ナンバー2「女教皇(女祭司)」

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大アルカナの2女教皇

英語読みだとハイプリエステスと言いますが、日本語読みでは女教皇だったり女祭司だったりちょっと呼び方が違うこともあります

名前の呼び方は違っていても宗教組織のトップということですので、あんまり呼び方は気にしなくてもいいのかなと思います

気にするところとしては、カトリックでは教皇・司祭というのは男性しか認めないとされていますので、女性の教皇というのはあり得ない存在というような意味合いも持っています

モチーフとされているのは女教皇ヨハンナ
伝説上の人物で歴史家の間では創作上の人物なんじゃないかと言われているようで、風刺的なものとして見られているのだそうです

少し話がそれましたが、女教皇はリーダー的な存在で人々を導く規範となるような人物を表します

一方先ほど申しましたようにローマ教皇に女性はなれないという決まりがあることから、女教皇はつかみどころがないようなハッキリしないような、概念的なものを象徴しているとも考えられます

そういった意味でも象徴的なカードなのかなと思います

カードの意味としては「規範・静・直感的・聡明さ」などがあります

絵柄から感じられるものとしては、左右のふたつの柱が白と黒でハッキリとしていることが特徴的で

黒い柱に刻まれている「B」とはボアズ (Boaz)

白い柱に刻まれている「J」とはヤヒン (Jachin)

それぞれヘブライ語で「Boazが闇」「Jachinが光」を表すとされていて、こちらのモチーフはエルサレム神殿にあったとされる柱からきているのだと言われています(Wikipediaに載ってます)

私はあまり歴史に明るくないのでこれらがどう関係するのかはよくわかりませんが、白と黒って単純に「白黒つける」などと言いますからハッキリするような感じの印象を受けます

正義のカードと少し似た感じがあって、正義は「法」で白黒ハッキリさせるようなイメージであるのに対して、女教皇は法というよりは教典のようなものを持っていることもあるので、法律ではなくモラル的なもの。やさしさや思いやりなどのふわっとしたものでの正しさなのかなって思うんですね

女教皇の座っている前には月のようなモチーフが描かれていますので、どこか幻想的で精神世界の部分をあらわすようなカードなのではないかと思います

すこし長くなってしまいましたが、女教皇は規律や白・黒といったハッキリしたモチーフがあるのに反して、月のように幻想的で女教皇という立場の概念的な意味合いがおもしろいカードです

個人的にはハッキリするんだかふわっとするんだかわからず、最初のころはなかなか読みづらいカードのひとつでした

今は女教皇の表すハッキリとしたものとは、精神などもともと掴みようのないふわっとした世界のものでのハッキリとした概念といった意味なのかなと思うようになりました

長くなってしまい読みづらいとは思いますが、女教皇のことあなたはどのように感じますでしょうか?
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