過去にUD-301を改造したものをヤフオクに出品したところ大変好評でしたので、もう一機予備で新品購入したUD-301も改造することにしました。
【改造前】
黄色い枠で囲った箇所が改造対象です。
・MUSES8920(I/V変換用オペアンプ)
・Suncon AX(カップリングコンデンサ)
・NE5532(LPF、平衡出力増幅用、差動合成用)
【改造後】
・オペアンプソケット化(MUSES8920撤去し、ICソケットに換装)
・東信UTSJ+0.1uFパラ換装
・MUSES8920AE換装
★見た目も大切な機能の一つですので、ある程度は縦横高さを意識した部品配置となっています。
詳細は以下の通りです。
1.メイン基板オペアンプのICソケット化(MUSES8920→ソケット化)
MUSES8920を撤去し、オムロン製のICソケットに交換しました。
このオペアンプは、DA変換ICから出力される電流を電圧信号に変換するもので、いわゆる「I/V変換」と呼ばれるものです。
元々取り付けられていたMUSES8920はきれいに取り外し、ヘッドホンアンプ基板に移設して使用します。
2.電源用コンデンサの交換(KMG→LXZ)
日本ケミコンKMGは、一部を除きすべてLXZ(低ESR品)に交換しました。
青いコンデンサがLXZです。オペアンプICソケットの横に位置するコンデンサは、オペアンプ装着時の邪魔にならないよう横倒しに配置しています。
これにより、以下のように変換基板を使用したオペアンプが装着可能になります。
3.LPF用、平衡増幅用、差動合成用オペアンプの交換(NE5532→MUSES8920AE)
I/V変換用オペアンプから出力された信号は、85kHz以上をカットするためのオペアンプ(ローパスフィルタ)と、その先にある電子ボリュームを経由して、平衡増幅用、差動合成用と呼ばれるオペアンプに続きます。
いずれもNE5532(表面実装型(SOP))が使用されています。
以下は表面実装型のMUSES8920「AE」に交換した後の写真です。
4.カップリングコンデンサの交換
電源用と同じSUNCON AXがカップリングコンデンサとして流用されていたため、音響用コンデンサの東信UTSJに交換しました。
0.1uFのフィルムコンデンサを事前にUTSJと合体させています。
カップリングコンデンサは音声信号が直接通過するため、音質に与える影響がオペアンプに次いで大きいです。
以下はYAMAHA CD-S2000のライン出力バッファの回路です。
電解コンデンサとフィルムコンデンサを並列に接続すると、それぞれのコンデンサの特性を補完し合うことができます。
低周波数帯では電解コンデンサが主要な役割を果たし、高周波数帯ではフィルムコンデンサが主に高域の信号を通過させ、低損失で高周波特性を改善します。
また、電解コンデンサは熱を加えると劣化しますが、通常は電圧を加えることで「自己修復」します。
ところが、カップリングコンデンサはわずかな電圧しか印加されないため自己修復作用が望めません。
そのため、許容耐圧の範囲内で一度コンデンサに電圧を加えて充電を行い、ゆるやかに放電させることでエージングを行っています。
十分なエージングが完了し、コンデンサ内に電気が溜まっていないことを確認した後に、エージングが台無しにならないよう、基板に素早くはんだ付けを行います。
5.ヘッドホンアンプ基板のコンデンサ交換
ヘッドホン基板もICソケット化とカップリングコンデンサの交換を行いました。茶色いコンデンサはKMGですが、LXZへの交換は対象外としました。
オペアンプは、メイン基板(I/V変換)から取り外したMUSES8920移設しています。
なお、右側にある表面実装型オペアンプ(4580)はDCサーボ用オペアンプのため、音質には直接的な影響ありません。そのため、こちらも交換G対象外です。
以上、言葉足らずな説明もあるかと思いますが、部位別の改造箇所についての説明でした。