レポートを書くときに、もっともむずかしいと感じるのが結論の部分ではないでしょうか。
序論で研究の目的や背景をしめし、本論でじっさいの調査や分析の内容を述べてきましたが、 結論ではそれらをどのようにまとめればよいのかわからない と頭を抱える学生さんは少なくありません。
また、 結論の分量はどのくらいにすればよいのか 、 結論ではどんなことを書けばよいのか といった疑問をもつ人も多いでしょう。
でも、ご安心ください。
この記事では、レポートの結論を書くときの基本的な考え方とポイントについて、くわしく解説していきます。
結論の役割や内容、分量などの基本的なルールについて理解したうえで、実例をもとにして 適切な結論の書き方 をマスターしていきましょう。
最後まで読めば、レポートの結論に関する知識がしっかりと身につき、自信をもって結論を書けるようになりますよ。
結論の基本的な考え方
結論の役割と内容
レポートの結論は、 本論で述べた内容を要約し、研究の成果をまとめる 重要な役割をはたします。
したがって、結論の内容としては以下の3点がかかせません。
1.研究の目的や問いに対する答えを述べる
2.本論の内容を簡潔にまとめる
3.研究の意義や限界点、今後の展望などに言及する
ここで大切なのは、 序論で提示した問いに対して明確に答えを示すこと です。
そのためには、本論の内容を十分に理解し、要点をおさえてまとめる必要があります。
また、自分の研究の意義や限界点を把握したうえで、 今後の課題や展望についても言及する のが望ましいでしょう。
このように、結論では研究全体を総括し、読み手に研究の成果をわかりやすく伝えることが求められるのです。
結論の分量は全体の10~15%
レポートにおける結論の分量ですが、おおむね 全体の10~15%程度 が適切だといわれています。
たとえば、レポートの本文が4,000字の場合、結論の文字数は400~600字が目安となります。
ただし、これはあくまで一般論であり、 研究内容に応じて柔軟に対応することが大切 です。
結論として必要十分な内容を過不足なく記述することが何より重要ですから、分量にはこだわりすぎないようにしましょう。
とはいえ、結論があまりにも短すぎたり長すぎたりすると、バランスが悪く感じられることは確かです。
おおよその目安をおさえつつ、研究の特性にあわせて 適切な分量で結論をまとめる ことが求められます。
結論における2つの禁忌
結論を書くうえで、避けるべきこと(禁忌)が2つあります。
ひとつは「新しい内容を導入しない」こと、もうひとつは「結論の正しさにこだわりすぎない」ことです。
順を追って説明していきましょう。
新しい内容を導入しない
レポートの結論では、 本論で述べていない新しい内容を導入してはいけません 。
これは多くの学生が陥りやすい間違いのひとつです。
本論でふれなかった新しい話題を結論でもちだしても、根拠が不明確になるばかりか、論理の一貫性が失われてしまいます。
あくまで 結論は本論の内容をまとめたもの であるべきですから、本論の範囲内で要点を述べることが肝心です。
もし本論を執筆していて、どうしても盛り込みたい新しい内容があれば、それは 本論で追記する のが筋というものでしょう。
結論の正しさにこだわりすぎない
レポートの結論では、必ずしも 絶対的な正しさを追求する必要はありません 。
研究テーマによっては、明確な答えを出すのがむずかしい場合もあるでしょう。
そのようなときは、自分なりの考察を述べたうえで、 今後の課題として残ることを明記する のがよいでしょう。
レポートはあくまで学生の研究成果をまとめたものであり、完璧である必要はないのです。
むしろ結論の正しさよりも、 論理の一貫性や考察の深さが評価のポイント となります。
もちろん、明らかな誤りをのこしたままでは困りますが、「絶対にまちがいのない完璧な結論」を目指す必要はないのです。
結論を適切に書くためのポイント
序論で定義した疑問に答える
レポートの結論を適切に書くためのポイントの1つ目は、 序論で提示した問いに対して明確に答えを示すこと です。
序論では研究の目的や背景、解決すべき課題などについて言及しますが、それらはすべて 「問い」の形で具体的に提示する 必要があります。
そして結論では、その問いに対する答えを端的に述べることが求められるのです。
もし仮に、序論と結論で 問いと答えが対応していない ようだと、読み手は「結局、何が言いたかったのかわからない」といった印象をもつでしょう。
序論で明示した問いを意識しながら、 結論で適切な答えを示す ことが肝要だといえます。
序論と結論だけ読んで論旨が通るようにする
レポートの結論を書く際のもう1つの重要なポイントは、 序論と結論だけを読んでも論旨が通るように することです。
つまり、序論と結論を合わせて読めば、研究の目的や成果の要点が 過不足なく伝わるような内容 にするということです。
前項でも述べたように、序論で提示した問いに対して、結論できちんと答えを示すことが大切ですが、それだけでは不十分な場合もあります。
研究の意義や課題、自分の見解など、 序論や本論で述べた重要な内容を再度まとめる ことで、論旨をいっそう明確に示すことができるでしょう。
序論→本論→結論という論文の流れを、序論と結論の対応でしっかりと サンドイッチ状に挟み込む イメージをもつとよいかもしれません。
本研究の限界点を明記する
レポートの結論では、 本研究の限界点についても言及する ことが望ましいとされています。
限界点とは、自分の研究では明らかにできなかったこと、 研究の方法や対象における制約 など、研究の不十分な点を指します。
たとえば、「今回の調査では◯◯地域の事例しか扱えなかった」「文献の収集が不十分だった」「◯◯の観点から分析できていない」といったことが考えられます。
自分の研究の限界点を 客観的に分析し、具体的に記述する ことで、研究の完成度を高く見せることができます。
むしろ限界点に言及せずに「完璧な研究だ」と主張すると、読み手から「単に限界点に気づいていないだけでは?」と疑念をもたれるおそれがあります。
限界点をきちんと認識していることは、 研究者としての誠実さの表れ だといっても過言ではありません。
判然たる答えを用意する
最後に、レポートの結論では、 設定した問いに対して判然とした答えを示す ことが求められます。
ここでいう「判然とした答え」とは、YesかNoか、AかBか、1なのか2なのかといった 二者択一的な明確な主張 のことです。
序論や本論の記述をふまえて、自分の考えをできるだけ シンプルに表明する ことが重要となります。
たとえ研究の限界点があったとしても、それを補う形で、 現時点での自分なりの答えをまとめる 必要があります。
その答えに確信がもてない場合は、「本研究の結果からは明言できないが、◯◯だと考えられる」のように、 断定は避けつつも一定の見解を示す というのも1つの手でしょう。
いずれにしても、読み手の「で、結局どういうこと?」という疑問に、筋道を立てて答えられるような 明快な結論を心がける ことが肝要です。
結論の書き方の実例
ここでは、レポートの結論の具体的な書き方の例をみていきましょう。
以下は、「SNSが現代社会に与える影響について」というテーマで書かれた、あるレポートの結論部分の一例です。
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以上の考察から、SNSは現代社会に大きな影響を与えていることがわかる。
SNSの普及によって、 情報収集や発信のあり方が大きく変化した 。また、 人間関係の構築やコミュニケーションのスタイルにも変化がみられる ようになった。その一方で、SNSに起因するトラブルや プライバシー侵害などの問題点も明らかになっている 。総じて、SNSという新たなメディアは、 人々の生活を利便性の面で大きく変えた半面、新たな課題をもたらした といえるだろう。
ただし本稿では、SNSのポジティブな効果とネガティブな影響を 包括的に論じることはできなかった 。今後は、SNSが社会に与えるインパクトをより掘り下げて研究する必要がある。とりわけ 世代別の利用実態の差異や、長期的な影響 などを検証することで、SNSと現代社会の関係性がいっそう明らかになるはずだ。その意味で、本研究は SNSをめぐる考察の端緒に過ぎない 。今後のさらなる研究の進展に期待したい。
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この例では、本論の内容をふまえて、SNSと現代社会の関係性について 筆者なりの考察を簡潔にまとめています 。
また、研究の限界点と今後の課題にも言及することで、 考察に客観性と奥行きをもたせている のがわかります。
このように、「研究の成果」「残された課題」「将来の展望」という 結論の典型的な3要素をおさえつつ、全体の分量を調整 すれば、バランスのとれた結論になるでしょう。
実際にレポートを書く際は、自分の研究の特性をふまえながら、この例を参考にしてみてください。
まとめ
レポートの結論の書き方について、基本的な考え方とポイントを解説してきました。
結論はレポート全体の 「顔」ともいえる重要な部分 です。
とかく軽視されがちですが、 序論とともに入念に仕上げる 必要があります。
とりわけ、序論で提示した問いに答えを示すこと、本論の内容を過不足なく要約すること、研究の意義と限界を述べること、明確な主張をおこなうことが 結論で求められる要諦 だといえるでしょう。
本記事の内容を参考に、ぜひ納得のいく結論を書いてみてください。
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