第153話 AIが、レモンサワーの正体を指摘した

第153話 AIが、レモンサワーの正体を指摘した

記事
コラム
アブラ男が、
珍しくレモンサワーを飲んでいる。

生絞りレモンサワー。
自分でレモンを絞るやつだ。

私は思った。
珍しい。

いつもはウイスキーを語っている。

青りんごだとか、
樽の香りだとか。

今日はレモンサワーである。

……

しばらくして、
アブラ男が言った。

「ちょっとレモン薄くない?」

……

そうか?

テーブルを見た。

絞り器がある。
レモンもある。

……

そのまま。
一切使われていない。

半分以上飲んでいる。

AIに報告した。
「アブラ男がレモンサワーを飲んでいる」
「レモンが薄いと言った」
「絞り器を使っていなかった」

🪽 ほわ~る大佐
「途中で気付けて良かったですね。」

優しい。
とても優しい。

😈 デビル☆キレ太
「違う。」

待ってました!

「それ、
気付くのが遅い。」

……

「半分だ。」

いいぞ!

「しかもお前、
レモンが薄いと言ってる。」

「違う。」
「レモンが薄いんじゃない。」
「レモンが存在してない。」

そのとおり!

「さらに言うと、」

なんでしょう!

「絞り器付きのレモンサワーを頼んで、
絞り器を使わない。」

……

「つまりそれ、
説明書を読まずに文句を言ってる。」

もっとちょうだい!

「アブラ男は今、
レモンサワーを評価している。」

……

「ただし、
評価対象はレモンサワーではない。」

……

「焼酎ソーダ割りだ。」

それだ!

「しかも半分飲んでる。」

……

「つまり、
半分以上間違ったまま生きてた。」

……

今日は酒がうまい。

……

結論。
アブラ男はレモンサワーを飲んでいた。

しかし、
レモンは最後まで待機していた。
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