魚料理が苦手な母の子育て

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コラム
娘(23)は昔から、特定の食べ物にハマる時期があります。
今はどうやら「ラーメン期」らしく、
「ラーメンなら何杯でも食べたい。毎日でもいい」
と言うほど(笑)。

一人暮らしをしている娘なので、
「そんなにラーメンばかり食べて、栄養大丈夫かな」
「魚料理なんて、たぶんしないだろうな」
と、母としては少し心配になります。

そんな話をしていたとき、ふと思い出したことがありました。

私はこれまで、骨折したことがありません。
すると息子(医師)によると「骨密度って、子どもの頃にどれだけカルシウムを摂ったかも関係するんだよ」と言うことらしいです。

もちろん、骨の健康はカルシウムだけで決まるものではありません。

成長期にどれだけ骨量を蓄えられたかには、栄養だけでなく、運動やビタミンD、遺伝など、いろいろな要素が関係します。

でも、その話を聞いていたら、「あれ?」と思いました。

そういえば私、魚料理が苦手だったのに、子どもたちには魚を食べさせていたな、と。
私は魚料理が、あまり得意ではありません。
魚をさばくのも苦手。
骨を取るのも面倒。
だから、魚料理を何種類も作っていたわけではありません。
ししゃも、イワシの甘露煮
こういうものは、よく食卓に出していました。

ししゃもなら頭から骨まで食べられる。
イワシの甘露煮も、骨まで柔らかくなっている。
「魚料理が苦手だから、魚を食べさせられなかった」
と思っていたけれど、よく考えたら、
食べやすい魚を選んで、ちゃんと食卓に出していたんですよね。

子どもが小さい頃は、
「ちゃんと栄養を考えなくちゃ」
「バランスのいい食事を作らなくちゃ」
と思っていました。

でも、毎日のことですから、そんなに完璧にはできません。
魚料理が苦手なら、得意な人のようには作れない。
それでも、食べやすくて完成したものでもカルシウムが摂れるものを選んで出す。

それだけでも、十分だったのかもしれません。
何十年か経ってから、
「あれ? 私、意外とちゃんとやってたじゃん(笑)」
と思えることって、あるんですね。

今は一人暮らしをしている娘。
ラーメンにハマっていると聞くと、
「毎日ラーメンはちょっとねぇ……」
と母は思います(笑)。

でも、もう娘自身の生活です。
「ラーメン食べるな!」ではなく、
「卵でも入れたら?」
「野菜も何か食べなさいよ」
「たまには牛乳やヨーグルトもね」
くらいでいいのかなと思っています。

子どもの頃にできることと、
大人になってから自分で選ぶことは違います。
親ができるのは、ずっと食事を管理することではなく、
自分で自分の身体を大切にするための土台を、子どもの頃に作ってあげること。
そんなことを、今回ふと考えました。

子育てをしていると、
「もっとちゃんとすればよかった」
と思うことは、いくらでもあります。

でも、振り返ってみると、
「そういえば、これだけはやってたな」
ということも、ちゃんとある。

完璧じゃなくても、
苦手なことがあっても、
その家庭なりの方法で、子どもに食べさせてきたものがある。

それもまた、子育てなんだと思います。

背伸びした子育てをしないこと。
これが一番大切だと思います。



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