元塾講師がお悩み相談を受けるワケ

元塾講師がお悩み相談を受けるワケ

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今年から、学習カウンセラーとしての活動を始めました。

学習塾を辞めて、もうすぐ1年が経ちます。それから、カウンセラーとしてやっていこうと決めたとき、周囲のアドバイスでもっとも多かったのが、やはり学習面でのサポートを前面に出したらどうか、ということでした。

わたしの答えはNO。

なんでかっていうと、プロのすごさ、組織のすごさを分かっていたからです。
もちろん、独立されて、おひとりもしくは少人数でやっておられる先生方もいます。腕一本でやっていっているということなので、本当にもう、尊敬しかありません。

ただ、やはりある程度以上の規模の塾にはかなわないところがあります。情報量です。

特に、わたしが勤めていたところは、地元密着ながら、全国展開しているフランチャイズのシステムも導入していて、とにかくいろんな情報を持っていたんですよ。

ふだん小中学生の授業を受け持つ講師でも、大学入試を見据えた指導をするために毎年あらゆる入試問題を解いて分析をして情報共有し……勤務時間内に終わるわけないので、もちろん家で解いてました。

「プロなんだし、それくらいするもんやろ」と思われるかもしれませんね。そう、プロだからできるんですよ。会社を辞めたいま、わたしはもうやれません…

つまり、「結論、元塾講師より現役塾講師を頼ったほうがいいに決まってる」ということだったんですよ。

そんなわたしも、辞めて3か月経ち、半年が経ち、会社員のときとは異なるまなざしでさまざまなものを見聞きし……
「なるほど、業界を離れて初めて見えてくるものがあるんだな」
そう思うようになりました。
かつての自分の見識の狭さを思い知ったのです。

例を挙げればきりがないのと、ぶっちゃけ叩かれると思うのでこのような場で申し上げるのは差し控えますが、簡単に言えば、
「いま日本で行われている教育は、『こう育てたい』というものありきでできているんだな」ということに気づいたのです。

子どもがどうなりたいか、ではないんです。

わたしたち大人が「こうあるべきだ」という理想を持っており、そこに子どもたちを押し込めている。
あえて「わたしたち」と書きましたが、「わたしたち自身」もそう育てられてきて、現行の教育を是と思わされている。

陰謀論みたいに莫大な富を持つ悪い奴らが何かを画策して…とか、そういうんじゃないだけ、質が悪い。「いまの社会に都合のいい人材になることが、子どもの幸せ」になっており、それに異を唱えるだなんてありえない。まずその発想がない。はたして健全な状態ですか、これは。そして他ならぬわたしも、こんな状態を許す愚鈍な大人のひとりだったのです。

誤解されないようさらに申し添えると、いまの教育の在り方が100%悪い、というわけではないんです。たとえば、影絵。狐の形をしてみせて、「キツネ!」と答えた生徒には○、10点あげる。合ってますからね。でも、「影」と答えたら思わず失笑。影だっていうのは間違っていないし、じゃあ、狐の形を模した指が「真に」狐かと言われたら、それはちがうのにね。

このような考察を屁理屈と片付け、偏った考えを普遍的だと言い切っている。間違っている、悪い、とは言わないけれど、愚かしいのは自明ではなでしょうか。

このような視点を持つ人間が学習支援をしたら、もしかしたら、これから育つ子どもたちのいくらかには、今までにない幅を持たせられるかもしれない。これは、学校の先生にも塾の先生にもなかなかできないだろう、そう思って、このほど学習カウンセラーの仕事を始める決心をいたしました。

電話でのお悩み相談を受け付けています。いまの教育の現場にない、忘れられてしまった大切なものをお届けいたします。

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