こんにちは。
本日は、6月25日時点の相場環境について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
現在のドル円相場は、「ドル高が止まらない」という一言では片付けられない状況になっています。ドルを買う材料だけでなく、ドルを売る材料も増えてきているにもかかわらず、市場はドル買いを続けています。
その背景と、今後注目すべきポイントを見ていきましょう。
米国株は方向感のない展開
まずは米国株式市場です。
昨日は指数ごとに明暗が分かれました。
NYダウ:+182ドル
S&P500:-7ポイント
ナスダック:-110ポイント
ダウは堅調だった一方で、ハイテク株中心のナスダックは下落しました。
株式市場全体としては、大きなトレンドが生まれたというよりも、利益確定売りと押し目買いが交錯する様子見ムードとなっています。
日銀は急いで利上げする姿勢ではない
今回公表された日銀金融政策決定会合の「主な意見」では、急速な利上げを示唆する内容は見られませんでした。
市場では、
「数か月に1回程度のペースで慎重に利上げを進める」
という見方がさらに強まっています。
また、前回まで使われていた
「実質金利は極めて低い水準にある」
という表現が削除された点も注目されています。
これは、
「ある程度金利が上昇してきたことを認識しながら、今後は中立金利を探る段階に入る」
というメッセージとして受け止められています。
つまり、市場が期待しているような急激な利上げには依然として慎重な姿勢と言えるでしょう。
政府と日銀の温度差も見える
一方で政府側からは、
「利上げについて十分な説明責任を果たしてほしい」
という趣旨の意見も出ています。
もちろん金融政策は日銀の独立した判断ですが、市場では政府が積極的な利上げには慎重であるとの見方も根強くあります。
つまり、
政府と日銀が完全に同じ方向を向いているわけではないという点も、今後の円相場を考える上で重要なポイントです。
ドル円は161円後半まで上昇
ドル円は昨日も力強い上昇を続け、
161円80銭台まで上昇しました。
歴史的高値が目前に迫る水準となっており、チャートだけを見れば非常に強い上昇トレンドが継続しています。
押し目らしい押し目も少なく、市場全体がドル買いへ傾いていることがよく分かります。
本来ならドル安になる材料も増えている
実は最近のマーケットでは、
ドル安につながりやすい材料も増えています。
例えば、
原油価格は70ドルを割り込む場面があった
米国長期金利もやや低下傾向
インフレ鈍化への期待も徐々に広がっている
通常であれば、これらはドル売りにつながりやすい材料です。
しかし現在の市場は、それらをほとんど無視しています。
理由は非常にシンプルです。
「ドルを買う流れ」が市場全体で続いているからです。
相場では、材料よりもトレンドが優先される局面があります。
まさに今がその状態と言えるでしょう。
ユーロドルもドル高を後押し
ユーロドルは重要なサポートラインだった1.14前半を下抜けました。
これはドル高をさらに後押しする動きです。
ユーロが売られれば、その反対側にあるドルは自然と買われます。
ドル円だけでなく、ドル全体が強い相場になっていることが現在の特徴です。
今夜最大のイベント「PCEデフレーター」
本日21時30分には、
FRBが特に重視しているインフレ指標、
PCEデフレーター
が発表されます。
この結果次第では、
ドル円が162円を試す展開になる可能性があります。
予想を上回る結果ならドル買いが加速し、
逆に弱い数字ならドル売りが入る可能性があります。
短期トレーダーだけでなく、中長期投資家にとっても見逃せないイベントです。
最大のリスクは「為替介入」
現在、多くの市場参加者が警戒しているのが日本政府による為替介入です。
市場では、
162円
163円
164円
このあたりが介入の警戒ラインとして意識されています。
もし162円を突破すると、多くのストップロス注文を巻き込み、一時的に急騰する可能性があります。
しかし、その直後に政府が介入すれば、一気に数円下落する展開も十分考えられます。
まさに、上昇と急落が隣り合わせの相場です。
焦って追いかけるよりも冷静な判断を
現在のドル円は、非常に強いトレンドが続いています。
だからといって、高値を勢いだけで追いかけるのはリスクも大きくなっています。
特に為替介入は予告なく実施されるため、一瞬で数円動くことも珍しくありません。
利益を狙うことももちろん大切ですが、それ以上に大切なのは資金を守ることです。
ロット管理と損切りを徹底し、感情ではなくルールで取引することが、この相場を乗り切る最大のポイントになるでしょう。
まとめ
現在のドル円相場は、
ドル高トレンドが継続
本来のドル安材料は無視されている
日銀は慎重な利上げ姿勢
PCEデフレーターが今夜最大の注目材料
最大のリスクは日本政府による為替介入
という非常に難しい局面にあります。
「まだ上がるかもしれない」と「いつ急落してもおかしくない」が共存する相場だからこそ、冷静な判断がこれまで以上に重要です。
今日も相場に振り回されるのではなく、一歩引いた視点でマーケットを観察していきましょう。