僕は現職含め3社経験しており、ほぼ経理畑を経験してきました。(うち2社はプライム上場、1社はスタンダード)。今回は経理の仕事に興味がある方に向けて、私のリアルな経験を元に、メーカー経理の仕事がどんなものかを紹介したいと思います!
経理の組織
僕が経験した3社では、経理部が以下のような専門組織に分かれていて、それぞれ異なる役割を担っていました。
1.原価計算
製品を作るのにどれくらいコストがかかっているかを計算する部署です。
ただし計算するだけじゃ終わりません。コストが上がる原因を突き止め、関係部署に提案するのも大事な仕事。図面を見たり、工場に行ったりしながら、「コストもうちょい何とかなりません?」と現場と交渉することも必要です。
例えば、最近の物価高で材料費が爆上がりしてるなら、「これ、売価に転嫁できない?」と販売部門と相談したり、「工場でコストダウンの策ないですか?」と改善策を探ったり。
物価の波に負けない工夫をするのが腕の見せどころです。
2.連結採算管理
グループ会社がたくさんある場合に、それぞれの会社の業績を合算しグループ全体の収支を管理する部門です。ただ、この仕事やたらと偉い人と関わるんですよね。本社の経営幹部、グループ会社の社長…とにかく肩書きがゴツい人たちがわんさか出てきます。おまけにその偉い人相手に「この予算甘いんじゃない?もっと利益をあげてくれ」なんて言わなければいけないので、人によっては胃が痛くなるかも。
会社の舵取りをする部署なのでやりがいはあるんでしょうが、僕は窓際でのんびり生きていきたいので、この手の仕事はなるべく距離を置いてます。
3.主計
株主や投資家向けに、決算短信や有価証券報告書を作成する部署です。
会計基をガッチリ守りながら、正しく数字を作り上げるのがミッション。
ミスは許されず、慎重さと正確さが命。
決算発表後にミスが発覚して「訂正報告書を出します…」なんてことになったら、その日は絶望確定です。
正直、僕みたいに「数字なんてだいたい合ってればOKでしょ?」という感覚の人間には絶対に向いてない部署。
難解な会計論点を会計士とガチ議論する場面も多く、「減損会計?包括利益?…えっと、つまり何?」と頭を抱えること必至。
こちらの部署も出できれば避けたいところです。
4.資金管理
企業のお財布を任される者として、今手元にあるキャッシュがいくらで、それをどう効率的に活用するかを見極める部署です。
ここで大事なのが「キャッシュアロケーション」。最近、企業の中期経営計画などでよく使われる言葉ですが、要はキャッシュフローをどう配分するかということ。投資に回すのか、銀行運用にするのか、それとも配当や株主還元に使うのか、これらをしっかり決めたうえで、「やば!今月お金足りない!」なんてことにならないようコントロールします。
ちなみに会社が倒産するのは赤字のときではなく、手元の現金が尽きたとき。だからこそ、現金管理を徹底する部署こそ、企業の命運を握っているといえるでしょう。最終的には、世の中「金!」ですからね笑。
5.税務
税務部の仕事のメインミッションは企業の税金を計算し、適正に納税すること。法人税や消費税の計算はもちろん、税務調査の対応も任されます。
この税務調査かなりめんどいです。完全に個人の感想ですが、国税の担当者って、なんだか上から目線なんですよね(笑)。だから、できれば調査に関わりたくないのが本音。
ちなみに税務部の真髄は「合法的に税金を減らす」こと。節税方法や法人税の特例を駆使し、税務署との交渉を乗り越えて、会社の税負担を軽減。税制改正が発表されるたびに情報収集しなければいけないので大変です。
必要なスキル
1つ目はPCスキル。特にエクセルやパワポが使えるかは大事だと思います。最近はAI化が進んではいますが、私が経験した企業ではまだまだエクセルをバリバリ使っていました。PCスキルが作業の早さに直結すると言っても過言ではなく、関数やピボットテーブルはもちろん、マクロを組めると格段と仕事のスピードが上がります。特に決算期は時間との闘いですからね。作業はなるべく早く終わらせて残業時間を減らしましょう!
もう一つはコミュニケーションスキル。「経理=数字と向き合う仕事」と思われがちですが、実はめちゃくちゃ人と話します。他部署と交渉しながら業務を進めるので、専門用語を使わずに分かりやすく説明できる人は重宝されますね。
ちなみに簿記の知識はいりますか?と聞かれることが多いですが、、、主計なら簿記の知識は必須ですが、他の部署ではそこまで求められないことも。ちなみに私は簿記持ってません(笑)。
キャリアパス
経理のキャリアパス、実は意外とバラエティ豊かです。
まず、経理内でいろんな仕事を経験して「経理の達人」になるもよし。
経営企画に移動して「経営のブレイン」になっちゃうのもアリ。
内部監査室に異動して、会計面から「コンプラの番人」になるのも手。
さらには、海外駐在して「世界の経理マン」になることも。
私自身現職含めて3社経験しているので、いろんな意味で「つぶしが効く」職業だなと思います。
働き方
個人的に、窓際族と経理ってかなり相性が良いと思います。
もちろん月初や年度末は忙しいけど、それ以外は意外と暇。
フレックスも有休も使いやすいし、繁忙期もエクセルやマクロスキルをフル活用して作業効率を上げれば、正直サボれます。
そもそもバックオフィス部門なので、働き方もゆるめ。社外の人とやり取りするのも会計士か国税くらいなので、普段はお菓子食べながら仕事しても問題ありません。
僕はその暇な時間をフル活用して、副業したり、興味のあることを勉強したりして、ある意味時間を有意義に使ってます。
ちなみにメーカーでは、転勤の有無は工場の位置にめっちゃ左右されます。
全国に工場があって、経理がその工場の一部門になっている場合、各地の工場を転々とする可能性も。海外に進出している企業なら、海外赴任のチャンスも多いと思います。
逆に、本社に経理機能が集まっている場合転勤はほぼないので、転勤したくない人は経理を狙うのも一つの手ですね。
まとめ
メーカーの経理の仕事は、単なる数字の管理だけでなく、企業の経営を支える役割を担っています。エクセルスキルとコミュ力があれば意外とやっていけるので、興味がある人はぜひ挑戦してみてください!
今回はここまで、もう少し需要があれば細かい仕事の中身や部署ごとのつながりを書いていこうと思います。