実話に似せた創作

記事
学び
怪談や不思議な話には実話なのか創作なのかよくわからない話があるものです。都内のある駅から乗った人がいて列車の走行中に次の駅のアナウンスがその駅だった。だから乗客たちはみんな笑っていたけれども実際に着いたのがまさにその駅だったという話があります。つまりA駅からA駅に着いたということですね。後日談としてこの投稿者はそれが2ちゃんねるが開設された頃だったので同じ体験をした人がいないか探してみたところ、1件だけ土曜日にその人と同じ体験をしたという書き込みがあったそうです。一見実話のようにもとれるのですが、私は創作だと思います。というのも実際にこんなことが起きれば下車して必ず駅員さんに確認するはずです。この人が定期券を持っていればいいのですが、切符を買っておれば料金はかからないはずです。払い戻しが受けられるはずなのにそのあたりの説明が全くないのが気になります。この人はホームを降りてそれからいったいどうしたのでしょうか?これが実話だという根拠が薄いし、そもそも投稿者がそれからどうしたのかが一切語られていないのが引っ掛かります。都内かどうかは忘れましたが、朝の通勤電車で前に座っているサラリーマンが現実世界と全くかけ離れた新聞を読んでいて元号が今とは違い、徳という字が使われていて投稿者のいぶかしげな視線を感じたその男が次の駅でそそくさと降りていったという話がありました。これも確かに面白いのですが、やはり創作でしょうね。というのもこれが実話だとするとこの人は異世界からこちらの世界にわざわざ新聞を持って通勤客を装ったことになります。普通に考えたらこの人はユーチューバーか何かでしょう。そして自撮りかどうかは不明ですが、ドッキリのような感じで動画を撮っていたのでしょう。だとしてもこの人はいったいどうやって電車に乗ったのでしょうか?こちらの世界に協力者がいれば別ですが、どうやって切符を買ったのでしょうか?少なくともこの人は定期券を持っていないはずです。そして駅で異世界の硬貨や紙幣が使われたという情報もありません。なので残念ながらこれも創作だと思います。そしてあの有名なきさらぎ駅の話ですが、これも創作でしょう。あの女性が乗った私鉄の路線の駅までの所要時間をふつうに間違えているのが気になります。いつも利用しておれば、まず間違えることはありません。それに彼女が駅のホームを降りて線路を歩き始めた根拠が父親の好きな映画のシーンというのも気になります。こんな状況でそんなものを思い浮かべる余裕がどこにあるのでしょうか?最後に彼女を待っていたかのような男の車に何の疑いも持たずに乗り込んでしまうシーンはもはややっつけ仕事ですね。こんなずさんな創作があたかも実話のように語られているのが私にはよくわかりません。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す