漫画のジャンルによっては、動きのある絵を描くことが、必ずしも必要ではないのだが、話の流れによっては、描かざるを得ない時もある。
基本的に私は、まず美術センスはない、そして記憶力もそれほどよくはない。
そもそも私は、学生時代、美術の成績はずっと「2」だった。
イラストを描くのが得意だとかなんとか言っておいて、2はねーだろ、2は!
と思った人も多いかもしれない。ちゃんと真面目に授業を受けていたし、作品も真面目に仕上げたつもりなんですが、成績はもうずっと2で、3以上になることはついぞありませんでした・・。
さて、話を戻しますが、アクションシーンを脳内妄想だけで、それっぽく描き上げるというのはプロでもなかなか難しいと思います。私も、背負い投げを決めているシーンを、最初、脳内妄想だけで頑張って描こうとしたんですが、無理でした。そこで、ネット上にある写真をもとに、模写しながら、それっぽく描き上げてみました(サムネのコマ内の絵)。
一番、楽なのは、そのまま写真を貼り付けてトレースすることなんですが、それをやってしまうと、実力以上にリアルな絵になり、逆に不自然になるんですよね。しかも実力には一切、プラスにならない。なので、トレスはお勧めしません・・まあ背に腹は代えられない場合はトレスもありかもですが。
他に、デッサン人形、PCソフトの3Dデッサン人形、を使うという手もありますが、これもある程度、背負い投げしているときのイメージがそもそもないと、人形をどういう形にしたらいいかわからないので、結局使えない、ということになります。ただ、体の各関節の位置とか、全体的なバランスを見るのには役立ちますね。でも、あまり深く考えすぎると、そもそも漫画は描けないし、全然先に進まなくなっちゃうんですよ。考え出すときりがないですから。
もう、極論を言ってしまうと、アクションシーンを描かない、というのも全然ありだと思います。いや、でも話の流れで必要になるときもあるって言ったじゃん?って思うかもしれないけど、そういう場合は、もう強引に、読者に状況を理解させるのです。
たとえば、忍者がかっこよく屋根に飛び上がるシーンが描けない、のであれば、それを見ている敵の顔をアップのコマに「忍者が屋根に上がったー?!」とか吹き出しにセリフを書いとけばいいのです。そうすれば読者は、状況を理解することができます。漫画は絵のうまさ、アクションシーンなどよりも、話全体の面白さ、読みやすさ、が重要なので、ささいなことにとらわれずに、強引に描きすすめていくのも、大事です。それで作品が完成しないよりはマシなのですから。