「本を出したいんですけど、何から始めたらいいですか?」
これは私がいちばんよく受ける質問です。
そして、その次に必ず出てくるのがこうです。
「でも、私には出版できるようなネタなんて何もないんです」
……いや、それ、本気で言ってますか?
実は、あなたにも“出版できるネタ”はすでにあります。
ただ、それに気づいていないだけなんです。
出版のスタート地点は「掛け算」にある
出版の準備は、企画書でも、出版社への営業でもありません。
もっと前の、たったひとつのステップから始まります。
それが——
自分の特技・趣味・仕事・夢中になっていること・実績を「掛け算」すること。
たとえばこんな感じです。
料理×子育て
元銀行員×ミニマリスト
元引きこもり×SNSマーケター
スポーツ好き×心理学
このように「自分の断片」を組み合わせていくと、
「他の誰にも真似できないあなた」が浮かび上がってきます。
この“掛け算こそ”が、出版の第一歩なのです。
私の場合の「掛け算」を公開します
私自身もこの考え方で自分を見つめ直してみました。
すると、こうなりました。
雑誌と書籍の両方の編集経験
週7回スポーツクラブでランニング
恋愛心理に特化した本を何百冊も編集
テレビ出演経験あり
……掛け算すると、こうなります。
「スリムな体型を維持したまま、恋愛心理に異常に詳しい編集者」
日本に何人いるでしょうか?
おそらく、ほぼいない。
つまり、これが私の“唯一無二”の立ち位置です。
これを軸にすれば、「恋愛心理×出版業界」という切り口で本を出せる。
これが私の「武器」なんです。
「どこにでもいる人」が、掛け算で“唯一の存在”に変わる
たとえば、こんな人がいます。
もうすぐ60歳になる男性。
渋谷で路上ナンパをして、女性とホテルまで行ってしまう。もちろん同意の上。
……ここまでは“変わったおじさん”です。
でもこの人、実はこの経験を徹底的に分析し、言語化し、再現性のあるメソッドにしたんです。
結果、「ナンパの超達人」という肩書を持ち、今では3冊目の本を出版目前。
「中年男性×ナンパの達人」
これ、完全に唯一無二です。
同じ経験をしている人はいても、
それを「伝えられる人」は、この人しかいない。
出版とは、まさにこの「伝える力」を形にすること。
あなたにも、同じように“誰にも真似できないストーリー”があるはずです。
あなたが今すぐやるべきこと
では、どうやって始めればいいのか?
やることはたったひとつ。
ノートを開いて、あなたの掛け算を書き出すこと。
次の5つを書いてみてください。
得意なこと
夢中になれること
仕事でやってきたこと
人に感謝されたこと
自分にしかできない経験
これらを組み合わせて、「○○×○○」と書いていく。
10個も書けば、必ず“光る組み合わせ”が出てきます。
それが、あなたの出版テーマの“原石”です。
「私にもできそう」と思ったら、もうスタートしている
出版は、特別な才能がある人のものではありません。
大切なのは、「自分の人生を編集する力」です。
あなたの過去も、挫折も、成功も、すべて素材。
その素材をどう掛け合わせるかで、
“唯一無二の著者”になれるかどうかが決まります。
出版社にアプローチする前に、まずは自分を編集してください。
掛け算ノートを作る。これが、出版の最初の一歩です。
最後にひとこと
「本を出す」って、思っているよりずっと簡単です。
むしろ、“自分を知らないまま出版しようとする”ほうが難しい。
だからこそ、まずは今日。
あなた自身の「掛け算ノート」を作ってみてください。
それが、未来の著者としてのあなたの“はじまり”です。