はじめに:「あなたの競合はどこですか?」この問いに、即答できますか?
こんにちは!ECコンサルタントのだいちです。
突然ですが、皆さんのショップの「競合」はどこでしょうか?
実は先日、新卒時代の就職活動をふと思い出しました。エンタメ企業を受けていた際、とある有名お笑い芸人事務所の企業分析で、衝撃的な記述を見つけたんです。
その事務所の競合は、なんと**「ディズニーランド」**だと書かれていました。
「えっ、お笑い事務所の競合がディズニーランド!?」
当時の私は驚きで目が点になりました。普通に考えれば、他の芸能事務所やテレビ局などを思い浮かべますよね。(私もそう答えた記憶があります…笑)
でも、これってECの世界にも、ものすごく通じる話なんです。
ECコンサルをしていると、「競合はどこですか?」と必ず伺います。この問いに明確に答えられるショップほど、売上が伸びている傾向があります。逆に、「うーん…」と悩んでしまう、あるいは「競合はいません」と答えるショップは、成長が鈍化しがちです。
この記事では、あの「ディズニーランド」の事例から学べる**「ECにおける本当の競合の見つけ方」と、売上アップに直結する「競合分析の具体的なステップ」**について、私のコンサル経験を交えながら解説します。
第1章:なぜ「競合設定」がECの売上を左右するのか?
「競合なんて、気にしても仕方ない」「うちはオリジナルだから関係ない」
そう思う方もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。競合設定を間違えると、知らず知らずのうちに売上を伸ばすチャンスを逃している可能性があるんです。
よくある競合設定の「落とし穴」:
規模が違いすぎる相手を見ている:
月商100万円なのに、いきなり年商数十億円の大企業をライバル視しても、打つべき施策が見えません。逆に、小さすぎる相手ばかり見ていても、成長は頭打ちに。
「競合はいない」という思い込み:
どんなにユニークな商品でも、お客様の「時間」や「お金」の使い道という広い視点で見れば、必ず競合は存在します。(冒頭のお笑い事務所とディズニーランドの関係も、お客様の「余暇の過ごし方」という視点で見れば競合ですよね!)
表面的な情報しか見ていない:
「あのショップ、売れてそうだな」くらいの感覚では不十分。どんな施策を、どんなタイミングで打っているのか?そこまで踏み込んで初めて、自社の戦略が見えてきます。
適切な競合を設定し、その動きを正しく分析することが、あなたのショップが次に打つべき一手を見つけるための羅針盤になるのです。
第2章:【フェーズ別】自社の「本当の競合」を見つけるステップ
では、どうやって適切な競合を見つければ良いのでしょうか?ポイントは、**自社のEC事業のフェーズ(≒売上規模)**に合わせて考えることです。
【STEP 1】まずは「身近なライバル」から(月商~1,000万円目安)
やるべきこと: 自社と同程度の売上規模のショップを複数ピックアップする。
見つけ方のヒント (楽天市場の場合):
レビュー数: ショップレビューや商品レビューの数は、売上規模とある程度比例します。自社と同じくらいのレビュー数のショップを探してみましょう。
出店歴: 出店してからの期間が近いショップも参考になります。
取扱商品: 同じカテゴリーで、価格帯が近い商品を扱っているショップ。
相談相手: モールの担当者や、信頼できるEC仲間がいれば相談してみるのも有効です。
【STEP 2】「市場のリーダー」を意識する(月商1,000万円~目安)
やるべきこと: 楽天市場の「ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)」受賞店舗や、リアル店舗でも成功しているブランドなど、業界のトッププレイヤーを意識し始める。
考えるべきこと:
市場のパイ: 彼らが握っている市場の、どの部分を取りに行くのか?
ペルソナ設定: 彼らと同じ顧客層を狙うのか?それとも少しズラして、独自のポジションを築くのか?(NetflixがDVDレンタルから配信へ舵を切ったように、戦う土俵を変える視点も重要です)
第3章:競合から「勝つためのヒント」を具体的に抜き出す方法
競合を見つけたら、次はその具体的な動きを徹底的に分析します。表面的な情報だけでなく、**「裏側」**まで探る意識が重要です。
今すぐできる!競合分析アクションリスト:
【顧客体験】競合の商品を実際に買ってみる:
注文から到着までのスピードは?
梱包は丁寧か?
どんな同梱物(チラシ、クーポン、お礼状など)が入っているか?
購入後のフォローメールは来るか?
【販促活動】セールやイベント時の動きを定点観測する:
楽天市場のセール(お買い物マラソン、スーパーSALEなど)に合わせてどんな準備をしているか?
どの商品を、どれくらい値下げしているか?
どんなキャッチコピーで、どんなデザインのバナーを使っているか?
SNSや広告との連動は?
【サイト分析】ショップページや商品ページをチェック:
どんなキーワードを狙っているか?(商品名、キャッチコピーなど)
レビューをどう活用しているか?
回遊性を高める工夫は?(関連商品、ランキングなど)
これらの情報を集め、「自社ならどうするか?」「もっと良くするには?」と考えていくことで、具体的な改善策が見えてきます。
まとめ:競合は「敵」ではなく、成長のための「道しるべ」
「競合はディズニーランド」――この話が示唆するのは、固定観念にとらわれず、お客様の視点で競合を捉え直すことの重要性です。
そしてECにおいては、自社のフェーズに合わせて適切な競合を設定し、その動きを具体的に分析していくことが、売上を着実に伸ばしていくための鍵となります。
ぜひ、この記事を参考に、あなたのショップの「本当の競合」を見つけ出し、具体的なアクションにつなげてみてください。
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