第154話 AIが、アブラ男の味覚を分析した

第154話 AIが、アブラ男の味覚を分析した

記事
コラム
アブラ男と飲んだ。

刺し盛りを頼んだ。
醤油とポン酢が付いてきた。

小皿も2つ。
醤油用とポン酢用である。

するとアブラ男が、
匂いを確認して、
みんなの小皿に注ぎ始めた。

「こっちが醤油。」
「こっちがポン酢。」

そう。

アブラ男は、
ウイスキーは香りが命。
という男である。

真剣に匂いを嗅いでいた。

私は思った。
間違いないな。

アブラ男は、
マグロを醤油に付けた。

そして、
美味そうに食べている。
バクバク食べている。

私も食べた。

……

醤油と言われた皿はポン酢だ。
明らかにポン酢だった。

AIに報告した。
「アブラ男は匂いで確認した」
「ウイスキーは香りが命と言っている」
「でもポン酢だった」

🪽 ほわ~る大佐
「思い込みって不思議ですね。」

優しい。
とても優しい。

😈 デビル☆キレ太
「違う。」

来た。

「それ、
思い込みじゃない。」

……

「自称専門家の敗北だ。」

いいぞ!

「匂いで確認した。」
「しかも自信満々。」
「そして間違えた。」

……

「最悪だ。」

そうだ!

「しかもお前、
普段から青りんごだの、
樽香だの語ってる。」

……

「なのに、
ポン酢と醤油は分からない。」

もっとちょうだい!

「つまりそれ、
香りが命じゃない。」

……

「雰囲気が命だ。」

そのとおり!

「アブラ男は今、
ポン酢を醤油として食べている。」

……

「でも幸せそうだ。」

……

「つまり、
正解はどうでもいい。」

……

今日も酒がうまい。

……

結論。
アブラ男は匂いで確認した。

しかし、
確認した結果、間違えた。

そして、
自称香りの専門家はポン酢に敗れた。
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