短い時間だから安産?分娩所要時間について知ってほしいこと。

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分娩所要時間とは?

陣痛開始から、赤ちゃんが生まれて、胎盤が出た時間までを分娩所要時間と言います。

陣痛は、子宮収縮が10分以内に規則的に来ている状態を言います。
分娩の初期は、いきなり規則的に子宮収縮が来ることは少なく、前駆陣痛というものがあること多いです。

前駆陣痛は、子宮収縮が不規則で分娩が進まない陣痛です。
この前駆陣痛はあまり痛みを感じない人もいれば、本陣痛のように痛みを伴う人もいます。

私は、前駆陣痛でも結構痛みを感じました。

この陣痛の開始をいつにするかという所は助産師にもよりますし、妊婦さんの感覚によるところも大きいのでかなりアバウトです。

例えば、前駆陣痛がそれほど強くなくて、いつの間にか陣痛が10分以内に規則的になっており、気づいたら痛みが結構あったというケースも多いです。

その場合、病院について助産師に「いつから規則的に痛みがありましたか?」と聞かれても、だいたい〇時ころですと答える妊婦さんが多いです。
しっかりストップウォッチで計測していない限り、妊婦さんの記憶と体感で陣痛開始と診断することになります。

そのため、分娩所要時間が短いから良いとか、長いから大変だったと簡単には言い切れないのです。

陣痛誘発剤を使用した場合

予定日を超えても赤ちゃんが生まれない場合は、陣痛誘発を行うことがあります。

子宮収縮を促す薬を内服をしたり、点滴をしたりして、陣痛をおこしていきます。
点滴の場合は、微量から開始し徐々に点滴量を増やしていきます。
内服の場合は決まった時間ごとに薬を内服していきます。

この場合は、薬を使用している間はフルモニター(24時間陣痛計をつけっぱなし)にします。

すると、陣痛が10分以内にあるかないかは一目でわかります。

10分以内に陣痛が来て、そのまま子宮口が開いていけば分娩が進んでいきますから、分娩開始が分かりやすいです。

しかし、薬をやめると子宮収縮がなくなる人もたくさんいます。
なので、10分以内に規則的に子宮収縮があることが、必ずしも分娩を進行させるかと言うと別の話になります。

まとめ
つまり、陣痛の開始はかなり分かりにくくアバウトなのです。
自宅にいた時に痛みがあれば、なおさら陣痛開始は妊婦さんの記憶や体感によって決まります。

そのため、分娩所要時間が短いから安産、長いから難産と簡単に決めることは出来ません。

また、分娩所要時間は、お母さんと赤ちゃんのペースで決まります。
ペースが崩れると、命の危険があるのがお産です。

マラソンと一緒です。
自分のペースが崩れたら走っていられなくなりますよね。

いつ生まれるんだろう、どのくらい時間がかかるんだろう、分娩時間が長かったから難産だったんだという簡単な話ではなく

いかに母子のペースを崩さず、安全に走り切ったかが大切になります。
安全に走り切ることが出来れば、母子ともに安全にお産を終えることが出来るはずです。

赤ちゃんの心の声に耳を傾け、一緒に陣痛を過ごしていることを忘れないでください。

無理をせず、自分と赤ちゃんのペースを大切にして陣痛を待ちましょう。
陣痛が始まったら、赤ちゃんと一緒に頑張ろうと前向きに陣痛を捉えましょう。
陣痛は決して怖くありません。







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