寝ているときは潜在意識につながりやすい、と言われている。
沙織もよく夢を見る。
ただ、沙織の夢は最近、現実離れしていることが多くなったが、
以前はほとんど、仕事の夢ばかりだった。
《仕事に自信のない人が夢の中でまで仕事をして、追い付こうとしている》
らしい。
仕事に自信がない、なんてことは絶対にない!!
最近はありがたいことに占い師としてのお客様も増えてきて、
占い師としても自信がついてきているが、
現実的な夢は本業の方である。
沙織の本業は【正解がない】のである。
医療・教育・福祉の関係の仕事の方ならご存じかと思うが、
この業界においては【正解がない】
《虐待》は絶対にしてはならない、が、それ以外は
本人のお気に召すまま勝手にどうぞ、とも言えないし、
支援者や家族の意見を押し通すのもまた、違う。
《医療》では制限が正しいとしても、生活を考える《福祉》では
制限しない、という場合もあるし、
学校教育もマイナスの関りが生徒を育てたりもするから、
学びになったりする。
悩みながら仕事をするから、自信がない、というより、
何が正解なのかを常に考えているからだと思う。
その中で、沙織自身の課題でもあるし、
誰も教えてくれないのだが、
《暴力を許すべきか、許さぬべきか?》である。
個人単位では、父から、彼氏から、夫から・・・
とうてい許せないのだが、結果的には
《学びにつながったから良しとしよう。》と折り合っている。
これは、どんなに内観しても答えが出ない。
カードにも《許しと学び》はあるのだが、
暴力、特に殺人未遂レベルとなると、許してはいけない気がする。
心の傷も同様で、傷つけた相手を許していいものか、悩ましい。
当然、集団レベルで考えたら、
犯罪やイジメや戦争を肯定する考え方なので、
絶対に許してはいけないと思う。
話は戻るが、夢占いができるかどうかは微妙だが、
それでも、なんとなく、夢でのメッセージは分かる。
最近は、どっちがカウンセラーなのか、分からなくなってきているが、
沙織のカウンセリングの先生が、
前回の占いの結果をうれしく思って、寝たら、
院長の夢を見たらしい。
「嫌いだ」「こっちに来るな」と言われたらしいが、
亡くなった人は普通、話さないため、よく会話できたと思うが、
カウンセラーの先生が言わせたセリフだと思った。
こっちに来るな、は当たり前で、
「あの世に来るな」という意味である。
自分に執着しないで、残りの人生を楽しんでほしい、
と沙織には思えたが、念のため、カードを引いた。
「もし、自分を信じるなら」
「待っていてほしい。必ず迎えに行くから。その日まで」
「いつまでもこだわっていないで、夫の死から回復してほしい。」
というようなカードの答え。
まんまではないか?!
嫌いなのは本人ではなく、夫への執着心だったのね・・・
《愛》と《執着》の違いはまた、今度。
沙織も明確な線引きは出来ていないけどね。
今日も鑑定、お待ちしております。