こんにちは。
昨日の為替市場は、**「経済指標」と「地政学リスク」**という2つの大きな材料に振り回される一日となりました。
一時はドル安・株高となったものの、その後は中東情勢の悪化を受けて流れが一変。ドル円は大きく上下しながらも、最終的には161円後半で取引を終えています。
そして現在、市場参加者が最も注目しているのは**「162円を突破できるのか」**という一点です。
予想通りだったPCEデフレーター
昨日発表された米国の5月PCEデフレーターは、
総合PCE:前年比4.1%
コアPCE:前年比3.4%
と、依然としてインフレは高い水準を維持していました。
しかし、市場予想とほぼ一致する内容だったため、大きなサプライズはありませんでした。
これを受けて、
7月の追加利上げ期待がやや後退
米長期金利が低下
ドル売り
株高
という素直な反応となりました。
「予想通り」という結果は、一見インパクトが小さそうですが、市場にとっては安心材料となることが多く、昨日もその典型的な動きとなりました。
中東情勢が再び市場を揺らす
しかし、その後に流れは大きく変わります。
ホルムズ海峡付近で貨物船がイランから攻撃を受けたとの報道が伝わると、市場心理は一気に悪化。
投資家はリスクを避ける動きを強め、
株価は失速
ドルは買い戻される
為替市場も乱高下
という展開になりました。
最近の相場は経済指標だけでなく、こうした地政学リスクでも大きく動くため、ニュース速報にはこれまで以上に注意が必要です。
ドル円は依然として高値圏を維持
ドル円は上下に振れながらも、161円80銭前後で取引を終了しました。
チャートを見る限りでは、大きく下落へ転換したわけではなく、高値圏での持ち合いが続いています。
つまり、
「売りたい人」と「さらに上を狙いたい人」が拮抗している状態と言えるでしょう。
市場最大の注目は162円突破
現在の相場で最も意識されている価格帯が162円です。
昨日は161円95銭付近まで上昇し、過去の高値にあと一歩まで迫りました。
もし162円を明確に突破すれば、多くのストップロス注文を巻き込み、一気に上昇が加速する可能性があります。
一方で、この水準は日本政府・日銀による為替介入が警戒される価格帯でもあります。
そのため、多くの投資家が積極的にポジションを取りにくく、値動きが神経質になっています。
今日の相場のポイント
本日は大きな経済指標が予定されておらず、市場の注目はドル円の値動きに集中しそうです。
特に見るべきポイントは次の3つです。
162円を明確に突破できるか
突破後に買いが加速するか
介入警戒によって上値が抑えられるか
この3点が今日の相場を左右する重要なポイントになるでしょう。
まとめ
昨日は、PCEデフレーターが市場予想通りだったことで一時的にドル売りが進みましたが、中東情勢の悪化という新たな材料によって相場は再びドル買いへと戻されました。
結果としてドル円は161円台後半を維持し、依然として高値圏で推移しています。
そして今、市場の視線は完全に162円へ向いています。
この水準を突破すれば新たな上昇トレンドが始まる可能性がありますが、その一方で為替介入という大きなリスクも存在します。
大きな値動きが起こりやすい局面だからこそ、無理に飛び乗るのではなく、冷静なリスク管理を心掛けながら相場を見守っていきましょう。