「私が我慢すれば丸く収まる」は、 本当に家族のためになっている?

「私が我慢すれば丸く収まる」は、 本当に家族のためになっている?

記事
コラム

「私がやればいいから」

「私が我慢すれば、丸く収まるから」

そうやって、
自分に言い聞かせたことは
ありませんか?


家族のために予定を変える。

誰かがやらなければいけないことを
引き受ける。

みんなの意見を聞いて、
間に入って調整する。


本当は自分だって疲れているけれど、
誰かが困るくらいなら、
自分がやったほうがいい。

そうやって頑張っているうちに、
それがいつの間にか
「当たり前」になってしまうことがあります。


感謝されたくて
やっているわけじゃない。

褒めてほしいわけでもない。

でも、
頑張っても誰にも気づいてもらえない。


それどころか、
実際には動いていない人から、

「あれはどうなってるの?」

「こうしたほうがいいんじゃない?」

「なんでそうしなかったの?」

と言われる。


そんな時、

「だったらあなたがやってよ」

と言えたら、
どんなに楽でしょう。

でも、
言えないんですよね。


家族だから。

揉めたくないから。

結局、
困る人がいると分かっているから。

だからまた、
自分が動いてしまう。


私は看護師として30年働く中でも、
そんなご家族を何度も見てきました。


病院に来ているのは、いつも同じ娘さん

ある患者さんの受診に、
娘さんが付き添っていました。

病院へ連れてくる。

医師の説明を聞く。

今後について確認する。

そして、
家族へ伝える。


実際に動いているのは、
その娘さんです。

でも、
病院に来ていないご家族にも、
それぞれ意見があります。


「あれも聞いてほしい」

「これは確認した?」

「こうしたほうがいいんじゃない?」


娘さんは、
その意見も無視できません。

家族から言われれば、
また医師に確認します。

一度説明されたことでも、
違う角度からもう一度
聞かなければならない。


そのうち、
娘さんの話し方も
だんだん強くなっていきました。

何度も確認する。

少し苛立ったような
話し方になる。


周囲から見れば、

「ちょっと攻撃的な人だな」

と思われていたかもしれません。


でも私は、
その娘さんを見ながら思ったんです。

この人も、
しんどいんじゃないかな、と。


お母さんが心配だから
病院に来ている。

医師の話を
理解しなければならない。

家族にも
説明しなければならない。

そのうえ、
病院に来ていない家族の意見まで
背負っている。


きっと、

「ちゃんとしなきゃ」

「私が聞いておかなきゃ」

と思いながら、
一生懸命だったんだと思います。


だから私は、

「娘さんも、ご兄弟の意見を聞きながら頑張っているんですね」

と声をかけました。


すると、
それまで張り詰めていた
娘さんの雰囲気が、
ふっと変わったんです。

表情が少し和らいで、
強かった話し方も
落ち着いていきました。


問題は、何ひとつ解決していません

不思議ですよね。

私は娘さんの代わりに
何かをしたわけではありません。

ご家族の意見を
まとめたわけでもない。

お母さまの状態を
変えたわけでもない。

素晴らしいアドバイスを
したわけでもありません。


ただ、

「あなたも頑張っているんですね」

ということを
伝えただけです。


それでも、
人の表情が変わることがあります。


看護師として
多くの患者さんやご家族と接する中で、
私は何度も感じてきました。

人は、
正しい答えをもらった時だけ
救われるわけではないんだな、と。


「大変だったね」

「ずっと頑張っていたんだね」

「あなたがやってくれていたんだね」


誰かにそう分かってもらえるだけで、
張り詰めていたものが
少し緩むことがあります。


頑張っている人ほど「やって当たり前」になっていく


家族の中でも、
似たことが起こります。

いつもやってくれる人。

頼めば動いてくれる人。

最後にはなんとかしてくれる人。


最初は「ありがとう」と
言われていたことも、
何年も続けば日常になります。

すると、

「やってくれている人」が、

いつの間にか、

「やる人」

になってしまう。


やって当たり前。

できて当たり前。

我慢して当たり前。


そして少しできなかった時だけ、

「どうしたの?」

「なんでやってないの?」

と言われる。


感謝されたくて
やっているわけではない。

見返りがほしいわけでもない。

でも、

自分の頑張りまで、なかったことにはしてほしくない。

そんな気持ちはありませんか?


もしかすると
本当に欲しかったのは、

「ありがとう」

という言葉だけではなく、

「あなたも大変だったよね」

という一言だったのかもしれません。


「私が我慢すればいい」は、本当に丸く収まっているのでしょうか


家族だから仕方ない。

親だから仕方ない。

夫だから仕方ない。

義理の家族だから仕方ない。

私がやったほうが早いから仕方ない。

揉めるくらいなら、
私が我慢すればいい。


確かに、
それでその場は
収まるかもしれません。

でも、
飲み込んだ気持ちは
どこへ行くのでしょう。


誰にも言えなかった怒り。

分かってもらえなかった悲しさ。

「どうして私ばっかり」
という気持ち。

本当は助けてほしかった気持ち。


それは全部、
自分の中に残ります。


外から見れば
丸く収まっていても、

自分の中では、少しずつ糸が絡まっていく。 


そして、
それが何年も続くと、

「何がこんなにつらいのか」

「私は何に怒っているのか」

「本当はどうしたいのか」

それさえ、
自分でも分からなくなることがあります。


家族を大切にすることと、自分を犠牲にすることは同じではありません


家族のために動けること。

誰かを心配できること。

困っている人を助けられること。

私は、
その人の優しさだと思っています。


だから、

「もう家族のために何もしなくていい」

と言いたいわけではありません。


ただ、
その優しさの中に、

「本当は私もしんどかった」

「少しくらい分かってほしかった」

「私の意見も聞いてほしかった」

「私だって助けてほしかった」

という気持ちがあるのなら、

それまで
なかったことにしなくていいと
思うんです。


誰かにぶつけなくても構いません。

いきなり家族との関係を
変えなくてもいい。

まずは、
自分が気づくだけでもいいんです。


今日ひとつだけ、

自分に聞いてみてください。


「私は、本当は何を分かってほしかったんだろう?」 


大変だったこと?

頑張っていたこと?

本当は嫌だったこと?

寂しかったこと?

それとも、

「もう頑張らなくていいよ」

と言ってほしかったのでしょうか。


すぐに答えが出なくても大丈夫です。

長い間、
自分より家族を優先してきた人ほど、
自分の本音は見えにくくなっている
ことがあります。


 私がタロットで大切にしていること


私は今、
タロットを使って
ご相談に向き合っています。

でも私が大切にしているのは、

「あなたの未来はこうなります」

と一方的に
答えを決めることではありません。


病院であの娘さんに
声をかけた時と同じように、

まず、

その人がどんな思いで、ここまで頑張ってきたのか。

そこを大切にしたいと思っています。


誰にも言えなかったこと。

言ったところで
分かってもらえないと思って、
飲み込んできたこと。

自分でも、

「こんなことを思ってはいけない」

と蓋をしてきた気持ち。


それをお話ししながら、
一緒に紐解いていく。


タロットは、
未来を当てるだけではなく、

自分でも見えなくなっている気持ちに気づくための道具

としても使えると
私は思っています。


「私は本当は何に傷ついていたんだろう」

「どうしてこんなに苦しいんだろう」

「これから私は、どうしたいんだろう」


そんなことを、
一緒に見ていきます。


「こんなことで相談していいの?」と思っている方へ


ココナラでは、

「看護師30年 タロットで悩みを紐解きます」

というご相談をお受けしています。


家族のこと。

夫婦のこと。

義家族とのこと。

介護のこと。

これからの自分のこと。


相談内容が
きれいにまとまっていなくても
大丈夫です。

むしろ、

「何に悩んでいるのか、
自分でもよく分からない」

というところからでも構いません。


誰にも言えずに
頭の中をぐるぐるしているものを
お聞きしながら、

タロットも使って、
一緒に整理していきます。


答えを押しつけるのではなく、

あなた自身の中にある答えを見つけるためのお手伝い

をします。


そして、

「やり取りをするより、
自分のペースで静かに受け取りたい」

「言葉として手元に残して、
つらくなった時に
何度も読み返したい」

そんな方には、

「あたらしい答えを見つけるお手紙をお届けします」

という形もご用意しています。


今すぐ何かを
決めなくても大丈夫です。


まず今日、

「私が我慢すればいい」

と思った時に、
ほんの少しだけ
立ち止まってみてください。


そして、

「私も、ずっと頑張ってきたよね」

と、
自分に言ってあげてください。


誰かに分かってもらえるだけで、
救われることがあります。


そして、
自分一人では絡まった糸が
ほどけなくなった時には、

そのままの気持ちを
持ってきてください。


うまく説明できなくても大丈夫です。

絡まっているところから、
一緒に紐解いていきましょう。

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