ーー不動産売却の反響が思うように増えない。
ーー売却査定では必ず相見積もりになり、最終的に他社に持っていかれる。
ーーポータルサイトや一括査定は使っているのに、売却が安定しない。
こうした状況で、多くの不動産会社が思うのが「他社は何をしているか」という考えです。
いわゆる、競合分析への第一歩です。
しかし根本的に地域の不動産会社を調べたり、他社のホームページや広告をチェックしたりしている会社は実は多くありません。
また、仮に競合調査をしていたとしても結果が変わらないとしたら、競合分析の前提そのものがズレている可能性があります。
競合分析=他の不動産会社、になっていないか
一般的に不動産会社が競合分析というと、多くの場合「近隣の不動産会社」が対象になるように思えます。
・同じエリアで営業している会社
・売却に力を入れていそうな会社
・実績が多そうな会社
もちろん、現場で査定金額の競争になる以上、これらの会社が競合になることは間違いありません。
ただし、Web上の競合分析としての認識では不十分です。
なぜなら、売主は最初から不動産会社を比較しているわけではないからです。
ネット上での真の競合は「不動産会社」ではない
売主の多くは、いきなり特定の不動産会社に査定を依頼しません。
まず行うのは検索です。
「エリア名 不動産 売却」
「不動産 売却 査定」
こうしたキーワードで検索したとき、
検索結果の上位に並んでいるのは何でしょうか。
ほとんどの場合、上位を占めているのはポータルサイトや大手メディアです。
つまり、ネット上で最初に競合になるのは他の不動産会社ではなくポータルサイトです。
この時点で、自社のホームページや売却ページが検索結果に存在していなければ比較の土俵にすら上がれていません。
競合分析をしているつもりでも、実際には「見当違いの相手」を見ているケースは非常に多いです。
競合対策とは「上位表示されているページとの差分」を見ること
では、競合対策とは何を指すのでしょうか。
それは
「他社の会社概要を真似ること」でも
「実績数を増やすこと」でもありません。
Web上の競合対策とは、自分より上位表示されているページとの差分を把握することです。
検索結果で上位に表示されているページは、理由があってそこに存在しています。
・売主が知りたい情報が整理されている
・比較しやすい形で説明されている
・不安や疑問に先回りして触れている
こうした要素が、ページ全体として成立しています。
競合分析とは、
「どの会社が強いか」を調べることではなく、
「どの会社がなぜ選ばれているか」を分析することです。
ここを取り違えると、
いくら競合調査をしても、対策は的外れになります。
差分を埋めないままLPを作ると、失敗しやすい理由
最近は、不動産売却に特化したランディングページ(LP)を作る会社も増えています。
しかし、競合分析が不十分なままLPを作ると、期待した成果は出にくくなります。
理由は単純です。
競合が何をどこまで説明しているのか、なぜ選ばれているのかを把握しないままランディングページ制作を進めても比較されたときに勝てる構造にならないからです。
LPは「ページ単体」で考えるものではありません。
検索結果
→ ポータルサイト
→ 比較
→ 自社ページ
→ 査定依頼
この流れ全体の中で、自社のLPがどの役割を担うのかを設計しなければ意味がありません。
だからこそ、ランディングページ制作は「デザインの話」ではなく競合分析を前提にした設計の話になります。
不動産のランディングページは「設計」を間違えると逆効果になる
一般的に不動産に限らず中小企業経営者の中にはホームページやランディングページ(LP)を作れば集客売却が増える、という誤解がまだ残っています。
しかし実際にはどの業界であれ、きちんと分析をして競合との差分を整理せずに作られたLPほどポータルサイトとの比較で埋もれてしまいます。
・何が違うのか分からない
・どこが強みなのか伝わらない
こうした状態になると、一括査定サイト内であろうが不動産会社同士のLP同士であろうが「売主には違いがわからない」のですがから査定価格だけで評価されるのはある意味当たり前です。
その場合、ランディングページ制作にかけたコストがそのまま無駄になる可能性もあります。
売却が伸びている不動産会社ほど、LPを作る前に「競合とどう並ぶか」を整理しています。
結論|競合分析の先にランディングページ制作がある
不動産売却で成果を出すための競合分析は、単なる会社比較ではありません。
・真の競合は誰なのか
・検索結果で何と並んでいるのか
・上位ページと自社ページの差分は何か
これらを整理した先にはじめて「不動産売却に特化したランディングページ」が必要になります。
LPは魔法の道具ではありません。競合分析という前提があってこそ、機能するものです。
ご参考まで。