ドル円は160円台を維持。円安の本当のリスクは「為替」よりも債券市場か【7月6日相場解説】

ドル円は160円台を維持。円安の本当のリスクは「為替」よりも債券市場か【7月6日相場解説】

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マネー・副業


こんにちは。

4月6日(月曜日)の為替相場について、先週末の動きを振り返りながら、今後のドル円と日本市場で注目すべきポイントを整理していきます。

先週末のニューヨーク市場は全体として落ち着いた動きでしたが、為替市場では円安が進みました。

ドル円は一時160円46銭付近まで調整する場面があったものの、終値では日足の25日移動平均線を回復。チャート上では、依然として上昇トレンドが継続している状態です。

先週は米国の連休を控え、積み上がっていたドル買いポジションの調整が入りました。しかし、ドル高トレンドそのものが崩れたわけではありません。

むしろ、ドル円は160円50銭近辺が下値として意識され始めており、追加の為替介入がなければ、大きく下落しにくい地合いになっています。

円安是正の優先順位は低いのか


現在の円安を考えるうえで重要なのは、日本政府の政策スタンスです。

市場では、政府が円安を最優先で止めようとしているとは見られていません。

ゴールデンウィーク中には為替介入が実施されましたが、その後の値動きを見る限り、円安を本気で阻止する強い姿勢が市場に伝わっているとは言いにくい状況です。

背景には、積極財政を重視する政策姿勢があります。

政府にとっては、経済成長や財政出動を進めることが大きなテーマです。そのため、日銀による追加利上げには慎重になりやすく、金利上昇を積極的に後押しする状況ではないと考えられます。

円安には輸入物価上昇というデメリットがあります。一方で、輸出企業の利益増加、海外収益の円換算額の増加、インバウンド需要の拡大など、国内経済にとってプラスの面もあります。

市場は、円安を完全な悪材料としては見ていない可能性があります。

そのため、円安是正は「必要なら行う政策」ではあっても、現時点で最優先される政策ではないのかもしれません。

ドル円は160円付近が重要なサポート


ドル円の日足チャートを見ると、先週末は陽線で引け、25日移動平均線を維持しています。

一時的なドル売りはあったものの、160円ちょうど近辺では買いが入りやすく、下値の堅さが目立っています。

160円50銭付近が意識されるなか、上昇トレンドは継続中です。

今後、ドル円が大きく下落するためには、追加の為替介入、米国の利下げ観測の急浮上、あるいは日銀の金融政策が市場予想以上に引き締め方向へ進む必要があるでしょう。

現時点では、いずれも決定的な材料にはなっていません。

今週はFOMC議事要旨に注目


ドル相場の方向性を決める最大の材料は、米国の金融政策です。

6月のFOMC以降、市場では追加利上げ観測が意識され、ドル高の流れを支えています。

今週はFOMC議事要旨の発表が予定されており、月末には次回FOMCも控えています。

注目されるのは、米連邦準備制度理事会がインフレをどの程度警戒しているのか、そして今後の利上げについてどこまで前向きな姿勢を示すのかです。

米国の金利上昇観測が続く限り、ドル円は下落しても押し目買いが入りやすく、下値が限定される可能性があります。

本当に注目すべきは日本の長期金利


為替市場では円安が注目されがちですが、今後半年から1年を考えるうえで、より重要になる可能性があるのが日本の債券市場です。

先週、日本の長期金利は2.81%まで上昇しました。

国債価格は下落が続いており、市場では財政リスクや今後の政府方針への警戒感が高まっています。

ただし、国債が売られているのは日本だけではありません。米国でも金利上昇が続いており、世界的に国債の魅力が低下している可能性があります。

以前は、国債は安全資産であり、企業よりも国のほうが信用力が高いという見方が一般的でした。

しかし近年は、国家よりもグローバル企業のほうが成長性や収益力、国際競争力の面で評価されるケースが増えています。

米国でも日本でも、資金は国債よりも世界的な競争力を持つ企業へ向かいやすくなっています。

国債と株式を比較したときに、投資家が国債を選ぶ理由が以前より弱くなっているのかもしれません。

長期金利3%が次の分岐点


日本の長期金利は、0%台から1%、1.5%、2%、2.5%と段階的に上昇してきました。

次に市場が注目するのは、長期金利が3%付近で止まるのか、それともさらに上昇するのかという点です。

円安については、仮に170円、180円へ進んだとしても、輸出企業やインバウンド需要へのメリットを理由に、一定程度は容認される可能性があります。

しかし、国債価格の下落が止まらず、長期金利が上昇し続ける場合は別です。

国債市場の不安定化は、政府の財政運営や住宅ローン金利、企業の資金調達コストなど、国内経済全体に影響を及ぼします。

円安のように「メリットもある」として放置し続けることは難しくなるでしょう。

まとめ


ドル円は160円台を維持しており、現時点では上昇トレンドが継続しています。

ただし、今後の相場を考えるうえで重要なのは、ドル円だけではありません。

* ドル円は160円付近のサポートを維持できるか
* 米国の金融政策はドル高を支え続けるのか
* 日本政府は円安是正をどこまで優先するのか
* 日本の長期金利は3%を前に落ち着くのか
* 国債価格の下落は止まるのか

今後半年から1年は、為替市場と同時に債券市場の動きにも注目していく必要がありそうです。

為替だけを見ていると見落としやすい局面に入りつつあります。ドル円の方向性を考える際には、日本の長期金利と国債市場の動きもセットで確認していきましょう。

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