私が新人の頃の話
ある妊婦さんが帝王切開でお産することになりました。
赤ちゃんは頭位(頭が下にある)だし、お母さんに特別何か問題があったわけではない。ただ、この数か月、尿が出づらい・腰が痛いと訴えていました。
妊娠後期には良くあることだし、赤ちゃんがいるので詳しい検査も出来ない。
でも予定日になっても生まれない。
なぜだろう。
結局、帝王切開でお産することになったわけですが、
当日お腹を開いてみると、
お母さんの卵巣に腫瘍があることが分かりました。
しかも、悪性の可能性が高い。
帝王切開でなければ分からなかったでしょう。
赤ちゃんは、自分とお母さんを生かすために自然分娩(経腟分娩)ではなく、帝王切開を選んだのです。
まとめ
赤ちゃんが生まれるのは奇跡です。
妊娠から出産までいくつもの数えきれない壁が存在します。
その壁をお母さんと赤ちゃんは一緒に乗り切っていきます。
予定日を過ぎて生まれないと焦るときもある
早産や未熟児で生まれてくるときもある
でも必ずそこには意味があります。
お母さんと赤ちゃんにとって一番ベストなタイミングと方法と時期だったのです。
思い通りにいかないのが出産であり、育児です。
しかし、そこには意味があります。
命の尊さを感じましょう。
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