やさしいだけの占い師に、なりたくなかった。
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私の鑑定は、やさしさと寄り添いで、できている。
落ち込んだ人の隣に座って、その人のペースで、次の一歩を、一緒に探す。
それが、私のやり方。
これからも、変えるつもりは、ない。
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でも、今日はひとつ、隠していた話を、します。
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私には、もう一つの顔があります。
黒と金で、少し妖しい絵を、描いている。
死神。悪魔。崩れ落ちる、塔。
重いとみられがちな札たちを、一枚ずつ、線にしている。
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やさしい鑑定の私を知っている人ほど、
たぶん、面食らうと思う。
なんで、と。
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タロットは、光だけで、できていない。
二十二枚の大アルカナには、
死も、誘惑も、破滅も、ちゃんといる。
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暗いと思われがちな、その札たちにも、光を当てたい。
人の弱さも、迷いも、引き返せない夜も。
全部ひっくるめて、見届ける。
それをしない、やさしさは、たぶん、薄い。
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闇を知らない人の「大丈夫」より、
闇を見届けた人の「大丈夫」のほうを、
私は、信じたい。
だから私は、
光だけの占い師には、なりたくなかった。
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あなたの中にも、
暗いと思われている部分が、あると思う。
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隠さなくて、いい。
そこにこそ、光を当てたい。
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私の鑑定は、対面では、ありません。
あなたの状況を、文章で送っていただいて、
私が、ひとり静かにカードを並べ、
鑑定書を書いて、お返しします。
人に顔を見られず、急かされず、あなたのペースで。
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