パーソナリティ(人格):能力・気質・性格の3要素から構成され、遺伝的要素と後天的な要因の両方に影響を受けながら形成されます。
類型論:性格をいくつかに分けた典型的なタイプ(類型)に当てはめます。
クレッチマー:ドイツの医学者、精神科医。性格と体型の関連を指摘し、分裂気質は細長型、循環気質は肥満型、粘着気質は筋骨型に多いとしました。
ユング:スイスの精神科医・心理学者。ブロイラーに師事して深層心理について研究、フロイトの精神分析学も学び、分析心理学を創始しました。また、ユングは全体性と相補性の観点から、性格を内向型・外向型の2つの態度と「思考」「感情」「感覚」「直観」の4つの機能に分類し、「タイプ論」を展開しました。
分析心理学:ユングが創始。フロイトが個人の体験による個人的無意識を重視したのに対し、夢や神話を通して人類の共通の無意識(集合的無意識)を解明しようとします。ユングは集合的無意識の中にいくつか元型があると分析しましたが、この理論に立つと人間には誰しも理想的男性像(息子→夫→父)や理想的女性像(娘→妻→母)を持っていることになり、悲惨な環境の中に育っても必ずしも非行に走るわけではなく、この元型が羅針盤のように作用して、人を正しい方向に導く役目をすることが説明されます。
内向型:外界よりも、自分の心の内奥に深く沈み込み、思念やイメージを重ねていくようなタイプ。
外向型:周囲の他人や実際に起こる出来事などに自然と関心が向いていくタイプ。
思考:与えられた様々な表象内容を、それ固有の法則に従って概念化し、相互に関連付ける心的機能であり、「それが何を意味するのか」を示してくれるもの。
感情:与えられた様々な表象内容に対して、それを概念化したり関連付けたりせずに、主観的に受け入れるか、拒むかを判断するような心的機能であり、「それにいかなる価値があるか」を確認してくれるもの。ユングは思考と感情は与えられたものに対して価値判断を含んでいるので、合理的機能と分類しています。
感覚:物理的な刺激を知覚として脳に伝えてくる身体的な心的機能であり、「そこに何かが存在すること」を示してくれるもの。
直観:知覚を無意識的な方法によって伝える特別な心的機能であり、概念化や関連付けを経ることなく一挙に出来上がった全体として認識するもの。ユングは感覚と直観は与えられたものをそのまま受け取り、価値判断を含まないので、非合理的機能と分類しています。
元型(アーキタイプ):集合的無意識の領域にあって、神話・伝説・夢などに、時代や地域を超えて繰り返し類似する像・象徴などを表出する心的構造。祖型。ペルソナ(社会的役割や性別役割として他者に見せている自己イメージ)、シャドウ(影、否定的・消極的な自己イメージ)、アニマ(男性の内なる女性性)、アニムス(女性における男性性)、太母、老賢者、トリックスターなど。
シュプランガー:ドイツの哲学者・心理学者。人々の生活を方向づける価値観や関心によって、人間の性格を理論型・経済型・審美型・社会型・権力型・宗教型の6類型に分類しました。
理論型:真理や普遍的本質を重視し、物事を客観的に扱います。
経済型:金や財産に最大の関心を示し、損得勘定で行動します。
審美型:美を求めて生き、幻想を通して現実を見ます。
社会型:愛を最高のものとし、他者への共感や思いやりに価値を置き、他人と共に生きようとします。
権力型:支配と優越への欲求が強く、他人に命令しようとします。
宗教型:完全に満足できるような最高の価値を求めます。
特性論:性格を比較的多数の基本単位(特性)に分け、各特性の程度を量的に測ります。
アイゼンク:ドイツの心理学者。向性(外向-内向)、神経症的傾向、精神病的傾向の3つの次元を定義し、これらの量的組合せから性格の差異をとらえようとしました(次元的分析)。
性格の5因子(ビッグファイブ)理論:性格検査で使われる基準。一般に、(1)外向性、(2)神経症的傾向、(3)開放性、(4)協調性、(5)誠実性、の5因子によって人格を理解します。