売れるたびに在庫表へ転記していませんか。メールから在庫を数えるアプリを作りました

売れるたびに在庫表へ転記していませんか。メールから在庫を数えるアプリを作りました

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ビジネス・マーケティング
商品が売れたら、販売画面を確認する。在庫表を開いて数を直す。あとで販売数を数えて、次に作るものを決める。

一つずつは小さな作業でも、別の画面に同じ情報を書き直すのは手間がかかります。数え間違いも起きやすい。

自分も3Dプリンターで作った商品を販売していて、売れるたびにこの転記をしていました。

8年前に挫折した、自動化の本


本棚に『退屈なことはPythonにやらせよう』という本があります。プログラミングで、毎日の面倒な作業をコンピュータに任せる本です。

まえがきは、こんな一言から始まります。

「3人がかりで2日かかっていた作業を、2時間でやっちゃったね。」
(『退屈なことはPythonにやらせよう』Al Sweigart著・相川愛三訳、p.xi)

家電量販店で、競合店の価格表を3人で手作業で照らし合わせていた。それを、プログラミング初心者が2時間で作った短いプログラムが数秒で終わらせた、という話です。

この本を自炊したのは、2018年の10月です。

正直に言うと、この本は途中で挫折しました。最初の導入と、少し先まで自分で手を動かしただけです。

それでも、やっておいてよかったと思っています。プログラミングへの苦手意識が、そこで消えたからです。その後ChatGPTが出てきてから、AIに頼みながらコードを書く「バイブコーディング」に慣れるのが早かったのは、たぶんこの本のおかげです。

それから8年。今は、AIに相談しながら、自分の作業に合わせた小さなアプリを作っています。

売れたメールを、次の作業につなぐ


今回作ったのは、メルカリから届く発送依頼のメールを1時間ごとに確認し、登録した商品と一致する取引を取り込むアプリです。

新しい取引は販売履歴に残し、在庫と出品数に反映します。在庫がゼロになった商品でも、最近いくつ売れたかは残るので、次に何を作るかの材料になります。

過去の取引9件を履歴に取り込み、同じ処理をもう一度動かしても二重に登録されないことを確認しました。

作る前に、3つだけ決めました。

・過去の売上を取り込んでも、今の在庫から再び引かない
・同じ取引を何度読み込んでも、売上を増やさない
・商品を特定できないメールは、自動で処理しない

「何を自動にするか」と一緒に、「どこは自分で確認するか」も先に決めておくと、安心して任せられます。

市販のソフトがない作業ほど、小さく作る


あの本のまえがきには、こんな一文もあります。

「単純すぎたり用途が限られたりするので、こういった作業をやってくれる市販ソフトウェアはなかなかありません」
(同、p.xii)

自分の在庫の数え方は、自分の売り方に合わせたものです。だから、ちょうどいいソフトは売っていませんでした。

同じように「別の画面へ写している情報」は、日報や工数の記録、点検表にもあると思います。

まず試せるのは、今日1回、転記している作業を書き出すことです。「どこから」「どこへ」「何を」写しているか。この3つが分かれば、自動にできるところと、自分で見るところが分けられます。

簡単なアプリづくりのご相談も受けています。「今は何に記録しているか」「どこへの転記が一番面倒か」の2つから教えてください。お使いのサービスで情報を取得できるかも含め、作る範囲と料金を事前に相談します。


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