霜と、三日月と、わたしの特権。

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コラム
今朝、窓の外をふと見たら、
一面に霜が降りていました。

天気もよくて、朝日が差して、
その霜はキラキラと光っていました。

ただの霜です。
冬にはよくある、なんてことはない、霜。
でもその輝きは、
“今”という時間の中にしか存在しないものでした。

日が高くなれば溶けてしまうし、
空が曇っていれば光ることもなかった。
その朝、そのタイミングで、その窓から見た景色――
それはまるで、私にだけ与えられた風景のようでした。

そういえば昨日の夜は、
空に細い細い三日月が浮かんでいました。
赤くて、細くて、今にも消えてしまいそうな月。
雲ひとつない空に、ただ静かにそこに在るあの月を、
私はほんの少しの時間だけ見上げていました。

どちらも、ほんのわずかな一瞬。
でも、私がそれを見た“その時”にしか出会えなかった光景です。

その瞬間、ふっと頭に浮かんだ言葉がありました。

「特権」

ああ、これは今、私に与えられた特権なのかもしれない。
霜を見たこと。
三日月を見上げたこと。
“そのタイミングで気づけた”ということ。

そして思いました。
いいものを食べたから、
いい服を着たから、
いいことが起こったから――
そういう「外からのご褒美」じゃないところで感じたこの幸せ。

ただの霜を見て、特別だと思えること。
月を見上げて、泣きそうになること。
そうやって、なにも求めていないのに、
静かに心がふるえる瞬間に出会えること。

それが、きっと一番の豊かさなんだと思います。

幸せって、なにかを“得る”ことよりも、
“感じられること”そのものなんだなって。
今朝の霜が、そう教えてくれました✨




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