採用担当者は履歴書・職務経歴書のどこを見ているのか?

採用担当者は履歴書・職務経歴書のどこを見ているのか?

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1日300枚の書類選考をしていた私が必ず確認していたこと

人材紹介のエージェントをしていた頃、1日300枚ほどの応募書類を確認していた時期があります。
その後、人事や現場の採用責任者になってからも、週に100枚程度の書類選考をしていました。
私自身は、できるだけ実際に会って人物評価をしたいと思っていたので、書類選考の基準は比較的緩めにしていました。
ただ、それでも必ず確認していた項目があります。
今回は、採用する側が履歴書と職務経歴書のどこを見ているのかについて書いてみます。
まず、私が考えている履歴書と職務経歴書の役割の違いです。
履歴書は「失点を防ぐもの」
職務経歴書は「自分をアピールするもの」
履歴書は基本的に事実を記載するものなので、工夫できる余地はそれほど多くありません。
一方、職務経歴書はこれまでの経験や実績、強みをアピールするための書類です。
転職活動をしている方は職務経歴書に力を入れる一方で、履歴書を少し軽く考えていることがあります。
ただ、採用する側からすると、履歴書のちょっとした部分が気になることもあります。
まずは、履歴書からお伝えします。

🌟失点を防ぐための履歴書

① 証明写真
私は、証明写真はスタジオで撮影することをおすすめしています。
人は見た目の印象に左右されると言われますが、書類選考でも写真のインパクトは意外と大きいです。
もちろん、写真だけで合否を判断するわけではありません。
私自身も、できるだけ事実や経験をもとに評価しようと考えていました。
ただ、写真は最初に目に入る視覚情報です。
どうしても第一印象に影響してしまいます。
最近はスマホでもきれいな写真を撮れますが、自撮りしていることが分かる写真も結構あります。
特に、適当に撮影した写真はすぐに分かります。
どうしてもスマホで撮影する場合は、少なくともスマホを固定して撮影してください。
できればスタジオで撮影することをおすすめします。
2,000円程度で撮影できるところもあります。
私は、2,000円で第一印象を買うつもりでいた方が良いと思っています。
選考に大きな影響を与える可能性があるものですから、ここはお金をかけても良いところだと思っています。

② 日付は提出日にすること

履歴書の右上に日付を書く欄があります。
ここには、基本的に書類を提出する日を記載してください。
例えば、10月1日に履歴書を作成して、実際に企業へ提出するのが11月1日だったとします。
この場合は11月1日と記載します。
10月1日のまま提出すると、採用担当者によっては、
「1か月前に作成した履歴書をそのまま使っているんだな」
「他の会社に応募した書類を使い回しているのかな」
と思うかもしれません。
もちろん、実際にはそんなことはないかもしれません。
でも、あらぬ誤解を与える必要はありません。
意外とこういうところも見ています。


③ 誤字脱字はゼロにする

これは当たり前のことですが、意外とあります。
採用担当者は大量の書類を見ているので、誤字脱字は結構見つけてしまいます。
履歴書は自分自身のことを書いた書類です。
その書類に間違いがあると、
「仕事でも確認が甘い人なのかな」
と思われる可能性があります。
もちろん、誤字が一つあったから不合格というわけではありません。
ただ、少なくともプラスにはなりません。
提出前には必ずダブルチェックすることをおすすめします。


④ 志望理由は企業ごとに書き換える

履歴書に志望動機を記載する場合、ここは企業ごとに書き換えた方が良いです。
例えば、
「これまでの経験を活かして貢献したいと考えています」
「御社の成長性に魅力を感じました」
といった内容だけでは、どの会社にも言えてしまいます。
採用側からすると、
「うちの会社じゃなくてもいいのでは?」
となります。
特に志望動機は、応募企業についてどれだけ調べているかが分かる項目です。
テンプレートで乗り切ろうとせず、企業ごとに考えて書くことをおすすめします。


⑤ 住所は正しく記載する

住所は省略せず、正確に記載しましょう。
例えば、「1-2-3」と記載するより、「1丁目2番3号」
と記載する方が丁寧です。
正式な書類である以上、できるだけ正確に記載した方が良いということです。
採用担当者の中には、こういう細かいところを気にする人もいます。
100人が見て99人は気にしなくても、1人が、
「少し雑な人なのかな」
と思うのであれば、そんなリスクは排除しておいた方が良いです。

⑥ 学歴は正式名称で記載する

学歴は高校卒業から記載するのが一般的です。
また、「〇〇高校 卒業」
ではなく、「△△県立〇〇高等学校 卒業」
と正式名称で記載しましょう。
ちなみに、採用担当者によっては大学だけではなく、出身高校も確認しています。
大学の偏差値より高校の偏差値を気にする人事もいます。
学歴の評価方法は企業によって違いますが、少なくとも学校名を省略して得することはありません。
正式名称を書いておくのがベターです。


🌟自分をアピールする職務経歴書

履歴書は失点を防ぐものと書きましたが、職務経歴書は違います。
職務経歴書は、自分の経験や強みを相手に伝えるための書類です。
ここで大切なのは、たくさん書くことではありません。
採用担当者が読んで、短い時間で理解できることです。

① 職務要約は3行程度にまとめる

職務経歴書の冒頭にある職務要約。
私は、できるだけ3行程度で表現することをおすすめしています。
特に、社会人経験が長い方や異動が多い方は、ここが長くなりがちです。
ただ、採用する側が最初に知りたいのは、
「この人は何を経験してきた人なのか」
「どんな強みがある人なのか」
ということです。
最初から細かい異動歴や仕事内容をすべて書く必要はありません。
例えば、営業職であれば、
「法人営業を10年間経験。新規開拓営業と既存顧客への深耕営業に従事し、直近3年間は営業マネジャーとして10名の組織を担当。営業戦略の立案からメンバー育成まで経験しています。」
これくらいでも、どんな人なのかイメージできます。
詳細はその後の職務経歴を見れば分かります。
職務要約は、すべてを説明する場所ではありません。
続きを読むかどうかを判断してもらうための入口だと思ってください。


② 自己PRは「強み」が分かるように書く

自己PRでよく見かけるのが、
「お客様との信頼関係を大切にしてきました」
「常に目標達成を意識して仕事をしてきました」
「周囲とのコミュニケーションを心がけました」
という表現です。
採用する側からすると、「それはみんな言うよね」となってしまいます。
特に、「気をつけました」「心がけました」
という表現だけでは、実際に何ができる人なのか分かりません。
自己PRで見たいのは、
何が強みで、その強みを使ってどんな成果を出したのか。
です。
例えば、「顧客との信頼関係を大切にしてきました」
だけではなく、
「既存顧客への定期的な訪問に加え、顧客の経営課題を把握するために経営層との接点を増やしました。その結果、担当顧客の年間売上を前年比130%まで伸ばすことができました」
と書いてあれば、具体的にイメージできます。
数字、実績、具体的なエピソード。
この3つを意識して書いてみてください。
すべてに数字が必要というわけではありませんが、数字で表現できるものは、できるだけ数字にした方が伝わりやすいです。

③本人希望記入欄について

履歴書の最後にある本人希望記入欄。
ここも空欄にせず、特に希望がない場合は、
「貴社規定に従います」
と記載しておくのが無難です。
もちろん、勤務地など譲れない条件がある場合は、必要に応じて記載してください。
ただ、何も希望がないのであれば、空欄にするより一言記載しておいた方が丁寧です。

最後に

ここまで細かいことを書いてきましたが、今回お伝えしたことは、中途採用における一種の「お作法」だと思っています。
もちろん、今回書いた項目をすべて守ったからといって書類選考に合格するわけではありません。
結局は、企業が求めている経験やスキルを持っているかが重要です。
ただ、本来は経験やスキルで評価してもらえるはずなのに、書類のちょっとした部分でマイナスの印象を与えるのは非常にもったいないです。
履歴書では余計な失点をしない。職務経歴書では自分の強みを分かりやすく伝える。
まずはこの2つを意識してみてください。
これから応募書類を作成する方はもちろん、すでに作成している方も、一度見直してみることをおすすめします。
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