妊娠するまでの流れ

妊娠するまでの流れ

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東京都内の不妊治療クリニックで胚培養士をしています、フクワライ(embryology2901)という者です。
今回は妊娠ということがどういうものなのか、どういう流れで妊娠が起こるのかについて解説します。

妊娠までの大まかな流れ

妊娠が成立するまでのおおよその流れは以下のようになります。

①女性の体内で、卵巣から卵子が排出(排卵)されます。
②排卵した卵子が卵管の中に入ります。
③精子が膣から子宮内を通って卵管へ向かいます。
④卵子と精子が卵管内で出会い(受精)、受精卵(胚)になります。
⑤受精卵が卵管内で成長しながら子宮に向かって移動します。
⑥子宮に到達した受精卵が子宮内膜に着床します。

これが妊娠までの流れで、受精卵が子宮内膜に着床することから妊娠がスタートします。
それでは、それぞれの段階についてもう少し詳しく解説します。

排卵

これは上記の①②の段階に当たります。
卵子は、卵巣の中にある卵胞という袋の中で排卵される日を待っています。
脳の下垂体という部分から分泌されるホルモンにより卵胞の数個が成熟しはじめますが、その中から選ばれたただ1つの卵胞だけが成熟し、この成熟卵胞から卵子が排出されます。
これが排卵です。

排卵は、例えば月経周期が28日の人の場合おおよそ14日目に起こります。
排卵された卵子の寿命は約24時間といわれています。この24時間の間に精子と出会えなければ受精・妊娠は起こりません。
卵子は卵管の先にある卵管采という受け皿のようなものに取り込まれ、少し奥にある卵管膨大部という場所で精子が到着するのを待ちます。
図1.png

受精

これは上記の③④の段階に当たります。
受精とは、性交によって女性の体内に精子が入り、精子と卵子が融合して一つの細胞(受精卵・胚)になることをいいます。

排卵が近づくと、子宮頚管は精子が通り抜けやすいように粘液で満たされます。
腟内に射精された精子は、この頸管から子宮内へ泳いでいき、卵管を通って卵管膨大部に達します。
精子の女性体内での寿命は約72時間といわれますので、この寿命期間の間に運良く卵管膨大部にいる卵子と出会うことができれば、初めて受精が成立します。
図2.png
※精子と卵子のサイズ比は実際とは異なります。


着床

これは上記の⑤⑥の段階に当たります。
受精卵は最初1つの細胞ですが、2個、4個、8個と細胞分裂をしながら、卵管から子宮に向かって移動していきます。
子宮へ向かう受精卵は細胞分裂をどんどん繰り返し、受精後約5日目に胚盤胞と呼ばれる状態になっていきます。
受精卵が子宮にたどり着くまでに、子宮では受精卵が着床しやすいように環境を整えています(子宮内膜が厚くなる)。
受精後約5日目くらいで受精卵は子宮腔(子宮の中)に到達し、約7日目には子宮内膜にもぐり込んで、根を張っていきます。
これが着床と呼ばれるもので、通常着床を妊娠の開始と定義しています。
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最後に

今回は妊娠するまでの流れについて解説しました。
一言に妊娠といっても様々な要素が関係していることが分かったかと思います。
「排卵」「受精」「着床」もそれぞれに複雑な仕組みがありますので、また解説できればと思います。

もし今回の内容や不妊治療について知りたい事がありましたらメッセージ等いただければ解説させていただきますのでよろしくお願いします!

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