【生き方を変える1冊】ずっと出版業界にいる私が、近年これほど息の長いヒットを見たことがない

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出版業界には、ある意味で残酷な現実があります。
どれほど話題になった本でも、売れ行きが落ちれば書店から姿を消していく。
ベストセラーですら半年、長くても1~2年で目立つ場所からは外れ、新刊の波に押し流されていく。
これは出版業界に30年以上身を置いてきた私が何度も見てきた光景です。
ところが、その常識がまったく通用しない本があります。
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』です

この本が発売されたのは2020年。
今から6年前です。
出版業界の感覚で言えば、6年前の本が今なお大型書店の目立つ場所に平積みされ、POP付きで展開されていること自体が異常です。
しかも一部の書店だけではありません。
全国の数多くの書店で、今なお「売れる本」として扱われ続けています。

累計77万部突破。
近年、ここまで長期間にわたって支持され続ける本を私はほとんど見たことがありません。
稲盛和夫さんやドラッカーのような超定番の名著は別として、比較的新しいビジネス書・自己啓発書でここまで息の長いヒットは極めて珍しい存在です。

では、なぜこの本は6年経った今も読み継がれているのでしょうか。

日本人が本当は聞きたかった言葉

この本の主張は非常にシンプルです。
「お金を残すことばかり考えるな」
「経験にお金を使え」
ということです。

当たり前のように聞こえるかもしれません。
しかし、実はこれが多くの日本人にとって衝撃だったのです。
私たちは子どもの頃から、
「貯金しなさい」
「無駄遣いするな」
「老後に備えろ」
と言われ続けてきました。
だから、お金を使うことにどこか罪悪感があります。
でも本当にそうでしょうか。

旅行に行くこと。
大切な人と食事をすること。
学びたいことを学ぶこと。
新しい体験をすること。
それらは単なる消費ではありません。
人生そのものです。

本書は、そのことを真正面から私たちに突きつけてきます。
人生には「今しかできないこと」がある
私がこの本を読むたびに思い出す出来事があります。

2023年、私が総合プロデュースした出版賞の授賞式でのことです。
俳優の 桃井かおり さんが受賞されました。
記者から、
「なぜこの賞を受賞しようと思ったのですか」
と質問された時、桃井さんはこう答えました。
「どうしてもこの賞が欲しかった」
そして続けて、
「私は72歳。10年後には行きたい場所に行けないかもしれない。やりたいことができないかもしれない。だから今やる」
という趣旨の話をされました。

桃井さんはロサンゼルス在住です。
授賞式のために自費で渡航費を負担し、日本まで来てくださいました。
決して安い出費ではありません。
それでも、その経験を選んだのです。

私はその姿を見ながら、
「ああ、この人は人生を生き切ろうとしているんだな」
と感じました。
まさに『DIE WITH ZERO』が伝えようとしている生き方そのものでした。

あなたは何を先送りしていますか?

この本が長く支持されている理由は、お金の話をしているようで、実は人生の話をしているからだと思います。
本当は行ってみたい場所がある。
本当は挑戦してみたいことがある。
本当は会いたい人がいる。
でも、
「もう少しお金が貯まってから」
「仕事が落ち着いてから」
「時間ができたら」
そう言って先送りしている。
その間にも、私たちは確実に歳を重ねています。
体力も気力も永遠ではありません。
だからこそ、この本は問いかけます。
「あなたは本当に人生を使い切っていますか?」
と。

最後にあなたに聞きたい

もしあと10年しか元気に動けないとしたら、あなたは何をしますか?
行きたい場所はどこですか?
誰に会いたいですか?
どんな経験をしてみたいですか?

その答えの中に、あなたが本当に望んでいる人生が隠れているかもしれません。

私はこの本を何度も読み返しています。
そして読むたびに、「もっと経験しよう」「もっと人生を味わおう」と思わされます。

本が好きな人はもちろん、普段ほとんど本を読まない人にもおすすめしたい一冊です。
あなたは、この本の考え方に賛成ですか?
それとも反対ですか?
ぜひコメントで教えてください。
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