現在コンデンサーマイクは2本に絞っています。
過去いろいろ使っていた経験を活かし、特性の異なる最適な2本を選定していると自負しています。
1本はドイツの名門 Neumann TLM49という大型のマイクです。ノイマンならすぐにU87と言う人も多いかと思いますが、実際のプロ現場では旧U87やもっと上位になるU67チューブを使うケースが多いかと思います。
TLM49はノイマンの名機U47のカプセルK47を使用したトランスレスのマイクです。形状はずんぐりむっくりで大型で重いですが、歌い手のテンションはあがるようです。このマイクの特性は2kから少し持ち上がって5kくらいにピークがあり、逆に1Kから徐々に下がっていく周波数特性です。見た目ではかなりファットですが音は明瞭でむしろ女性ボーカルによっては高域が耳につくケースもあります。中低域がすっきりしていること、解像度が高いことで歌い手が歌うときに自身の声をモニターしやすく歌いやすいというのも特徴です。YOASOBIのイクラちゃんがFirst Takeで使用して話題になり、高額なのに買った人も多いようで、その後メルカリやヤフオクにも流れてきていました。使いやすいマイクですが高域、特に2kあたりにくせがあります。反面言葉が明瞭に聞こえること、男性ボーカルにもよく合う音だと思います。基本的に女性ボーカルでも低めの声には活躍しています。もちろん高い声でもダメではなく、後でポイントでEQ処理したほうが良い結果になります。
もう1本はTELEFUNKEN TF29というチューブマイク(真空管マイク)です。このマイクはTLM49と真逆で200Hzくらいから下がっていって1k~2kあたりで下のピークとなり5kにかけて持ち上がっています。要するに低域がかなりウォームで、もっとも耳につく高域が下がっている音です。実際に聴けば一目瞭然で女性ボーカルに色気を与えてくれます。スピード感ではTLM49に軍配があがりますが、バラードなど歌い上げる場合の息使いなど素晴らしい音で、真空管らしいクリーミーな音が特徴です。
以前は他のマイクもいろいろ使っていましたが、今はこの2本で対応できるかと考えています。
ちなみに1本だけなら Neumann TLM103かちょっとマイナーですが、United Studio Technologies Ut Twin87 あたりがおすすめですね。