「図書館に行く頻度と学力との関係・家庭の蔵書数と学力との関係」青山学院大学教育人間科部2022年

「図書館に行く頻度と学力との関係・家庭の蔵書数と学力との関係」青山学院大学教育人間科部2022年

記事
学び

(1)問題


 表1は保護者が子どもと一緒に図書館に行く頻度と子どもの学力との関係を表したもの,表2は家庭の蔵書数と子どもの学力との関係を表したものである。表1·2をもとに,図書館に行く頻度と学力との関係および家庭の蔵書数と学力との関係について傾向を簡潔に指摘し,理由として推測できることを300字以内で論述しなさい。

 なお,学力は小学校6年生に対する調査により,図書館に行く頻度と家庭の蔵書数に関する回答は保護者による(回答数55,167)。また,国語A,算数Aは主として知識,国語B,算数Bは主として活用に関して出題したものであるが,ここでは国語と算数の違いおよびAとBの違いを論じる必要はない。

図1 図書館に行く頻度と学力の関係.png

表2 家庭の蔵書数と学力の関係.png

(表1·2は,お茶の水女子大学『保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究』(2018)より作成。なお,同報告書は文部科学省「平成29年度全国学力·学習状況調査」の分析結果をまとめたものである。)
図書館.png

(2)解答例


 国語A・B、算数A・B全てに共通する特徴として、表1より、学力が高い児童ほど月に一度以上図書館に行く頻度が高く、学力が低い児童ほど図書館に行ったことがないという回答が多い。表2より、家庭の蔵書数が多いほど得点が高い。まとめると、図書館に行く頻度・蔵書数と学力の間には正の相関関係がある。

 上記の理由として、問題の読解力が身についている児童ほど国語や算数の学力が伸びると考えられる。問題読解力は図書館や家庭の本の読書量に比例して高くなると考えられる。
 また蔵書数が多い家庭は文化資本が多いため、子どもの教養や向学心にも良い影響を与え。これが高い学力につながると考えられる。(299字)

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