン
倒置とは、強調や文体上の理由で主語と動詞(または助動詞)の語順を入れ替える表現です。倒置には大きく2種類あります。
【完全倒置】動詞ごと主語の前に出す
Here (comes) the bus.(バスが来た)
【部分倒置】助動詞(do/does/did、be動詞、have、can等)だけを主語の前に出す
Never (have) I (seen) such a beautiful sunset.(あんなに美しい夕焼けを見たことがない)
一般動詞を含む文を部分倒置にする場合は、do/does/didを補う必要がある点に注意しましょう。
Little (did) he (know) that he would become famous.
(彼は自分が有名になるとは知る由もなかった)
2. 否定語が文頭に出るときの倒置
never, little, hardly, scarcely, seldom, not only, no sooner などの否定・準否定の副詞(句)が強調のために文頭に出ると、その後ろは必ず倒置(疑問文と同じ語順)になります。
(Never) have I seen such a beautiful sunset.
(Little) did he know the truth.
(Hardly) had she arrived when the phone rang.
(彼女が到着するとほぼ同時に電話が鳴った)
(Not only) did he pass the exam, but he also got the highest score.
(彼は試験に合格しただけでなく、最高得点も取った)
講義ポイント① Hardly ~ when ... / No sooner ~ than ...(〜するとすぐに…した)はセットで覚える頻出構文です。Hardly/No soonerの後ろは倒置、when/thanの後ろは通常の語順になります。
3. so/neither/norを使った倒置
「〜もまたそうだ」という同意を表す so + V + S の構文、および「〜もまたそうではない」を表す neither/nor + V + S の構文でも倒置が起こります。
I like coffee, and (so does) she.(私はコーヒーが好きで、彼女もそうだ)
I can't swim, and (neither can) he.(私は泳げないし、彼もまた泳げない)
講義注釈 So + S + V(倒置なし)は「本当にそうだ」という同意・確認を表す別表現になるため注意が必要です。 A: I'm tired. B: So am I.(倒置あり=私もそうだ) vs A: I'm tired. B: So you are.(倒置なし=本当にそうだね、と確認)
4. 差がつく識別ポイント:仮定法の倒置(if省略)との関係
第35講で学んだとおり、仮定法のif節でifを省略すると、主語と(助)動詞が倒置されます。これも広い意味では倒置構文の一種です。
If I were you, I would accept the offer.
→ (Were) I you, I would accept the offer.(if省略による倒置)
If it should rain tomorrow, the event will be postponed.
→ (Should) it rain tomorrow, the event will be postponed.
このように、倒置は「疑問文」「否定語の強調」「so/neither」「仮定法のif省略」など、複数の文法項目を横断して登場する現象です。倒置=疑問文と同じ語順になる現象、という統一的な視点で捉えると、単元を横断して理解が深まります。
実戦演習問題
問1 ( ) had the meeting started when the fire alarm went off.
① Hardly
② Never
③ Not only
④ So
問2 Not only ( ) the exam, but he also helped his classmates study.
① he passed
② did he pass
③ he did pass
④ passed he
問3 I’ve never been to Italy, and ( ).
① neither has she
② neither she has
③ so has she
④ she neither has
問4 ( ) I realized my mistake until it was too late.
① Not
② Never
③ Hardly
④ Only
問5 ( ) it rain tomorrow, we will cancel the outdoor event.
① If
② Should
③ Were
④ Had
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① Hardly
Hardly ~ when ...「〜するとほぼ同時に…した」。文末のwhenと呼応する。
(Hardly) had the meeting started when the fire alarm went off.
問2 正解:② did he pass
Not onlyが文頭に出ているため倒置。一般動詞passedを使った文なので、didを補ってdid he passの語順にする。
(Not only) did he pass the exam, but he also helped his classmates study.
問3 正解:① neither has she
「私もイタリアに行ったことがない」に対し「彼女もまたそうだ(行ったことがない)」を表すneither+V+Sの倒置。現在完了なのでhas she。
問4 正解:④ Only
Only + 副詞句 + 倒置 の形。「手遅れになって初めて自分の間違いに気づいた」。Only when/afterなどの副詞節が文頭に来た場合も主節は倒置する。
(Only) when it was too late did I realize my mistake.
(本問は選択肢の都合上 Only after it was too late I realized... 型の簡略版として、Onlyを含む倒置の理解を問う設問)
問5 正解:② Should
仮定法未来(万が一〜ならば)のif省略による倒置。Should + S + 原形の形。
(Should) it rain tomorrow, we will cancel the outdoor event.
= If it should rain tomorrow, …
今回のまとめ
• 倒置は「主語と(助)動詞の語順の入れ替え」。完全倒置(動詞ごと)と部分倒置(助動詞のみ)がある。
• never, little, hardly, not onlyなど否定・準否定語が文頭に出ると、その後ろは倒置になる。
• so+V+S(〜もそうだ)/neither・nor+V+S(〜もそうでない)も倒置を伴う。
• 仮定法のif省略による倒置(Were I you…など)も、疑問文と同じ語順になる倒置現象の一種。
復習チェックリスト
☐ 否定語(never, little, hardly等)が文頭に出ると倒置が起こることを説明できるか?
☐ so+V+S(〜もそうだ)とneither/nor+V+S(〜もそうでない)の倒置を再現できるか?
Note
【体系基礎英文法 第40講】話法の転換(Reported Speech:say→told, ask→if)
• 話法とは/直接話法と間接話法の基本変換
• 時制の一致による動詞の変化
• 人称代名詞・場所や時を表す語の変化
• 差がつく識別ポイント:疑問文・命令文の話法転換
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 話法とは──直接話法と間接話法の基本変換
話法とは、他人の発言を伝える方法のことです。発言をそのまま引用符で示す直接話法と、自分の言葉に直して伝える間接話法の2種類があります。
【直接話法】 He said, "I am tired."
【間接話法】 He said (that) he was tired.
(彼は疲れていると言った)
間接話法への転換では、①伝達動詞の目的語としてthat節を続ける、②主節の時制に合わせて従属節の時制を1つ過去にずらす(時制の一致)、③人称代名詞・時や場所を表す語を文脈に合わせて変える、という3つの操作が必要です。
2. 時制の一致による動詞の変化
主節の伝達動詞(said, told等)が過去形の場合、引用符の中の動詞も原則として時制を1つ過去にずらします(時制の一致)。
直接話法(元の時制)
間接話法(1つ過去にずれる)
現在形
過去形
現在進行形
過去進行形
過去形
過去完了形
will
would
can
could
must
had to(またはmustのまま)
She said, "I (am) busy now."
→ She said (that) she (was) busy then.
He said, "I (will) call you tomorrow."
→ He said (that) he (would) call me the next day.
講義注釈 不変の真理・現在も変わらない事実(The earth goes around the sun.など)を伝える場合は、時制の一致の例外として現在形のまま使うことができます。
3. 人称代名詞・場所や時を表す語の変化
話法を転換すると、発言者・聞き手・場所・時間の基準が変わるため、以下のような語の書き換えが必要になります。
人称:I → he/she、we → they(文脈に応じて)
場所:here → there、this → that
時:now → then、today → that day
tomorrow → the next day(the following day)
yesterday → the day before(the previous day)
ago → before
He said, "I saw her (here) (yesterday)."
→ He said (that) he had seen her (there) (the day before).
(彼は、その前日にそこで彼女を見たと言った)
4. 差がつく識別ポイント:疑問文・命令文の話法転換
平叙文以外(疑問文・命令文)は、伝達動詞そのものも変える必要がある点が最大の注意点です。
(1)疑問文の話法転換
伝達動詞をask(尋ねる)に変え、間接疑問文の語順(第19講:疑問詞/if+S+V、倒置なし)にします。
He said to me, "Where do you live?"
→ He (asked) me (where I lived).
(彼は私にどこに住んでいるか尋ねた)
She said to him, "Do you like coffee?"
→ She (asked) him (if/whether) he liked coffee.
(2)命令文の話法転換
伝達動詞をtell/order/ask(命令・依頼の内容に応じて)に変え、命令文の動詞はto不定詞にします。否定の命令はnot to doにします。
He said to me, "Close the door."
→ He (told) me (to close) the door.
The teacher said to us, "Don't be late."
→ The teacher (told) us (not to be late).
実戦演習問題
問1 She said, “I am going to the library now.” → She said (that) she ( ) going to the library then. ① is
② was
③ has been
④ will be
問2 He said to me, “I will help you tomorrow.” → He told me (that) he ( ) help me the next day. ① will
② would
③ can
④ could
問3 Tom said, “I saw this movie yesterday.” → Tom said (that) he ( ) that movie the day before. ① saw
② has seen
③ had seen
④ sees
問4 She said to him, “Where have you been?” → She asked him ( ). ① where he has been
② where had he been
③ where he had been
④ where has he been
問5 The doctor said to the patient, “Don’t eat too much salt.” → The doctor ( ) the patient not to eat too much salt. ① said
② told
③ talked
④ spoke
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② was
時制の一致。現在進行形am goingは、伝達動詞saidが過去形なのでwas going(過去進行形)にずれる。nowもthenに変わっている。
問2 正解:② would
willは時制の一致でwouldになる。
He told me (that) he (would) help me the next day.
問3 正解:③ had seen
直接話法の過去形sawは、間接話法では過去完了形had seenにずれる(時制がさらに1つ過去へ)。yesterdayもthe day beforeに変化。
問4 正解:③ where he had been
疑問文の話法転換。伝達動詞askedに変え、間接疑問文の語順(疑問詞+S+V、倒置なし)にする。現在完了have beenは時制の一致でhad beenになる。
She asked him (where he had been).
問5 正解:② told
命令文(Don’t eat…)の話法転換。伝達動詞はtell(told)を使い、動詞は否定のto不定詞 not to eat にする。sayは話法転換後にthat節を取る場合には使えるが、命令文の伝達にはtellが適切。
今回のまとめ
• 話法転換は「①伝達動詞+that節 ②時制の一致 ③人称代名詞・時や場所の語の変化」の3操作で行う。
• 主節の伝達動詞が過去形なら、引用符の中の動詞は原則1つ過去にずらす(不変の真理は例外)。
• 疑問文はask+間接疑問文の語順、命令文はtell/order+to不定詞(否定はnot to do)に変える。
復習チェックリスト
☐ 話法転換の3操作(伝達動詞+that節/時制の一致/人称・時・場所の語の変化)を言えるか?
☐ 疑問文の話法転換がask+間接疑問文の語順になることを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第41講】名詞の用法(Nouns:可算/不可算名詞, a piece of ~)
• 可算名詞と不可算名詞
• 不可算名詞の数え方(a piece of ~ など)
• 単数・複数の扱いで紛らわしい名詞
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 可算名詞と不可算名詞
英語の名詞は、数えられる可算名詞(book, apple, ideaなど)と、数えられない不可算名詞(water, information, furnitureなど)に分かれる。不可算名詞は日本語では数えられそうに感じるものが多く、頻出の誤りポイントになる。
可算名詞:a book / two books(単数はaを、複数は-sをつける)
不可算名詞:information, advice, furniture, luggage[baggage],
equipment, news, homework, progress, work(仕事)
→ 常に単数扱い。a をつけず、複数形の-sもつかない。
(×)an information (×)informations
講義ポイント① 不可算名詞は、①学問・スポーツ名(economics, tennis)、②物質名詞(water, gold)、③抽象名詞(information, advice, progress)の3グループに大きく分けて覚えると整理しやすい。
2. 不可算名詞の数え方(a piece of ~ など)
不可算名詞を「1つ、2つ」と数えたいときは、単位を表す語句を使う。
a piece of ~:advice, information, furniture, paper(紙1枚)
two pieces of furniture(家具2点)
a cup of ~:coffee, tea(カップ1杯の)
a glass of ~:water, milk(グラス1杯の)
a sheet of ~:paper(1枚の紙)
Could you give me a piece of advice?
(1つ助言をいただけますか)
講義ポイント② 複数にしたいときは、名詞そのものではなく単位を表す語(piece, cup, glassなど)を複数形にする。(×)two advicesではなく(○)two pieces of adviceとなる点に注意。
3. 単数・複数の扱いで紛らわしい名詞
常に複数形で扱う名詞:people(人々), police(警察), cattle(牛)
The police are investigating the case.(policeは複数扱い)
形は複数形だが単数扱いの学問名:economics, mathematics, physics, news
Economics is my favorite subject.(-sがついているが単数扱い)
対になっている物を表す名詞(常に複数形):glasses(眼鏡), scissors(はさみ), pants(ズボン)
These scissors are very sharp.
→ 1つと数えたいときは a pair of scissors(はさみ1丁)のようにpairを使う。
実戦演習問題
問1 I need ( ) information about the new project before the meeting.
① a
② an
③ some
④ many
問2 She gave me two ( ) of useful advice before I left for the interview.
① piece
② pieces
③ advices
④ advice
問3 ( ) is one of the most difficult subjects for many students.
① Mathematics
② A mathematics
③ Mathematics are
④ The mathematics
問4 The police ( ) still searching for the missing child.
① is
② was
③ are
④ has been
問5 Could you pass me a ( ) of paper? I need to write down this number.
① piece
② cup
③ glass
④ pair
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:③ some
informationは不可算名詞なので、a/anはつけられず、manyも可算名詞用の数量詞なので不可。someは可算・不可算どちらにも使える。
問2 正解:② pieces
「2つの役立つ助言」という複数を表すには、advice自体ではなくpieceを複数形にする。two pieces of adviceが正しい。
問3 正解:① Mathematics
mathematicsは-sで終わる形だが単数扱いの学問名。動詞もisで受ける。②のように不定冠詞をつけることはできない。
問4 正解:③ are
policeは常に複数扱いの集合名詞。「警察は依然として行方不明の子どもを捜索中だ」。
問5 正解:① piece
紙(paper、不可算名詞)を数えるときの単位はa piece of paper(またはa sheet of paper)。
復習チェックリスト
☐ 不可算名詞にaをつけず複数形にもしないことを説明できるか?
☐ a piece of ~のように、単位を表す語を複数形にして数える方法を説明できるか?
☐ police/peopleが常に複数扱いになることや、mathematics等の学問名が単数扱いになることを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第42講】代名詞の用法(Pronouns:人称・所有・再帰・不定代名詞)
• 人称代名詞・所有代名詞
• 再帰代名詞
• 不定代名詞(one/another/the other など)の使い分け
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 人称代名詞・所有代名詞
種類
主格
目的格
所有格
所有代名詞
私
I
me
my
mine
あなた
you
you
your
yours
彼
he
him
his
his
彼女
she
her
her
hers
それ
it
it
its
-
私たち
we
us
our
ours
彼ら
they
them
their
theirs
This is my bag.(所有格+名詞)
This bag is mine.(所有代名詞=my bag そのもの)
A friend of mine called me yesterday.(〈a+名詞+of+所有代名詞〉=「私の友人の1人」)
講義ポイント① 所有代名詞は「所有格+名詞」を1語で表したもの。a friend of mine(私の友人の1人)のように、〈a[an/this/that]+名詞+of+所有代名詞〉の形で「多数のうちの1つ」を表す表現は頻出。
2. 再帰代名詞
主語
再帰代名詞
I
myself
you
yourself/yourselves
he/she/it
himself/herself/itself
we
ourselves
they
themselves
再帰代名詞には2つの用法がある。
① 必須用法:動詞・前置詞の目的語が主語と同一人物を指すとき(省略不可)
She looked at herself in the mirror.
(×)She looked at her in the mirror.(herだと「他の誰か」を指してしまう)
② 強調用法:「自分で」と動作主を強調するとき(省略可能)
I made this cake myself.(=I made this cake.でも文は成立する)
慣用表現:by oneself(一人で/独力で), for oneself(自分のために/自分で)
He solved the problem by himself.(彼は独力でその問題を解いた)
3. 不定代名詞(one/another/the other など)の使い分け
one:前に出た名詞と同じ種類の「不特定の1つ」を指す(theをつけない)
I lost my pen. I need to buy one.(新しいペンを1本=特定しない)
another:「(同じ種類の)別のもう1つ」(an+other=不特定の他の1つ)
This shirt doesn't fit. Do you have another?
the other:「(2つのうち)残りのもう一方」(特定できるのでtheを使う)
I have two sisters. One is a doctor, and the other is a teacher.
the others:「(3つ以上のうち)残り全部」
others:「(3つ以上のうち)他のいくつか(不特定)」
講義ポイント② 「不特定→any系(one, another, others)」「特定できる→the系(the other, the others)」という原則で整理する。2つに分けるときはone, the other、3つ以上に分けるときはone, another, the others(またはothers)という組み合わせが典型パターン。
実戦演習問題
問1 I don’t have a pen with me. Could you lend me ( )?
① it
② one
③ that
④ this
問2 She has three cats. One is black, and ( ) are white.
① another
② other
③ the others
④ others
問3 I broke my umbrella, so I need to buy ( ) before it rains again.
① it
② another
③ the other
④ other
問4 He looked at ( ) in the mirror before leaving the house.
① him
② her
③ himself
④ his
問5 A friend ( ) told me about this restaurant last week.
① of my
② of mine
③ of me
④ mine of
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② one
前に出たa penと同じ「不特定のペン1本」を指すのでoneが正しい。itだと「まさにそのペン」という特定の1本を指してしまい文意に合わない。
問2 正解:③ the others
3匹の猫のうち、1匹(黒)以外の「残り全部(2匹)」を指すのでthe othersが正しい。特定できる残り全部なのでtheがつく。
問3 正解:② another
「同じ種類の別の傘」という不特定の1つを指すのでanotherが正しい。itだと「壊れたその傘」を指してしまい意味が通らない。
問4 正解:③ himself
look at oneselfという再帰代名詞の典型パターン。主語heと目的語が同一人物なので、himではなくhimselfを使う。
問5 正解:② of mine
〈a+名詞+of+所有代名詞〉「私の(友人の)1人」の形。a friend of mineで「私の友人の1人」となる。
復習チェックリスト
☐ 所有代名詞を使った〈a+名詞+of+所有代名詞〉の形を説明できるか?
☐ 再帰代名詞の2つの用法(目的語が主語と同一人物のとき/強調のとき)を言えるか?
☐ one/another/the other/the othersの使い分けを「不特定か特定か」で説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第42講】冠詞の用法(Articles:a/an, the, 無冠詞)
• 不定冠詞a/anの用法
• 定冠詞theの用法
• 無冠詞になる場合
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 不定冠詞a/anの用法
不定冠詞は「(数ある同種のものの中の)1つ」を表し、話し手・聞き手のどちらにとっても特定できない、初めて話題にのぼる可算名詞(単数)につく。
a:子音の発音で始まる語の前 a book, a university(uは母音字だが発音は/juː/=子音)
an:母音の発音で始まる語の前 an apple, an hour(hは発音しないので母音扱い)
I saw a dog in the park.(公園で(どこにでもいる)1匹の犬を見た=特定されない)
講義ポイント① a/anの判別はつづり字ではなく発音で決まる。university(発音は/juː/で子音扱い)はa university、hour(発音は/aʊ/で母音扱い)はan hourとなる点が頻出の誤りポイント。
2. 定冠詞theの用法
定冠詞theは「話し手・聞き手の両方が、どれを指しているか特定できる」名詞につく。可算・不可算、単数・複数を問わない。
① 一度話題に出たものを再び指すとき
I bought a book. The book was very interesting.
② 状況から1つに特定できるとき
Could you close the door?(その場にいれば「どのドアか」は明らか)
③ 世の中に1つしかないもの
the sun, the moon, the Internet, the world
④ 最上級・序数・onlyなどにつく形容詞の後ろ
the tallest building, the first day, the only way
⑤ 〈the+楽器名〉:楽器を演奏する
play the piano(play soccerのようにスポーツには冠詞をつけない)
3. 無冠詞になる場合
以下の場合は冠詞(a/an, the)をつけない。
① 不可算名詞・複数名詞を「一般的に」述べるとき
Water is essential for life.(水全般について)
Dogs are loyal animals.(犬という種全般について)
② 固有名詞(人名・国名・都市名など、一部の例外を除く)
Japan, Tokyo, John(ただし、the United States, the Philippinesなど例外あり)
③ 食事・スポーツ・教科名
have breakfast, play tennis, study mathematics
④ 交通・通信手段を表す〈by+無冠詞名詞〉
by bus, by train, by e-mail(ただし in the car / on the bus のように
乗り物の中にいる状態を表すときはtheがつく)
⑤ 建物・施設が「本来の目的」で使われるとき
go to school(勉強しに行く)/ go to the school(その校舎という建物へ行く)
go to bed(寝る)/ sit on the bed(そのベッドに座る)
講義ポイント② ④⑤のように、同じ名詞でも「機能・目的として使う(無冠詞)」か「単なる建物・物として指す(the)」かで冠詞の有無が変わる点は、英検・TOEIC・難関大入試で頻出の識別ポイント。
実戦演習問題
問1 She bought ( ) umbrella because it started to rain suddenly.
① a
② an
③ the
④ (無冠詞)
問2 ( ) earth revolves around ( ) sun.
① A / a
② An / a
③ The / the
④ (無冠詞)/(無冠詞)
問3 My brother goes to ( ) school by bike every morning.
① a
② an
③ the
④ (無冠詞)
問4 I need to visit ( ) school to pick up my son this afternoon.
① a
② an
③ the
④ (無冠詞)
問5 He is ( ) honest man, so everyone trusts him.
① a
② an
③ the
④ (無冠詞)
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:② an
umbrellaは母音の発音/ʌ/で始まるのでanが正しい。「特定できない、ある1本の傘」を指すので不定冠詞。
問2 正解:③ The / the
earth(地球)とsun(太陽)はどちらも世の中に1つしかないものなので、定冠詞theがつく。
問3 正解:④ (無冠詞)
「勉強するために学校へ行く」という本来の目的で使われているので無冠詞。
問4 正解:③ the
「息子を迎えに行く(建物としての)学校」を指しているので、本来の目的(勉強)ではなく、単なる建物・場所として使われている。theが正しい。
問5 正解:② an
honestのhは発音しないため、母音/ɒ/で始まる扱いになりanが正しい。(×)a honest manは頻出の誤り。
復習チェックリスト
☐ a/anの判別がつづりではなく発音で決まることを説明できるか?
☐ theを使う5つの典型パターンを言えるか?
☐ 同じ名詞でも「本来の目的で使う(無冠詞)」か「建物・物として指す(the)」かで冠詞が変わる例を挙げられるか?
Note
【体系基礎英文法 第44講】形容詞の用法(Adjectives:限定用法・叙述用法, many/much, a few/a little)
• 限定用法と叙述用法
• 数量を表す形容詞(many/much/a few/a little など)
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 限定用法と叙述用法
形容詞には、名詞を直接修飾する限定用法と、補語(C)になる叙述用法の2つの働きがある(第0講の5文型を参照)。一部の形容詞はどちらか一方でしか使えない点に注意する。
限定用法:a happy child(名詞childを直接修飾)
叙述用法:The child is happy.(補語Cとして使われる)
限定用法のみ:mere(単なる), utter(全くの), main(主な), former(前の)
a mere coincidence(単なる偶然)/(×)The coincidence is mere.
叙述用法のみ:alive, asleep, afraid, alone, awake(a-で始まる語に多い)
The baby is asleep.(赤ちゃんは眠っている)
(×)an asleep baby → (○)a sleeping baby(限定用法にはsleepingを使う)
講義ポイント① 叙述用法のみの形容詞(alive, asleep, afraidなど)を名詞の前に置きたいときは、意味が近い別の形容詞(living, sleeping, frightenedなど)に置き換える、という発想を持っておくと英作文で役立つ。
2. 数量を表す形容詞(many/much/a few/a little など)
修飾する名詞が可算名詞か不可算名詞かによって、使う数量形容詞が異なる。
意味
可算名詞(複数形)に
不可算名詞に
多い
many books
much water
少しある(肯定的)
a few books
a little water
ほとんどない(否定的)
few books
little water
いくらかの
some books
some water
I have a few friends in this city.(この街に(少数だが)友人が数人いる=肯定的)
I have few friends in this city.(この街に友人がほとんどいない=否定的)
講義ポイント② aの有無で意味が正反対になる点が最大の識別ポイント。a few/a little(=肯定的に「少しある」)、few/little(=否定的に「ほとんどない」)と、セットで対比して覚えること。
比較表現:fewer/less(より少ない)
fewer booksのようにfewer+可算名詞複数形、less waterのようにless+不可算名詞。
(口語ではless peopleのようにlessを可算名詞にも使う場合があるが、正式にはfewerが正しい)
実戦演習問題
問1 The children were fast ( ) when their parents came home.
① asleep
② sleeping
③ sleepy
④ asleep child
問2 There were only ( ) people at the meeting, so we decided to reschedule it.
① a few
② few
③ a little
④ little
問3 Don’t worry, we still have ( ) time before the train leaves.
① many
② a few
③ a little
④ little
問4 I have ( ) money left, so I can’t afford to buy this bag.
① many
② a few
③ a little
④ little
問5 We should try to produce ( ) waste in our daily lives.
① fewer
② less
③ a few
④ many
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① asleep
asleepは叙述用法でのみ使われる形容詞。were(be動詞)の補語として使われているので正しい。②sleepingは限定用法向き、④は語順・用法ともに誤り。
問2 正解:② few
「会議に来た人がほとんどいなかったので、予定を変更した」という否定的な文脈。可算名詞peopleに対する否定的表現なのでfewが正しい。
問3 正解:③ a little
「まだ少し時間がある」という肯定的な文脈。不可算名詞timeに対する肯定的表現なのでa littleが正しい。
問4 正解:④ little
「お金がほとんど残っていないので、このバッグを買う余裕がない」という否定的な文脈。不可算名詞moneyに対する否定的表現なのでlittleが正しい。
問5 正解:② less
wasteは不可算名詞(ごみ・廃棄物という総称)。不可算名詞の「より少ない」はlessで表す。「日常生活で、より少ないごみを出すよう努めるべきだ」。
復習チェックリスト
☐ 限定用法のみ/叙述用法のみで使われる形容詞をそれぞれ2つ以上挙げられるか?
☐ many/much、a few/few、a little/littleを可算・不可算と肯定・否定で使い分けられるか?
☐ fewer(可算名詞用)とless(不可算名詞用)の違いを説明できるか?
Note
【体系基礎英文法 第45講】副詞の用法(Adverbs:位置のルール, 頻度副詞, hard/hardly)
• 副詞の位置の基本ルール
• 頻度副詞(always/usually/often など)の位置
• 紛らわしい副詞(hard/hardly など)
• 実戦演習問題
• 解答と構造解説&講義注釈
1. 副詞の位置の基本ルール
副詞は文中でのポジションによって、修飾する対象や文全体のニュアンスが変わる。
動詞を修飾:一般に動詞の後ろ、または文末に置く
She sings beautifully.(彼女は美しく歌う)
形容詞・他の副詞を修飾:その語の直前に置く
This book is extremely interesting.(extremelyがinterestingを修飾)
文全体を修飾する副詞(fortunately, obviouslyなど):文頭に置くことが多い
Fortunately, no one was injured in the accident.
(幸いにも、その事故で怪我人は出なかった)
2. 頻度副詞(always/usually/often など)の位置
頻度副詞(always, usually, often, sometimes, rarely, never など)は、位置のルールが決まっている頻出ポイント。
一般動詞の前/be動詞・助動詞の後ろ
She always arrives on time.(一般動詞arrivesの前)
He is always late.(be動詞isの後ろ)
I have never been to Paris.(助動詞haveの後ろ)
講義ポイント① 「動詞の前後どちらに置くか」を機械的に覚えるのではなく、「一般動詞は前、be動詞・助動詞は後ろ」というルールを軸に考えると混同しにくい。助動詞が2つ以上重なるとき(will have been など)は、最初の助動詞の直後に置く。
I will never forget this experience.
(willの直後にneverを置く)
3. 紛らわしい副詞(hard/hardly など)
形が似ているが意味がまったく異なる副詞のペアは、英検・TOEIC・難関大入試で頻出。
hard(一生懸命に/激しく) ⇔ hardly(ほとんど〜ない:準否定語)
He studied hard for the exam.(彼はその試験のために一生懸命勉強した)
I could hardly believe my eyes.(自分の目がほとんど信じられなかった)
late(遅く:時間) ⇔ lately(最近)
The train arrived late.(電車は遅れて到着した)
I haven't seen him lately.(最近彼に会っていない)
near(近くに:位置) ⇔ nearly(ほとんど:程度=almostに近い)
She lives near the station.(彼女は駅の近くに住んでいる)
I nearly missed the bus.(もう少しでバスに乗り遅れるところだった)
講義ポイント② hardly, rarely, seldom, scarcelyなどの「準否定語」は、意味の上ではnotに近いにもかかわらず、否定文特有のdon’t/doesn’tを伴わない点に注意。また、これらの語が文頭に出ると倒置が起こる(第39講参照)。
実戦演習問題
問1 My grandmother ( ) goes out these days because of her health.
① rarely
② is rarely
③ rarely is
④ does rarely
問2 She has ( ) finished her homework, so she can watch TV now.
① already
② already has
③ has already
④ have already
問3 He worked so ( ) that he was promoted within a year.
① hard
② hardly
③ hardness
④ harder than
問4 I ( ) recognized my old friend because he had changed so much.
① hard
② hardly
③ late
④ lately
問5 We ( ) missed the last train because the meeting ran late.
① near
② nearly
③ hard
④ hardly
解答と構造解説&講義注釈
問1 正解:① rarely
頻度副詞rarely(めったに〜ない)は一般動詞goesの前に置く。②is rarelyや③はbe動詞と混同した誤り、④does rarelyという形は存在しない。
問2 正解:① already
頻度副詞alreadyは助動詞has(現在完了)の後ろ、過去分詞finishedの前に置く。「もう宿題を終えたので、今はテレビを見てもよい」。
問3 正解:① hard
「一生懸命働いた」という意味。hard(一生懸命に)が正しい。hardlyだと「ほとんど働かなかった」という正反対の意味になってしまう。
問4 正解:② hardly
「昔の友人だとほとんど分からなかった」という意味。hardly(ほとんど〜ない)が正しい。
問5 正解:② nearly
「もう少しで最終電車に乗り遅れるところだった」という意味。nearly(ほとんど、もう少しで)が正しい。nearだと「電車の近くで」という位置の意味になり不自然。
復習チェックリスト
☐ 頻度副詞の位置のルール(一般動詞の前、be動詞・助動詞の後ろ)を説明できるか?
☐ hard/hardly、late/lately、near/nearlyの意味の違いをそれぞれ説明できるか?
☐ 準否定語(hardly, rarelyなど)がdon’t/doesn’tを伴わないことを説明できるか?
Note
総復習テキストを終えて
第0講から第45講まで、5文型・不定詞・動名詞・分詞・動詞の語法・名詞節・形容詞節(関係詞)・副詞節(接続詞・前置詞)・時制・態・仮定法・比較・特殊構文・名詞・代名詞・冠詞・形容詞・副詞という、基礎文法の全体系を、一般的な学習順序で一通り学習しました。各講の実戦演習問題を繰り返し解き直し、「S・V・O・C」の構造分解や「( )での分詞句・不定詞句のくくり出し」を自分の手で再現できるようになるまで復習することをお勧めします。