280号「2010年5月1号発行」・住宅価格の推移

280号「2010年5月1号発行」・住宅価格の推移

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ビジネス・マーケティング
・2022年2月24日、ロシア、ウクライナに侵攻、原油価格が上昇
  米国ではコロナ感染の落ち着きから、経済の需要急回復、そこに、ロシア、ウクライナに侵攻、EUの石油調達に支障をきたすという事から、原油の貯蔵急減により、原油価格は1バレル75ドルを超え、100ドル近くまで上昇。これに伴い、石油関連建設資材の値上がりが予想されていました。

  日本では、リーマンショック以降、この10年、建設資材、施工者人件費は底ばい状態が続いていました。住宅業界にとっては渡りに船。なので、日本でも景気回復が続く限り、住宅価格は上昇へ。一度上がった住宅価格は簡単には、元に戻らないと考えたほうが良いと思います。

   次のグラフでは、2015年を100とすると、コロナ前の20年1月~21年1月までは105%と比較的落ち着いていました。
   21年1月北米寒波、22年2月ロシア、ウクライナ進攻のころから上昇をはじめ、24年4月の建築工事費は 138%越えに上昇しています。つまり、 4年前の坪単価が60 万円なら、現在は約 83 万円ということになります。
ハウスメーカーだけで見ると 坪当たり100万円前後の相場となっています。
ハウスメーカー名 ・構造 ・坪単価(万円)
積水ハウス・ 鉄骨・木造 ・100~130
ダイワハウス・ 鉄骨・木造 ・80~100
住友林業・ 木造 ・80~110
セキスイハイム・ 鉄骨・木造・ 80~100
ミサワホーム・ 木造・鉄骨 ・75~90
パナソニックホーム ・鉄骨・木造・ 80~100
トヨタホーム・ 鉄骨 ・70~90
三井ホーム ・2x6 ・100~130
ヘーベルハウス ・鉄骨 ・80~100
ヤマダホームズ ・木造・ 60~80
タマホーム ・木造・40~65
一条工務店 ・木造・2x6 ・75~95
桧家住宅・ 木造 ・50~70
クレバリーホーム ・木造・ 50~70
アイフルホーム ・木造・ 50~70
アキュラホーム ・木造・ 40~60

・23年度のハウスメーカー契約坪単価
上ページのデータは23年、ハウスメーカー比較マイスターより抜粋しました。
 注文住宅の実際の坪単価は、間取り、敷地条件等によっても変わるため、あくまで参考程度で願います。
  坪単価だけで見ると、大手ハウスメーカーよりも、住宅工務店のほうが安いといえます。

・今後どうなるでしょうか
 2023年に入って、世界的にインフレが進行しています。日本は始まったばかりです。物価の値上がりがあるとしても、労働力不足から賃上げは必然です。日本の賃金は世界に比べて出遅れているので、企業体力のある大手から賃金は加速度的に上昇が見込まれます。
23年5月、米国では、住宅ローン金利は7%前後。それでも5月の米国住宅着工数は年率換算で1、631千戸、昨年11月から減少していた着工戸数が前月比21,7%と急回復しています。落ち着いていた木材価格も上昇の気配。世界的には、木材不足に変わりがありません。さらに危惧するのは、ウクライナ戦争終結でもあればたちまち復興で木材不足に陥る可能性もあります。
建設物価、人件費、急上昇時には、お客様にも負担をしていただくような対策は必要と思います。したがって、住宅の建築費は今後もしばらく上がり続けるのではないでしょうか。

 日本では、インフレ率が4%に近付くと住宅ローン金利も急上昇する可能性大です。購入予定者にとっては、ますます厳しくなっていきそうです。

 とはいえ希望もあります。円安が高止まり、インフレが進むとすれば、海外への輸出は増え、企業の収入も増え、所得も増えれば住宅ローン固定型を選択している人は返済が楽になります。
 今から、契約する人は多少高くても固定型を選択すれば、将来インフレで所得が増えれば、借入額は変わらないので返済は楽になるはずです。どの国でも高金利は長く続きません。日本のバブルも米国のバブルも5~7年で下降に転じています。政府がインフレ対策をとるからです。という事で、迷っているお客様は今ならまだまだチャンスです。住宅会社にとっては契約促進の理由になると思います。

 ただ、インフレが加速すると、客層が高額所得層に変化し始めます。米国でも高額住宅のほうが売れています。高所得層はより豪華さ、大きな空間を求めるようになります。
 80年代後半のバブル時では、インフレ、金利上昇で低所得者、ローコスト住宅を求めるお客様は減じたが、高所得層はより高額な住宅を求めるので受注戸数は減じても受注金額、利益額は上昇していました。なので、今から設計、営業の対応準備が必要です。高額住宅に対応できない中小の住宅工務店、特徴のない工務店は新築住宅の受注は難しくなってきます。
ご参考まで。
2024・6・1
住宅工務店のコンサルタントをしています。
ハウスビルダー販売支援研究所 代表 大出 正廣


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